松坂屋
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まつざかや
J.フロント リテイリング(JFR)傘下の大丸松坂屋百貨店が運営する百貨店である。
東海地方を拠点として確固たるブランド力を持つ百貨店として君臨している。1611年に創業した名古屋『いとう呉服店』を母体として、江戸時代に松坂屋(現行の法人としては傍系列)と明治に大阪の恵比須屋を買収、1925年に『松坂屋』に商号を統一した。本来の『いとう屋』ではなく『松坂屋』が選ばれたのは全国チェーン化を考慮したため。
大丸と2007年に経営統合して、持ち株会社『Jフロントリテイリング』を発足させている。その後2010年に法人としての大丸を吸収合併する形で大丸松坂屋百貨店が誕生した。ただ全国規模の店舗展開の兼ね合いから経営陣は大丸出身者が軸になっているが...。
近年は名古屋でも名駅にあるジェイアール名古屋タカシマヤに売上高で抜かれるなど苦戦中。店舗は名古屋栄の本店の他、上野、静岡、高槻にある。かつては銀座(現GINZA SIX)、名駅(現JRゲートタワー)、大阪(日本橋→天満橋。日本橋側は高島屋東別館、天満橋側は京阪シティモール)などにもあった。
カトレアの袋
文明開化の時代より「伊藤様」と名古屋市民に崇拝されていた『いとう呉服店』の伝統は今でも色濃く残っており、名古屋財界でも盟主企業として幅を利かせている。
特に中京圏の人々にとって松坂屋の『カトレヤの袋』は贈答品の定番としてブランド力を持っており、ライバル店舗の袋よりも上品なものとして認識されている。
また、各店高層階にあるレストランは店名を『カトレヤダイニング』としている。
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