概要
『ウルトラマン』に登場したバルタン星人二代目の胸にはめ込まれた特殊な鏡。
敵から光線技を受けると装甲が観音開きになり、光線をそのまんま反射する。これにより大の苦手だったスペシウム光線を撃ち返し、逆にウルトラマンを撃墜することに成功した。しかし、ウルトラマンは大したダメージを受けておらず、即座に新必殺技「八つ裂き光輪」であえなく真っ二つにされた。
後に『ウルトラマンマックス』でもダークバルタンが使用し、マックスのギャラクシーカノンを反射させている。
漫画『ウルトラマン THE FIRST』では、ジャミラを殺害してしまったイデ隊員が悔恨の念から発明した専守防衛目的の装甲板「アンチ・スペシウム合金」という設定に変更された。製造にはスぺシウムのデータが使用されているが、このデータはフジ隊員に憑依した初代バルタン星人が提供したものだった為、完成すると同時に科特隊本部から盗み出されてバルタン星人二代目の胸へ装備されてしまった。
結果、ウルトラマンはバルタン星人二代目にスぺシウム光線を反射されて敗北したが、再起したイデ隊員は先述のデータを基に新兵器の開発を始めるという展開に繋がっている。また、ウルトラマンが復活した際には初代バルタン星人もアンチ・スペシウム合金を装備して立ちはだかったが、やはりハヤタの意志で発動した新必殺技・八つ裂き光輪には通用せずバルタン星人の群れは瞬く間に壊滅してしまった。
脚本上の表記や実際の映像での発音の関係で「スペルゲン抗体反射板」「スペルゲン反射光」など表記に揺れがある。現在では「反射鏡」か「反射光」のどちらかが使われることが多い。
日本語としては装備自体は「反射鏡」、跳ね返した光線が「反射光」とすれば筋が通るが、装備を指して「反射光」とされている場合もありはっきりしない。
そこからさらに派生して「スペルゲン反射板」という呼び方もたまに見かけるが、ここまで来ると本編とも脚本とも一致していない。
なおウルトラファイトでは単に「ミラー」と呼ばれていた。
「フロントホックのブラジャーに似ている」とネタにされることがあるが、該当の機能を持つ商品が登場したのは1978年であり、制作・放送(1966年)からはかなり後のことである。
関連項目
巨乳ハンター … バストガン(巨乳を利用した超音波砲)を使う敵に対して、スペルゲン盆地胸バリアーを使って勝利した。なお、巨乳ハンター以前から「二代目バルタン星人は盆地胸」と言うネタは結構あったとか。
無尽合体キサラギ … 盆地胸その2。ただし反射はせずミサイルを逸らしただけだが。
空間磁力メッキ…スペルゲン反射鏡と同じく、こちらも光線のような攻撃をはね返す、カウンターな代物。
スーパーX2…スペルゲン反射鏡同様に光線技を打ち返す「ファイヤーミラー」を装備していたが、敵が強すぎて耐えきれなかった。