概説
この作品の発行元である『はじめまして。』は、この両者によって結成された同人サークル。
他ならぬ本作を発表する事を目的として結成された。
原作者が原作者であるため、ある意味で様々な裏事情を扱っている部分も多い作品。
あさの がどうしても漫画作品での発表を望み、Twitterで相方募集をかけたところ、畑がそれに引っかかり、結果として発表された作品。
作中、4コマ本編の柱部にて登場する作内および声優の専門用語などを解説する『かいせつコロリ』と、1ページ丸々使って原作者の体験談(および、それに基づく自身の声優としての考え)を披露する『あさのますみ声優コラム(1巻のみ柱部による声優おしごとメモ)』の2つのコラムコーナーが存在する。
浅野真澄の『作家としての活動』上の作品であるため、原作者名義は『あさのますみ』である。
基本的に作風は白浅野だが、業界ネタの作品であるため、油断していると時々黒浅野が飛び出てくる事がある。
同人誌なので、主にコミックマーケットをメインとし、いくつかの大手同人ショップ等でも頒布されている。
後述のアニメ化によって2015年7月に、それまでの既発表作品を再編集した一般書籍版が、ローソンHMVエンタテイメント(アニメの制作協力の一社)による発行の元、一迅社から発売された(単なる『出版社からの発刊』ではなく『アニメの企画を経由しての発行および発売』である事に注意)。
同時に、この一般書籍版に収録となる同人誌(本編7巻までとWeb連載総集編2巻まで)は2015年6月に頒布が停止された。
登場人物
作内でメインとなる3人。駆け出しでそれぞれ新人らしい様々な苦労や壁にぶつかっている。
同じアニメで共演した事が縁で仲良くなり、それがそのままwebラジオを行うまでに至り、さらに3人で声優ユニットを組むまでになっている(イヤホンズは彼女らのユニット名である)。
CV:高橋李依
少女役から少年役、ロボット役までこなす器用さがあるが、器用貧乏と評される。眼鏡っ娘。
CV:高野麻里佳
中学生声優、白皇学院中等部2年。和菓子屋の娘。3人の中で一番売れてる。
CV:長久友紀
イチゴ星から来たお姫様(という設定)。バイト生活に明け暮れている。
その他の人々
汐留ヒカリ
CV:生天目仁美
イヤホンズの先輩声優。事務所は双葉と同じ青空プロダクション。芸歴14年の超ベテラン。
30代にもかかわらず『ヒカりゅん』と、年齢に似合わぬ可愛すぎるあだ名で呼ばれる事に戸惑いを感じている。
未熟なイヤホンズを暖かく(時に生温く)見守っている。
双葉の愛称である『フタフタ』を命名した人物。
CV:古木のぞみ
青空プロ所属の新人芸能マネージャー。イヤホンズのマネジメントも担当している。
なお、本作のマネージャーはタレント(声優)個人にはつかず、制作会社単位で業務を担当している。
賢明で生真面目だが、生真面目過ぎてポカをやらかす、典型的な不器用娘。
小鳥遊翼
双葉と同じ事務所の男性声優。いちご同様、作内に出て来るのは芸名で本名不詳。
主にBL畑の仕事を請け負っているらしい。
最近はラ○ライブにハマり、CD買いやライブ行脚にも忙しく、声優としての収入を超える額を同作につぎ込んでいる……かも、しれない男性声優。
プライベートでも業界でもヲタ趣味(そして職業的な麻痺ゆえにBL的言動も日常で)ダダ漏れの残念なイケメンでもある(ちなみに本人にはそのシュミはない、はず)。
元は、あさのがアフレコスタジオで男性声優に対し質問した際に、男性声優ならではのあまりに独特な受け答えが返ってきた事で、それらのネタを披露するために男性声優キャラの必然性を感じて登場したキャラクター。そのことに関する詳細はWeb版68話に記載されている。
アニメ版への登場はない(ただし、アニメ最終回に彼と思わしきモブキャラが登場している)。
樹ヒナタ
双葉の住むアパートの近所にある超高級タワーマンションに引っ越してきた超人気声優。
同生活圏である事から双葉のバイト先コンビニのお得意様になる。と同時に親しい友人となる。
基本的に自他に厳しく不器用な性格で、物事をオブラートに包むことをせず、状況に対して本人の責任を核心ダイレクトにヒットさせるアドバイスをしてしまう人物。そのために自身の意図とは裏腹に友人が離れていく事が絶えず、基本的にぼっち。
双葉にも同様の事をやらかして彼女の心の傷をえぐりまくったが、それを受けた双葉は一時的な虚脱状態に陥ったのちに、ヒナタのアドバイスを真摯に受け止めたため、改めての友人関係となった。
アニメ版への登場はない(アニメ版1期終了後に登場したキャラであるため)。
CV:佐倉綾音
鈴の幼馴染であり同級生。なぜか常に目がハート。白皇学院中等部2年、新聞部所属。
声優として活動している鈴の『最初のファン』を自称し、ライブにも行き、なにくれとなく彼女をサポートしているが、その行動は騒々しく、なぜかどこかピントがズレている。そして慌てて鈴に行動を止められる。
実は鈴が児童劇団に入るか入らないかくらい(4歳)の頃からの親しい鈴の最初の友達で、引っ込み思案だった頃の彼女を知る人物。
そのため行動はともかくとして「鈴ちゃんには私がいないと」とずっと思い、陰ながら鈴を励まし続けてきた文字通り、無二の親友である。
コロリちゃん
CV:双葉が当てている設定(=高橋李依)になっている。
双葉の持つぬいぐるみ。双葉が子どもの頃にやっていたオリジナルの子ども向けテレビアニメ『息の根コロリちゃん』のマスコット。一応女の子であるらしい。黒浅野の極致。
アニメそのものは子ども向けにあるまじきブラックユーモアと鬱展開を序盤に連発しすぎた(そのためコロリちゃんと一緒にいる主人公が、何度も死んでは生き返る)ため、全ストーリーを消化することなくP○A他の抗議活動を伴う世論の圧力によって打ち切りにされたとされる。
なお打切られて制作されなかった部分は残存資料より鬱展開状態から一気に超感動展開、さらに涙モノのラストへと持ち込むジェットコースターストーリーとなっていたらしい。
作内では上記の他に、コラムコーナー『かいせつコロリ』の説明役や『アニメ公式 Twitter担当』も務めている。
口癖は語尾に「コロ」とつく事。
いちごの父親
CV:伊藤健太郎
娘の夢を応援する優しい父親。だが、いかんせん軽トラを愛用する田舎のオッサンであるため、娘の応援に親戚ご近所や仕事の同僚を巻き込んだ挙句に、娘の「キャラ設定」を邪魔するマネを無自覚にやらかしたりしている。だが原作同人誌8巻では貸し切りバスを仕立てて今まで世話になって来た人全員を引きつれ、香川県からの一大応援団を結成してイヤホンズのライブに乗り込んだ。
いちごのマネージャー
CV:上田燿司
いちごに多くの仕事を回してくれているマネージャー。淡々としているが腕は確か。
鈴の母親
CV:佐藤聡美
鈴の将来を案じて児童劇団に放り込んだ張本人。
小花まるみ
鈴の姉。アニメには登場しない(アニメ終了後に原作側で存在が明かされた)。
鈴より10歳年上の家事手伝い。ただし家事はほぼ母親に丸投げであるため、実質ニートと化している。妹の活躍を心から喜び、家族として誇りに思っているが、当の妹からはその日常から辛辣な言葉ばかりかけられている。
鈴のマネージャー
CV:神田朱未〈アニメ第11話にて『Aice5』メンバーとして本人役で出演〉
業界に染まりきってるヒロCファン。鈴がヒロCの妹役に抜擢された事にはしゃぐ。
集(あつまり)さん
CV:小清水亜美
紺野あおいを指導している、青空プロの統括マネージャー。
もちろん敏腕であるが、そのぶん業務量も多く、双葉の担当業務(というよりも自身の担当している、いくつかの制作会社の担当業務。双葉の関係の仕事先が多かったのは偶然)を、あおいに回した。
海原さん
CV:三宅健太
個性のちがう3人の若手女性声優(一ノ瀬双葉、小花鈴、萌咲いちご)をプロデュースし、3人にWEBラジオの司会を担当させ、アイドルユニット・イヤホンズを結成する。そして、ネーミングセンスがいまいち。
担当プロジェクトに対しては試算と脇が甘く、やる事がかなりの大ザルかつ大雑把であるため、赤字を出してしまう事すらある、無能な働き者系のヒト。
しかしイヤホンズの3人に対して、その意向をきちんと聞き、無茶振りは(意図しては)絶対に行わないなど、とても人として情と思いに篤いプロデューサーではある。
天王寺さん
海原さんの後輩となる超天才プロデューサーで、最強のヒットメーカー。そのため立場は海原さんよりも上(しかも上は上でも雲の上)であるため、後輩に関わらず海原さんに対しては「くん付け」か「アンタ呼び」であり、完全に見下している。一度はイヤホンズがらみで赤字を出した海原さんに「アンタが作った赤字をオレが補填してるんだ!」(=イヤホンズなんかデビューさせるな、もう作品を作るな)と、キレている。
樹ヒナタプロジェクトの主幹プロデューサーであり、彼女をトップ声優に押し上げた仕掛け人。しかし、肝心のヒナタに対しては「会社に利益をもたらす道具」程度の認識しか持っておらず、その体調やメンタルへのアプローチに関しては疑問が残る。
なお、ヒナタ・まるみ同様、アニメ版1期終了後に登場したキャラであるため、アニメ版への登場は無い。
ゲストな声優さん
堀江由衣(ゆりえほい)
第3巻『EX』第7巻『汗とライブとほっちゃんと』および、web4コマ2013年9月期・10月第1週&アニメ第5話・11話(『Aice5』メンバーとして)・12話 ゲスト。
ゲストと言いながら頻出してイヤホンズに多大な影響を与えていく出演リアル声優の代表格。
誰もがご存知の大声優。いちごが出演したゲーム作品で主役をやった縁で彼女と既知となる。
基本的に穏やかな性格であるものの、外見のON/OFFが激しく、いちごを驚愕させた。
(著者のあさのはそんな彼女のOFF状態を『ゆりえほい』と呼んでいる)
上記のとおりweb4コマにも登場。持っているカバンはカオスであり、所持しているモノはすべて、そのカバンという名の腐海に飲み込まれるらしい。
『汗とライブとほっちゃんと』では偶然スタジオで双葉と出会い、彼女に舞台での覚悟と「ユニットが大好き!」という思いを教授し、Aice5のリーダーらしい一面を見せる。
12話は上記の双葉とのやり取り。
第5巻『双葉とハ○テくん』&アニメ第11話ゲスト。
やっぱり誰もがご存知の大声優。双葉が番レギュ(番組レギュラー。ゲストキャラやモブ役を一手に引き受ける固定役を持たないレギュラー)を担当したアニメ番組で主役を演じており、双葉と既知となる。
イヤホンズの活動に伴って、必死に無理を押す双葉の身を案じる。
アニメ第11話でも双葉の身を案じる。
web4コマ2014年5月期および『web四コマまとめました-02』描き下ろしパート&アニメ第11話(『Aice5』メンバーとして)ゲスト。
イヤホンズにセクシー声優の心得を伝授する。
さらにいちごには『向かうところ道なし!』というありがた~いお言葉を残し、彼女の人生観に多大なる(引き返せないレベルの)影響を及ぼす。
ちなみに、彼女の胸(通称・ご参パイ)を拝んだ声優は大ヒットするらしい……?
第6巻『鈴ちゃんと神谷さん』&アニメ第2話 ・ 10話ゲスト。
鈴のマネージャーも大ファンの人気声優。通称・ヒロC。
時におっぱい星人でフザけもするが、その実、生真面目で努力家で『作品』に対して常に真摯に取り組む人物。
その分、仕事に対して自身にかけるプレッシャーもハンパなく、基本的にネガティブにしてチキン。
鈴と共演し、その胸の内と、だからこそ自分は頑張らねばならないという覚悟と意気込みを語る。
アニメ2話では双葉の事務所でトップを張る先輩の一人として描かれている。つまり青空プロダクション所属。事務所でもトップクラスの売れっ子で毎週事務所に演じる台本とファンレターが山と届いている。
アニメ10話は上記の鈴とのエピソードだが、原作で表記された肝心の「おっぱい好き」がオミットされたり、言動が落ち着いたお兄さん然としたものになっていたり(原作では、鈴の学生服姿にうろたえ、自身のエピソードを語る際には壮絶かつオーバーにテンパった表情を見せた)事故で倒れてなお仕事に行こうとして病院で鎮静(睡眠)剤を打たれたエピソードが語られなかったりと、原作と比して「きれいなヒロC」になっている。
web4コマ2014年10月期後半から2014年11月期前半にかけてのゲスト。
幼少期『聖闘士星矢』にガチハマり『鋼の錬金術師』に号泣して日本で声優になる事を夢に見て、見事にそれを叶えた中国出身の愛すべきヲタ声優。共演者であるのか双葉と親しい。
日本に来るまで「日本人はみんなコスプレをしている」と思い込んでいたり、逆に日本人の中国に対するイメージに驚いたり、カルチャーギャップと日本語の難しさに戸惑いながらも「日本人以上に日本人らしい日本語」を操るため、日々勉強を欠かさない努力家である(そのために普通日本人が知らない古語などの日本語も知っていたりするが)。
ちなみに
- あさの側の同作者作品である『ウルは空色魔女』には、双葉と同姓である一ノ瀬みや美というキャラクターが存在する。また、その、みや美だが老舗和菓子屋の娘であり、これは鈴と共通する。
- 上記登場人物に白石が登場する事からも解るように、本作は漫画・アニメ作品として『ハヤテのごとく!』が存在している世界観を持っている。(しかも双葉は同作の大ファンである)しかし実は1巻『Ver.1.20』P24にあの執事とあのメイドに後姿が激似の二人(しかも仕事着姿で買い物中)が登場していたり、青空プロの統括マネージャーとして『ハヤテ』で水蓮寺ルカを担当している集さんが登場したりする。さらには第6巻となる『鈴ちゃんと神谷さん』には、鈴とサヨの行きつけの喫茶店として『喫茶どんぐり』が登場し、二人が通う学校も白皇学院である事が明らかとなっている。ただし、本作と『ハヤテのごとく!』の世界観は、あさの原作作品であることと出版社利権の関係から分割されている可能性が大きい。(実際、これらの設定共有は、畑による作画としての都合を交えた『自作のファンに対するサービスの一環』であることが同人誌頒布時の折本やペーパーでアナウンスされている。また、白皇学院やマネージャー業務に関しても本作と『ハヤテ』では、白皇の進学システムが大きく異なっていたり、マネージャー業務の範囲単位内容が別物になっていたりと「同じ世界の物語」と考えるには無理のある様々な設定の齟齬が存在する)
- 双葉と鈴による、本人が意図しなかった、作中作『探偵喫茶スパイラルカフェ』のヒロイン役争奪のエピソードは、語られる内容や対象となる作中作の題名などからこの作品のこのキャラクター(鈴に該当するのが作者さんで、双葉に該当するのが作者の業界での友達)にまつわる話がモチーフのようにも受け取られる。これは原作における最初期のストーリーの中でもあさのが一番、書きたかった挿話であるらしい。
- 本作自体もドラマCD化の話はあったが、上記の経験を持つ作者がドラマCDとアニメとでキャストが変わるのを嫌ったために、ドラマCD化は断っていた。
- もちろんアニメでも、この展開は扱われているが、原作(Ver 2.00)では双葉が役を降ろされた理由が『監督の商業的な判断』(鈴の年齢とヒロインの設定が合致する事から、これを売りとして全面的に押し出すために配役した。また劇団さくらんぼのマネージャーがそこをプッシュして仕事を取ってきた事を話す一コマがある。そのため実力面は配役の埒外で双葉の技量は問題にされていない)なのに対してアニメ第6話では『単に双葉が未熟であるため』一択(原作側で言及されていた『製作側の都合』に関しては何も描写していない。汐留の予想としての言及はされているが確定的な情報は視聴者には全く明示されていない)に改変されている。
- ちなみに元ネタとなる作品のドラマCDで主人公の声を担当した男性声優がTVアニメではライバルのリーダー格となる少年配役転換され、ドラマCDでライバル役をしていた声優が降板するなど、複数の変更がある。
- 原作では特にモデルが言及されていない青空プロダクションだが、あさの原作である事から青二プロダクションが元ネタと思われ、アニメでは特にそれが強調されている。アニメ第2話にて新人の名札に書いてある青空プロのロゴが青二のものにそっくりにデザインされ、特に神谷浩史も青空プロに所属している事になっている(青二プロは本作アニメ版の音響も担当している)。
- あさのが本作の執筆において上記の通り、堀江由衣とたかはし智秋を巻き込んだことから、堀江がリーダーを務める声優ユニット『Aice5』が本作出演と結成10周年記念を兼ねて復活することとなった。
- サヨちゃんは、A&Gオールスター 2013〈あさのが鷲崎健とMCを担当していた、『A&G 超RADIO SHOW?アニスパ!?』と『ちょろい』がコラボした。〉にて、あさのがサヨちゃんの担当声優でもある、佐倉綾音に話を聞いて出来たキャラ。あさのがちょろいにゲスト出演時に幼少期に役者経験のある人物に話が聞きたいと思い佐倉に話をしたと発言。
- Web版92話はあまりの下ネタ(BL関係)に畑が作画を拒否、あさのがその事に関してTwitterにてつぶやき、反応したのが椎名高志だった。そのために、92話は椎名の作画になっている。
- 畑は本作のアニメ化に関して、出版社を通していない(ローソンHMVエンタテイメントおよび一迅社による単行本化はアニメ化の付随企画として、アニメ化決定の後で行われたものである)事をことさらにアピールしている。それは本作が、畑の作品である『ハヤテのごとく!』を含めたそれまでの作者と出版社と作品の関係とは、異なる(作者側に続編発行や派生作品の発行権利が強く存在する)作品であることを主張するためである。
まさかのテレビアニメ化決定!!
東京ビッグサイトで2014年12月28日~12月30日に開催された同人誌の祭典『コミックマーケット87』にて、テレビアニメ化決定の報が発表された。
本作は予てより『アニメ化企画絶賛募集中』と宣伝されていたが、その念願が遂に叶ったようだ。
この時の発表では、放送時期などの詳細はまだ明らかとされていなかった。
その後、2015年夏アニメとして放送される事が明らかになった。TOKYOMXおよびBSフジ、毎日放送で放送。CSではAT-Xにて2015年10月から放送される。
放送日時はTOKYOMXが7月7日23時から、毎日放送が7月7日深夜3時から、BSフジが7月9日深夜0時30分から、AT-Xが10月24日から放送。
配信はdアニメストアが7月8日の12時から、ニコニコ生放送が7月10日22時から〈無料放送〉、ニコニコチャンネルが22時30分から〈最新話、1週間無料配信〉それぞれ配信される。
アニメ化にともない、イヤホンズの3人の担当声優の高橋李依、長久友紀、高野麻里佳が実際にイヤホンズとして活動することが決定。
2015年6月18日にデビューし公式サイトもオープン。
ラジオ番組も放送開始が決定『イヤホンズのあなたのお耳にプラグイン!』と言うタイトルで毎週土曜日21時から生放送している、『A&G TRIBAL RADIO エジソン』内にて放送(放送時間はエンディング前の時間、22:40頃から放送していた。〈2015年9月末まで〉)。
全13話であるが、ひとつ前の12話目で物語の核筋のひとつであったイヤホンズのライブ話に区切りが置かれ、そのままエンディングテーマ無し次話予告無しのエンドスタッフロールという流れになったために『全12話と誤解』された。
トドメにBSフジが新聞社に出した番組表において、12話の時点で最終回マークをつけてしまい、それがそのまま一部のデータ番組表および新聞番組表の本稿に出てしまったため誤解が更に広まる事になり、原作者側がWEB漫画1話を消費して「全13話あります」「あと1週あります」と告知する事態に陥った。
もちろん、毎回人気声優が本人役で出演するのもこの作品の見所。ただしゲストかつ実在の人物であるための配慮ゆえか基本的かつ全体的に端正な容姿の人格者 として表現される傾向がある。特に原作に登場している実在の声優については、上述した神谷浩史のケースのように原作のキャラデザが廃されてリデザインされたり、本人が公言しファンたちが理解しているネタ事項であっても(原作に存在する)ネガティブな発言や人格的にアウト気味な発言がオミットされたりする。
実は原作における畑作品との意図的な差別化および距離置きが、アニメ版では弱められており『あさの作品の初のアニメ化』というよりも『畑の作風を意識したアニメ化』(畑作品のアニメ化)という向きが強く出ている。そのため全体的にネタ傾向が高め。具体的には、上記の通り青空プロを青二プロのように演出してメタフィクション的な効果を出してみたり、同様にローソンの店舗を双葉の勤務先にしたり、原作者が毎回異なる立場のモブキャラ(顔は本人)でカメオ出演(ファンからはやはりネタとして『今週の浅野(あさの)一族』と言われている)していたり(のちに、13話に本人役で出演)、第10話で『ハヤテのごとく!』に登場する『喫茶どんぐり』や同シーンのワンカットモブで桂ヒナギクがカメオ出演していたり、第11話で白石が登場した際には原作には存在する双葉が『ハヤテ』のファンとしてはしゃぐ場面がオミットされたりしている。
ヒナギクのカメオ出演に関しては原作者二人とも、この事をTwitterでネタにしている。
ゲスト&EDでのリクエスト曲
ED曲『あなたのお耳にプラグイン!』が流れる中、イヤホンズの3人がラジオ番組風のやり取りをし、リクエストと称し別の曲が流れ、その曲を3人が歌う。
話数 | サブタイトル | ゲスト | リクエスト曲 | リクエスト曲詳細 | ゲストの役割 |
---|---|---|---|---|---|
第1話 | アフレコ | 野沢雅子 | 残酷な天使のテーゼ | 新世紀エヴァンゲリオン OP | 冒頭ナレーション担当。主人公一ノ瀬双葉にアドバイスを送り励ましてくれる大御所 |
第2話 | オーディション | 神谷浩史 | 人として軸がぶれている | さよなら絶望先生 OP | 双葉のTシャツに描かれていた猫の絵に反応し、自宅の猫について双葉に語る |
第3話 | WEBラジオ | 田村ゆかり | Endless Story | C3 OP | 終始キラキラなエフェクトで汐留と共にラジオを回しイヤホンズをおちょくる |
第4話 | ユニット | 銀河万丈 | MOON PRIDE | 美少女戦士セーラームーンCrystal OP | 双葉に役について語る |
第5話 | イベント | 堀江由衣 | Love Destiny | アニメ版シスタープリンセス OP | いちごの共演者(作品の主演)としてイベントの舞台に立つ。原作よりマイルドな表現 |
第6話 | PV撮影 | 釘宮理恵 | プレパレード ※1 | とらドラ! OP | スパイラルカフェのドラマCDにて双葉と競演。この回の後半では声優交代により落ち込んでいた双葉を慰めたヒカりゅんが「熱くなりすぎた」と落ち込んだ際に同作アニメのアフレコ現場でヒカりゅんを慰めた。 |
第7話 | 吹き替え | 小山力也 | ETERNAL_BLAZE | 魔法少女リリカルなのはA's OP | 双葉の初外画吹き替えで競演。同じ時間、同じスタジオの別部屋で鈴はゲーム、いちごはオーディオブックの収録をしていた。 |
第8話 | ナレーション | 真地勇志 | YOU GET TO BURNING | 機動戦艦ナデシコ OP | 劇中のテレビ番組のナレーションで双葉と共演。 |
第9話 | マネージャー | 日高のり子 | Get along | スレイヤーズ OP | オーディション会場で双葉とすれ違い、オーディション後に集さんと紺野を相手にマネージャーへの感謝を口にする。また、この回の冒頭ナレーションも担当。 |
第10話 | 進路 | 神谷浩史 | 輪舞-revolution | 少女革命ウテナ OP | 小花鈴が出演したアニメで、彼女の役の兄役を務める。「普通ができない」と悩む鈴に、世間話的に自身の体験を話す。 |
第11話 | 自己管理 | 白石涼子&Aice5 ※2 | ハッピー☆マテリアル | 魔法先生ネギま! キャラクターソング | 原作と同じく双葉の身を案じる白石氏。イヤホンズがアニソンフェス会場でチラシ配りをする中、Aice5はエピソードの最後でフェスに出演 |
第12話 | ライブ | 堀江由衣 | For フルーツバスケット ※3 | フルーツバスケット OP | スタジオで双葉と遭遇し、ステージでの覚悟と「ユニットが大好き!」という思いを教授し、Aice5のリーダーらしい一面を見せる |
第13話 | 査定 | 浅野真澄 | それが声優! ※3 | それが声優! OP | 事務所で双葉がヒカりゅんに査定の心構えを聞いているときに通りかかる。ヒカりゅんに呼び止められて将来のビジョンを問われ端的に「お金持ち!」と即答した |
※1 TV放送では『耳の中へ』が流された。
※2 メンバーは、堀江由衣、木村まどか、神田朱未、浅野真澄、たかはし智秋
※3 TV放送では『光の先へ』が流された。
関連動画
TVアニメ「それが声優!」第1弾トレーラー
TVアニメ「それが声優!」第2弾トレーラー
TVアニメ「それが声優!」番宣CM
関連タグ
- 落合福嗣
- GONZO(アニメの製作を担当。)
- 横手美智子(アニメのシリーズ構成を担当。)
- AKIBA'STRIP(アニメ)(OPと第3話EDにイヤホンズの『一件落着ゴ用心』と『サンキトウセン!』が使用され、作品自体にも高野麻里佳・高橋李依・長久友紀が出演し制作会社やスタッフもほとんど同一。)
- トニカクカワイイ(作画者の次作。アニメ版同監督作品。メインスタッフもある程度共通。イヤホンズからは長久友紀がレギュラー登場)
表記揺れ
それが声優(!が無い)
それが声優!(!が大文字だが、現在のpixivのタグの機能は全角には対応していない)
表記揺れとは似て非なるもの
これも声優!
それで声優?(洲崎西を皮肉ったニコニコ動画のタグ。声優を主人公とした作品繋がり。)
外部リンク
はじめまして(発行元)
それが声優!web(ブログでのweb連載)
C88コミックマーケットセルシスブース※C88でそれが声優!とセルシスがコラボ