生命エネルギーはこの『グリーン・ディ』の敵ではない…
チョコラータの「グリーン・ディ」は生きる者なら絶対……殺すのに…
概要
【破壊力 - A / スピード - C / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - A】
ローマを襲撃したチョコラータのスタンド。
自身より低い位置に存在する「生きているもの」を無差別で侵食する殺人カビを放出する凶悪な能力を持っている。
劇中でも指折りの”殺傷力”を持ったスタンドであり、グリーン・デイの撒き散らす殺人カビは人体に寄生するとあっという間に全身を侵食し、寄生主の肉体をボロボロに崩壊させてしまう。カビの感染範囲内では、体を下の位置に移動すると途端に猛烈な勢いでカビが浸食を開始する。裏返せば高い位置に移動することでこのカビの暴走を押さえることが可能となる。
だが、この殺人カビの真の恐ろしさはその感染範囲にある。グリーン・ディ自身が撒き散らすカビの有効射程距離は近距離パワー型スタンドの例に漏れず本体から半径数メートルほどだが、カビで死亡した人間を媒介にすることで、感染範囲をネズミ算式に拡大してゆくことができるのである。つまり高所に陣取ってカビをばらまけば、そこから下にいる人間を無差別に、無制限に殺し続けることが可能なのだ。
射程距離はAとなっているが、上記の条件さえ揃えば無限大に射程距離を伸ばせることになる。
これは快楽殺人鬼であるチョコラータの潜在意識が反映されたものであり、殺人に一切の罪悪感を感じず、それどころか人が苦しむ様を見下ろして思う存分眺めたいという、便所のネズミのクソにも匹敵する腐った願望の現れである。
スタンド自体の攻撃力もAクラスと極めて高く、チョコラータと交戦したジョルノはグリーン・ディのラッシュを喰らった際に全身に手ひどいダメージを受けて吹っ飛ばされている。
また、チョコラータは自分の体をメスで解体し、グリーン・ディのカビで筋肉や血管の切断面を包むことで意のままに肉体を操り、トリッキーな攻撃を仕掛けることに応用している(アニメではさらに瞬く間に自分の体を縫合して合体する離れ業も見せている)。
総じて言えば極めて厄介で危険なスタンドであり、ボスが切り札として温存していたのも納得のいく能力である。ただし、ボスはチョコラータの残虐さとグリーン・デイの危険性を問題視しており、ブチャラティ達を始末したあとにグリーン・デイもろともチョコラータ達を始末するつもりであった。実際、チョコラータは人口密集地帯であるローマでグリーン・ディを使用する暴挙に出ており、ローマにも部下を配置しているパッショーネにも少なからぬダメージを与えることとなった。
グリーン・ディの弱点を周りの人間を巻き込んでしまう以外に上げるのであれば、あくまで攻撃は殺人カビであり、カビである以上生物ということである。つまり、生命維持には温度が必要ということであり、最大の天敵となるのがギアッチョのホワイト・アルバムで、ホワイト・アルバムは絶対零度まで温度を下げることが可能な為、殺人カビが繁殖しないどころか、死滅される可能性があるからである。
また、既に肉体が死亡しているとカビは感染しない。作中ではブローノ・ブチャラティが該当し、セッコの足止めに成功している。
また、相棒のセッコは装備型のスタンドであり地中に潜むスタイルのためカビの影響を受けない。
さらに言えば、スタンドも生物ではないためカビが生えることは無く、ヘリに突入して攻撃を喰らったピストルズもカビに犯されることは無かった。
余談
名前の元ネタはアメリカのロックバンド「GreenDay」。
彼らの代表曲に「Basket Case」という曲があるが、Basket Caseという言葉には「四肢を切断された人」という意味があり、実際にこのことが自身の腕や脚を切断するチョコラータの戦法のモチーフとなったかは不明だが、何とも不気味な関連が存在している。
よく間違えられやすい(pixivのタグも該当)が、「グリーン・デイ(大文字)」ではなく「グリーン・ディ(小文字)」である。
なお、海外版ではグリーン・ディの名称が使えないため、「Green Tea」という名前になっている。たしかに語感は似ているが……「ディ」は"Die"や"Dye"じゃアカンかったのか。
PS2ゲーム版ではカビをまき散らしながらフィールドを動き回っており、触れるとカビに取りつかれてスリップダメージを受けてしまう。しかし攻撃することで一定時間消失させることが可能。
基本的にはチョコラータ本人が接近戦を仕掛け、グリーン・ディはお邪魔ギミックという感じになっている。
また、能力的にはほぼ全ての部のラスボスを倒せるのではと言われている。広範囲の生命体を無差別に襲うカビであれば、究極生命体にも有効だし時を止めても時を吹き飛ばしても加速させても関係なくカビは襲う。追跡者を抹殺する能力だろうと無差別に襲えば関係がないからだ。