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月曜日-天気雨

げつようびてんきあめ

漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の外伝作品『岸辺露伴は動かない』のエピソードの1つ。
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あらすじ編集

大雨の日、岸辺露伴は打ち合わせ場所へ向かおうと駅に来ていた。

そこへながらスマホの小学生とぶつかるが、とくに大した事が無かった。次に男女のカップルとぶつかり喧嘩になりそうになるが、男性が露伴のファンだったので回避された。

駅にいるスマホの使用者達に違和感を感じ始めた露伴。そして、不慮の事故で駅のホームから線路へ落ちてしまった。しかし、その「不慮の事故」はどうやら他の理由があって発生したようで…?

関連タグ編集

岸辺露伴は動かない スマホ 

結末編集

「此処から先は、この体験談の重大なネタバレを含む。」by岸辺露伴














やけに多くの人からぶつかられ、困惑する露伴。しかし、そんな中、太った男性が露伴にぶつかりそうになった瞬間、すんでのところで露伴に気づく。しかし直後、歩きスマホをしていた女性がベビーカーで露伴をはねてしまい、露伴は線路に落ちてしまう。さらにその直後、先程の男性が露伴を助けようとするも、今度はその男性も落ちてきてしまい、直後に電車が駅に入ってくる。とっさの判断で露伴はヘブンズ・ドアーを発動して男性とともに線路と線路の間に逃げ込むが、その男性が口を開きだす。

なんでも、その男も今日は多くの人からぶつかられがちで、違和感を覚えていたとのこと。更にその男性はスマホをみている人全員が自分にぶつかってくると伝える。しかし、そんな話をしていた中、歩きスマホをしていた人たちが駅のホーム上から次々と露伴と男性に向かって落ちてくる。

流石に露伴も異常だと感じ、駅のホームに上がろうとするも、人が多すぎて前に進めない。かと言って、避難スペース(駅のホームの下にあるくぼみ。もし落ちたとしても避難できるよう少しくぼんでいる。)に男性と入り込もうとしても、スマホを持っている人たちも一緒に避難スペースに入り込んでくる。


…そう。この話の真実は、この男性が鍵だった。


全ての人々が向かっていた先は、たった一人の男性。露伴に気づき、露伴とともに、今日はおかしい、そう考えていた男性だけが、そのスマホの、否、この事件の犯人である「虫」の狙い目であった。


事件の犯人は「ロレンチーニャ」という新種の虫。(架空の生物であり、現実には存在しない。ナナフシのような、しかし電子回路のような形をした奇妙な虫。)その虫の餌はなんと電磁波。

男性にはもともと、心臓に持病があり、「虫」その心臓から確認できる生命電気、すなわち電磁波が狙い目だった。一匹では心もとないが、身体に電磁波を帯びており、多くの虫が集まればその分、一斉に一つの餌に向かって集中攻撃をする。今回の場合は、その男性の弱った心臓が狙い目だったのだ。


…かくして、線路上に落下した人々のうち、亡くなったのは男性ただ一人。ロレンチーニャによる生命電気を食われ、彼は帰らぬ人となった。露伴はその時、

「最初の時、手を引っ張り上げてもらえばよかった…」

と、悲哀をボソリと呟いたのだった。


その日の打ち合わせは電車の大幅遅延で中止となり、駅から帰ろうとしていた露伴。すれ違いざまに、老人の女性をチラリと見たが、その女性の顔には、あのロレンチーニャがヒタヒタとその脚を伸ばしていた。

おまけに道路は大渋滞、打ち合わせはまた後日となったが、露伴は「原稿のネタができた」と、皮肉交じりに呟くのであった。


  • オマケ[荒木飛呂彦のあとがき]

この話を描くうえで感じたことは、メガネウラなどの過去の時代にいた巨大な生物といった、本当にいたのか?と思うような生物を考えながら、しかしその一方で「じゃあ架空の生き物を作ってみよう」と考え立ってこのような話を描いたとのこと。特に、そうした生き物を本人は信じていないものの、その生き物がもしいたら?と考えた瞬間に来る「ぞわり」とした感覚はどうやらとても好きだそう。

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