ジャック・ザ・リパー
じゃっくざりぱー
19世紀イギリスで娼婦を連続して斬殺した猟奇殺人犯・切り裂きジャックその人である。作中でも「切り裂きジャック」表記で記されることは多いのだが、ここでは便宜上こう呼ぶ。
路上で女性を惨殺しているところを吸血鬼となったディオ・ブランドーに目撃され、「その悪の心があればゾンビにはちょうどいい」ということで屍生人に変えられて、ディオの傘下に収まる。
ディオ討滅に向かうジョジョ、ツェペリ、スピードワゴンの三人を倒すようにディオに命じられる。
ウインドナイツ・ロッドに通じるトンネル内にて、トンネルに入った瞬間に彼らの乗る馬車の馬を斬殺してその体の中にスッポリ入り、更に御者も殺して三人を強襲。
記事冒頭の台詞(※)と共に自分の小指をカットするパフォーマンスでジョジョとスピードワゴンを恐怖させ、特にスピードワゴンからは「残虐性、異常性はディオ以上」とまで評されるほど。しかしそんな二人に代わって先陣を切ったツェペリに、ジャックは終始圧倒されてしまう。顔面に波紋を打ち込まれ、顔の半分が溶解して醜く歪んでしまった。
ゾンビ化したことにより殺人衝動、斬撃衝動は更に上昇しており、全身の肉の中にメスを隠し持ち、戦闘時には高速で撃ち出すことで岩をも切り裂く。また、巨大なナイフを振り回し、敵を切り刻むことを最も得意としている。
ツェペリの攻撃から一時退散してトンネルの脇道に逃げ込み、死角からジョジョを襲おうとする。しかしツェペリから渡されたワイングラスの振動により、ジョジョはジャックの居場所を察知。柱越しに波紋を叩き込まれたジャックの頭部は完全に溶解し、敗死した。
タルカスやブラフォードほどではないにせよ、並みのゾンビがスピードワゴンにもやられる程度なのに比べると、メスを凄まじい勢いで射出したり馬車を投げたりできるほどの異様なパワーを持つジャックはゾンビとしては相当に強い部類であろう。
ディオも、ジャックがやられたときには「ほんの少し驚いた」と言っている。
パワーだけなら、カーズ配下にいた一般吸血鬼より上かも知れない。
(※)「屠」という文字が何かマズかったのか、文庫版などでは「罠とともに水に沈められるネズミのように」という言い回しに変更されている
初登場シーンでは、貴族を思わせる身なりと、ダンディな雰囲気を有した髭の紳士といった趣。
一緒に夜遊びしていた女性が『世を騒がす切り裂きジャック』の事を口にして怖がっているのを見て、「君は、そいつ(ジャック)と話、してるんだぜ」と言い放つ。
直後、メスで殺害。その際「この夜遅くまで遊んでる堕落した女がァーッ!!」と激昂している。
この様子をディオに見られ、最初は切りかかった。だがディオの眼差しに魅入られ(催眠術にかけられた様子)、自らディオにひざまずき血を吸われ、屍生人と化す。
なぜこのような凶行を行うようになったかは劇中で説明がないが、ディオに「幸せそうにしている女性を見ると、憎く思うんだろう?」と指摘されていたため、何らかの理由で世の女性そのものに憎悪を抱いていた様子。
ゾンビ化した後には、屋敷内でディオの側に控えていた。ディオから、彼の『吸いカス(血を吸って殺害した女性の死体)』を、「食っていいぞ」と言われた後に飛び掛かり、食している。
また、自身の小指を切り落とした時。それを見たツェペリは「物を切り刻むことに生きがいを感じている=斬撃衝動を有する」と見抜いている。
迷宮内にジョナサンを誘き出した際には、拷問器具を改造した凶器で襲撃。肋骨のように並んだ刃を、鋏のようにして挟み込むような形状で、これを用い石の柱を輪切りにしていた。
原作と同様のシチュエーションで対決することになる。敵として登場した際は動きが物凄く速く、逃げ足も速い。ワイングラスの探知機を上手く使わないと苦戦を強いられる。
操作キャラクターとして使うことも可能。