Two men look out through the same bars one sees the mud, and one the stars.
二人の囚人が鉄格子の窓から外を眺めたとさ。
概要
ジョナサン・ジョースターとの戦闘の末、体に波紋を流し込まれ死んだかと思われていたディオ・ブランドー。だが彼は、間一髪の所で胴体と首を切り離して頭に波紋が到達するのを免れ、生きながらえていた。
ジョナサンとエリナの新婚旅行の船上。そこに、そんな姿となったディオがわざわざ現れた。自分をこんな姿にまで追い詰めた姿を見せたのか、それはかつて侮っていたジョナサンが成長して見せた勇気を、魂を尊敬したからだ。
そしてディオは、ジョナサンに向かって2人の奇妙で数奇な運命を語る。
「 おれたちは この世に おいて ふたりで ひとり! つまり… 」
「 おれはこの世で ただひとり尊敬する 人間のボディ(肉体)を手に入れ 絢爛たる永遠を生きる! それが このディオの運命なのだ! 」
最後に、尊敬している者へのディオなりの敬意として、苦痛を与えずに殺そうと目からビームを放った。即死には至らなかったものの、波紋使いとして致命な、喉の損傷を負ってしまう。勝ちを確信したワンチェンはジョナサンを甚振って殺そうと提案する。だがディオは
「 ジョジョへの侮辱はゆるさんぞ! 」
とワンチェンへの怒りを露わにした。決してジョナサンに苦痛を与えずに殺せと、そう命じた。
その瞬間、ジョナサンは何かをしようとしていた。それを見たディオはただならぬ予感を感じてワンチェンに静止しろと命令するが、ワンチェンは殺害を実行しようとする。
ジョナサンは、最期の波紋をワンチェンに放った。ジョナサンは波紋でワンチェンをとち狂わせて操り、船の動きを止め爆発させることを決意したのだ。エリナに見ず知らずの赤子と共にシェルターへ避難する事を命じた。
いよいよふたりだけ。襲い来るディオを、ジョナサンは捕らえてその胸に抱きしめた。
「 ディオ・・・君のいうようにぼくらはやはりふたりでひとりだったのかもしれないな 」
「 奇妙な友情すら感じるよ・・・そして今ふたりの運命は完全にひとつになった・・・ 」
「 そして・・・船の爆発で消える・・・ 」
とセリフを心中で呟き死亡した。
1887年 ジョナサン・ジョースター 死去