出逢うタイミングが…
良いね…
いつも僕たち………
概要
TG大学病院でシーツ洗いや搬入などのアルバイトをしている医大生。高校時代に広瀬康穂と付き合っていた。彼女のことを「女神」だと思っている。別れたことを悔やんでおり、何度もよりを戻そうとも彼女に持ちかける。
タイミング良く定助たちと出会って院長の追跡を妨げるばかりか(本人に悪意はないようだが)、その度に康穂とイイ感じになったりしているので特に定助からは快く思われていない。本人も定助と初対面の際に「元カレです」とマウントを取りに行くなど、かなり対抗心を燃やしている模様。それ以外では好青年である。
苗字は今のところ明かされていない。
初登場時から色々怪しい雰囲気を醸し出してきた彼だが、その後も康穂がペイズリー・パークをもってしても発見できなかった明負悟の顔写真を、何故か自身のスマホに保存していたりするなど謎は深まるばかりである…。
なお、初登場時には
「 エレベーターが汚れてるってさあ 」
「 中でオシッコでも漏らしちゃった?
「 昔の君は僕の指でよくビショビショに濡れてた 」
という卑猥な台詞を放ち、多くの読者にスタンドも月までブッ飛ぶ衝撃を与えた。康穂がそっち方面にあまり詳しくないという話はどこかへいったようだ。
容姿
やや垂れた眉のイケメン。髪型に関してはツッコミどころが多く、キノコ状のアフロパーマという特徴的なもので、左右2か所にそれぞれ渦巻きの模様が入っている。99話より17歳時には既にこの髪型だったことが判明しているため、この髪型のまま高校にも通っていたことになる。
またベストの右胸には太陽と「S」のような飾りがあり、両腕にクマのぬいぐるみのようなものを付けている。
康穂と別れた過去
付き合っていた当時、康穂に言われた
「電気ってはみ出して空を飛べるんだよ」
「電線に穴が開いていなくてもね」
という言葉でワイヤレス式の充電方式を思いつき、Appleなどの大手企業に持ち込んだ。特許の申請まで行ったが、一足遅かったために先を越されてしまい、青春と自身の将来に不安を感じてしまった。そしてその不安は自身への怒りに変わり、何も考えることができなくなって彼女の前から姿を消してしまった。
声優
関連タグ
明負悟…どのような関係なのだろうか...?
アーバン・ゲリラ プアー・トム 羽伴毅 吉良・ホリー・ジョースター…同病院に勤務
その正体
【注意】この先、第8部「ジョジョリオン」の物語の根幹に関わる重大なネタバレが含まれています。
「正しい道筋」 を....
たとえ聖人が間違わずに進んでいようとも...
悪事は時に起こり避けられない
それが 『厄災』 だ
98話にて、明負悟ことワンダー・オブ・Uの本体であり、岩人間であり、本作の真の黒幕であることが判明した(同時に吉良吉影に続く2人目のディオ・ブランドーとの関係が一切無いジョジョシリーズのラスボスである。また歴代ラスボスの中では一切パワーアップ要素が無かったりする)。
ロカカカの実の行方を探るような言動や、重傷を負った康穂を認識していながらノリノリでカラオケを歌ってスルー、明負悟 の能力も知っているような口ぶりをするなど怪しい行動をしていたが・・・
ワンダー・オブ・Uと情報を共有したり、明確に定助と礼を抹殺する意思を見せたり、99話冒頭のアオリにて「あらゆる出来事はこの男に集約していく」と書かれていたことから、黒幕であることが確定的となった。
目的
最終的な目的は詳しく語られていないものの、言動から今現在の目的は新ロカカカの実を独占し上流階級の人々に売りさばく事であるのは確実である。
アーバン・ゲリラの言動や自身の「無事が何より」という信条を加味すれば、『新ロカカカを独占することで岩人間の人類に対する権力的優越を確定させ、自身らの安全と無事を保証する』のが彼の計画の行くつく先なのだろう。
歴代ラスボスの野望と比べると一見地味だが、他人の身体から奪うことで自らの身体を治す力を持つ新ロカカカが上流階級に普及してしまえば、貧富の差によって命を奪われる人がますます増えてしまう可能性が大いにある。
総括すれば、何の因果か同じ「杜王町」にて "ジョジョ" と対決した殺人鬼──吉良吉影と同じ『日常に潜む事で他者の日常を蝕む邪悪』である。
分かりやすい当面の目標であっても、完遂されてしまった際の世界情勢への影響を考えれば、その危険度は歴代ラスボスと比べても重大なものになるだろう。
軌跡
───過去───
彼もまた他の岩人間と同じく、女王蜂に寄生し成長した後、人類社会に潜り込んでいく様子が窺えるが、潜り込んだ後の詳しい経緯は未だに描かれていない。
いつ頃ロカカカの存在を知り、その密売に手を染めるようになったのかも定かではないが、1941年には既に杜王町に移り住んでおり、東方家の果樹園の一角で密かにロカカカを栽培していたと思われる様子をルーシー・スティールに目撃されている(なお、近隣の道路では岩動物の絡んだ行方不明事件が多発していたが、これにも何らかの関与をしていた可能性がある)。ちなみに、遠目からかつ一瞬なので判然としないが、昭和初期のこの時点で容姿だけでなく服装までも現代と全く変わらない恰好をしていた。
102話にて、幼少期の康穂との初対面の様子が描かれた。
半ば強引にサマーキャンプに連れてこられた康穂だったが、友達は作れず、逆に火起こしの道具の使い方を誤ったことで怪我をしてバカにされてしまう。
一人遊具で涙を流していた康穂だったが、そこへ現在と容姿が一切変わらぬ透龍が近づいて来る。
自身の身体なのかは不明だが、火がきれいに着いた火打ち石を康穂に披露した。
その後、わざとらしく以下の条件に合致する人物を探していると康穂に伝えた。
- 老人で
- 昔医者の免許資格を持っていて
- 現在介護施設に入っており
- 家族の縁が薄いからお見舞いに来る人もほとんどない
この時既にペイズリー・パークの片鱗を見せていた康穂を利用し『なりすます』相手、明負悟を発見した。
なお、このことで康穂に特別な感情を抱いており、東方邸で起こした災厄に康穂を巻き込んでしまった際は彼女がこれ以上被害に遭わないように「すぐにその場から去れ、それ以上行動すれば真っ先に死ぬ」と警告した。
先述した自身のスマホに保存していた明負悟の顔写真は、この時に発見した(なりすます前の)本物の明負悟のものの可能性がある(が、断片的に映し出されている本物の明負悟と透龍のスタンド「ワンダー・オブ・U」の成りすました明負悟の容姿はかなり異なっており、あくまで経歴を拝借しただけで、モデルになった人物は別にいた可能性も考えられる)。
───作中での行動───
プアー・トム戦において、救急車の運転手に扮する形で初登場(ただし、この時は全身が黒い影で塗り潰されており、詳細な容姿は不明だった)。羽伴毅と共に火災が起きた果樹園に駆け付け、トムを見捨てて彼が持っていた枝のみを回収しその場を去る。
- この際、トムは背後から何者かに頭を撃ち抜かれて死亡しており、彼を仕留めたのは誰かという謎があった。が、撃ち抜かれる直前彼は救急車に対して「追いかける」ような形となっていたため、「ワンダー・オブ・U」によって「追跡行為」とみなされ、排除された可能性が非常に高い。
まんまと新ロカカカと思われた枝を奪取したが、すぐに羽が偽物だと見抜き、本物の枝を持っている人物を探すことになった。
その後、病院で羽と交戦中の康穂・密葉と偶然遭遇する形で登場。以降は院長を追いかけている定助らの前にタイミングよく現れ妨害すると同時に、康穂には何度も復縁を持ちかけた。定助らが指名手配され一人行動することになった後、康穂とはしばらく行動を共にする。彼女の家の前では、別れたことを後悔していると話し、よりを戻そうと持ち掛けるも彼女から答えは聞けなかった。なおその際、康穂に協力したいと申し出て、自身のスマートフォンの画像から院長・明負悟の顔写真を見つけ彼女に見せている。
その後は康穂と別行動することになるが、一人東方邸に行って重傷を負った康穂から助けを求める電話が入り、バンに乗って東方邸へ向かう。東方邸到着後は自身のスタンド能力によって常敏を始末し、康穂を助けずにエルヴィス・プレスリーの「The Wonder of You」を聴きながら、病院で定助らと対峙するワンダー・オブ・Uと情報を共有しつつ状況を静観する。
ほどなくして、新ロカカカを食べた康穂が常秀と等価交換して傷を治す場面を目撃し、その効能を確認。手に入れようとするが、康穂には「想い出を大切にしたい」として余計なことをせず全て忘れて家に帰るよう忠告する。しかし康穂はそれを無視しTG大学病院にいた京に連絡を取ったことにより、彼女が厄災で真っ先に死ぬという順番になってしまう。が、連絡を受けた京と定助のコンビネーションにより、病院にいたワンダー・オブ・Uが初めてダメージを負い、自身も負傷する。これによって、ソフト&ウェットの隠された能力に気付くことになる。
これを受けて、もうこれ以上定助を始末しようとするのは諦め、「無事が何より」という信条のもと新ロカカカを手に入れて何処かへ去ることを決意する。
一度は新ロカカカを奪取し去ろうとするものの、病院で定助がワンダー・オブ・Uに対してシャボン玉を撃ち込んだ際、発生した見えないシャボン玉がペイズリー・パークの能力によってスマートフォンを仲介して自身に直撃し負傷。
この傷を治すべく残りの新ロカカカを食べ、康穂に触れて等価交換しようとするも2発目の見えないシャボン玉を食らい、ついに瀕死の重傷を負う。
───最期───
その後も這いつくばりながら足掻き、とにかく誰かに触れようとする。ここで東方花都が現れる。
康穂に自身の能力を暴露され、警戒心を強める花都に「彼女の息子を殺した張本人」である事実を利用して、脅しつつ挑発して能力を発動させようと奮闘する。
が、彼女には通用せず、逆に新ロカカカの樹液を飲ませたつるぎと『等価交換』させられてしまう。それでも必死にワンダー・オブ・Uに攻撃させたり、ついさっきまで殺そうとしていた康穂に命乞いをしたりなど抵抗するが叶わず、最後は康穂への暴言を吐きながら石化病……東方家の『呪い』により身体が崩壊。
塵と化し完全に崩れ去る瞬間、自身の手元にやってくるスズメバチを発見する…………が、それは彼の見た幻覚であり、最期はまさしく『夢』と『想い出』に浸りながら死亡することとなった。
この結末は、彼が提唱した上流階級に『等価交換』を持ち掛けるという計画が自身に降り掛かるという皮肉なものであった。
これにより彼のスタンド、ワンダー・オブ・Uも完全に消滅し、厄災の流れは完全に止められた…
はずだったが……?
スタンド
「ワンダー・オブ・U」。自身やスタンドに対して「行動または敵対する意思」(スタンドを追跡しようとする、正体を見極めようとする、倒そうとするなど)を抱いた者に、あらゆる厄災を振りまく。詳細は個別記事にて。
語録
- エレベーターが汚れてるってさあ中でオシッコでも漏らしちゃった?昔の君は僕の指でよくビショビショに濡れてた
- 元カレです
- …僕が君の方へ手を差し出すと君は自然に自分の手を必ず僕の手の上に黙って置いてくる 君の手…僕の手を握ってるよ 気付いてた?「上」からだ 親指も僕の「上」にだ 君は以前と何も変わっていないね 指がからんできているよ
- 出逢うタイミングが…良いね…いつも僕たち………
- 「不安」というキャラにはパートナーがいて「怒り」ってヤツが一緒なんだよ
- 「東方定助」だ…面白い 「追わずに」…誘って…来た!
- 「正しい道筋」を……たとえ聖人が間違わずに歩んでいようとも…悪事は時に起こり避けられない それが『厄災』だ
- 君楽しいね またいつか会えるといいな 大人になって……君が僕を忘れた頃に…
- ちゅーことで…あの「新ロカカカ」は…まもなく僕のものだ
- 永い年月で残るのは夢と想い出だけだ
- 『無事が何より』…それが目的だからね
- 厄災に正義は無い 悪との区別も無い
- 君は座ってなよ その場所に寝てるか…そのまま黙って途方に暮れてろ
- 全てが終わってその後に残るものは…夢と……想い出だけだ それだけだ
- 海岸の崖の上に!「岩」がある………どこかの岩の上だよ東方花都さん…その「岩」が目撃するものは……『夢と思い出』だけだ
- 僕はあなたの過去の噂を知っている 15年前長男の常敏の為にどこかのムカつく少年を殺した 刑務所で罪はつぐなったが夫の憲助にはいまだにそれを許して貰っていない 「愛」ゆえなのに それで今のあなたにはどんな思い出が残っている?「残酷さ」だけだ 生前常敏が願った夢は…何ひとつ報われていない
- 康穂ッ!このクソ女をさっさと止めやがれェェェェェエッ
- 今…………一匹………スズメ蜂が…いたんだが………そうか…思い出…なのか…僕の……
謎
康穂が幼い頃に出会いそこで明負悟になりすます事に決めた描写があるが、これまでのシーンと比較すると納得しづらい点がある。
本編の17年前に豆銑礼の父の葬式に明負の姿で出席しているのだが、この際既に明負になりすましていたとすると、康穂と出会った直後に成り代わったとしても当時の康穂の年齢はせいぜい2,3歳位と思われる(本編での康穂の年齢は19歳のため)。
ネグレクト気味の母が幼い康穂を無理矢理キャンプへ厄介払いしたのはともかく、ここまで幼い年齢でそれなりに長い文章で母に文句を言ったり、透龍の提示した難しい言葉も混じる条件を理解できるのは奇妙である。
ペイズリー・パークの片鱗により当時の康穂が人並み以上に賢かったのか、葬式の時点での明負はたまたま訪問していたまだ透龍と関係ない人物だったのか、はたまたワンダー・オブ・Uの隠された能力として過去に介入できるのか等と、多くの可能性が浮かんでいた。
ただこれらの仮説の裏付けとなるシーンは結局出て来ることはなかった。
ワンダー・オブ・Uの偽装能力と葬式のシーンの細かい描写から考えるに、葬式に出ていた時点ではまだ明負悟の顔ではなく単にスタンドそのものの姿で出没していたが、明負が元凶であると知ったことで豆銑礼の記憶の中のスタンドの姿から明負の姿に変換された可能性がある。
もしくは康穂に尋ねた条件に「老人であること」が含まれている事からワンダー・オブ・Uの姿は基本老人であり、当時は別の老人の姿をしていたか、別の名を名乗っていた可能性もある。
尤も、ジョジョは昔から細かい矛盾が多い為気にしてはいけないのかもしれない。
真の関連タグ
歴代ラスボス