3Gと呼ばれることが多い。
規格
携帯電話などの移動通信システムの規格として1980年代から策定作業が行われ、1999年に世界標準規格のIMT-2000として策定された。より高速なデータ通信の実現、高音質な通話、動画の配信、テレビ電話、国際ローミングなどが目指された。
しかし一本化は頓挫し、結果的には5種類の規格が勧告された。日本で使われたのは主にW-CDMA方式(とCDMA2000 1x方式の2方式である。
普及
日本では2001年にNTTドコモがW-CDMA方式のサービスをFOMAとして展開開始、KDDIも2002年からCDMA2000 1xを展開し急速に浸透した。ほかにソフトバンクモバイルの「SoftBank 3G」(W-CDMA)、イー・モバイルが展開している。
世界的には、ライセンス料が高かったなどの問題(特にCDMA技術を開発したクアルコムの特許料が大きい)で普及は遅れ、2GのGSMが引き続き使われた(使われている)地域が多い。
データ通信の回線速度は第2世代移動通信システムに比べれば高速であり、インフラが早くから普及した日本では携帯電話(いわゆる「ガラケー」)を介したネット利用が浸透したが、回線速度は同時期に普及しはじめた固定回線のブロードバンド(ADSLや光回線)に比べると著しく遅く、動画やアプリケーションの配信には充分ではなかった。
2010年ごろから次世代規格(3.9G)のLTE、そしてその発展形のLTE-Advanced(第4世代移動通信システム)が普及し、置き換えられていった。