概要
左右の眼球から高圧で体液を発射し、標的を撃ち抜く技。
初出は気化冷凍法が通用しなくなった直後である。
最初にディオが使用した時は特に名称はなかったが、後にストレイツォはこの技を「空裂眼刺驚(スペースリパー・スティンギーアイズ)」と名付けた。
発射する時には眼球が裂け、その亀裂から体液を飛ばすが、吸血鬼の驚異的復元力により、ディオもストレイツォも数コマ後には眼球は元通りに再生している。
「ジョジョで技名?」と疑問に思う読者もいるかもしれないが、この頃は技名を叫んで使用することが多かった。
劇中での描写
ディオはこの技を二回使用している。
一度目はジョナサンとの最終決戦の際、全身に波紋を流し込まれながらも最後の悪あがきとして放ったもので、わずかに狙いが逸れ、ジョナサンに「あと数センチ右にいたら脳が破壊されていた」と冷や汗を流させた(テレビアニメ版では城の先端部を切断し、上空の雲すら切り裂いた)。
そして二度目、ジョナサンとエリナの新婚旅行中の船内に、首だけの姿となって姿を現したディオは再びこの技を放つ。ジョナサンは顔全体を守るようにガードしたが腕を貫通され、喉に撃ち込まれて呼吸ができず命を落とす結果になった。
その50年後。吸血鬼と化してニューヨークにやってきたストレイツォは、自分の障害になるであろうジョナサンの孫・ジョセフを狙う。
前述のジョナサンとディオの対決の場に居合わせて、この技を目の当たりにし、さらにエリナからジョナサンの最期を聞かされていたであろうストレイツォは、孫のジョセフを倒すにふさわしい手段として、「空裂眼刺驚」を放つ。
だが同じくエリナから「ジョナサンは目から飛び出す得体の知れない能力で殺された」と聞かされていたジョセフはその攻撃を予想しており、鏡に映った自分を狙わせるトリックで回避した。
決着の際に逃げ場のない状況で再び撃たれたが、ジョセフは一度見たことで対抗策を編み出していた。ストレイツォは自身の眉間を狙ってくるだろうと予測し、波紋を流したグラスで「空裂眼刺驚」を跳ね返すことでストレイツォの頭部を破壊(ただし一発分しか跳ね返せなかったのでもう一発は喰らってしまった)し、逆上して襲ってきたストレイツォを撃破した。
したたかさでも周到さでも、ジョセフの方がストレイツォより一枚上手であったのだ。
余談
カプコンによるアーケード用格闘ゲームではDIOならびに影DIOの必殺技として登場した。
DIO版は順番押しコマンドで咄嗟に出すのが難しいが、ガード不能で発生が早め。
影DIO版はガード可能だが出しやすいコマンドでDIO版より発生が早い。チャージ可能で、フルチャージするとガード不能になる。
PS2ゲーム『ファントムブラッド』ではラストバトルに「ワンチェン&DIO」が使用。「無駄無駄ッ!!」と言いながら異常な頻度で連射して来る。周囲の屍生人たちを相手にすると容赦なく撃たれ、かといってワンチェンを相手にしていると屍生人たちが容赦なく攻撃して来る。しかもジョナサンは喉を撃たれているためゆっくりとしか移動できないという大きいハンデが付けられている。
関連イラスト
上記の通り、あくまで体液を飛ばす攻撃、いわば「超強力な水鉄砲」なのだが、目からビームのイラストにタグがつけられる事が多い。
関連タグ
サバクツノトカゲ:実際に目から血液を噴射する動物。破壊力は無いが、血中に含まれる物質で捕食者を追い払う。