概要
東映版『スパイダーマン』に登場し、スパイダーマンが搭乗する巨大ロボット「レオパルドン」が初っ端から放つ一撃必殺の超強力武器。レオパルドンの脚部に格納されており、これを投げナイフのように相手に投げて一撃で敵を倒す。一応、ナイフではなく剣なのだが、切りつけたりなどの剣らしい使い方をしたことはない。
投げつける際の演出は1~9話、10・11話、劇場版及び13話以降と変更されている。
本編では刀身があまり長くないが、超合金は長剣となっている。
ラスボスであるモンスター教授ですら瞬殺したほどの威力を誇るが、本家マーベルコミックでのクロスオーバー『スパイダーバース』に出演した際は、ソードビッカーを出す前にレオパルドンの腕が敵にもがれたため、不発に終わっている。
ただし発動前に技が潰されただけで攻撃そのものが防がれたわけではない。
マーベルコミックではSwordVigor(ソードヴィガー:活力の剣)と表記される。
なぜ一撃必殺か
高下駄を履いている着ぐるみの内部構造ゆえに敵の怪人と身長が釣りあわず、また激しい動きもできなかった。また着ぐるみの補修部品の紛失(盗難説もあり)といったトラブルにより、敵の怪人と格闘戦をする機会をできる限り減らさざるを得なかったために一撃必殺の武器となってしまった。この収録トラブルによる教訓は、後の特撮物に生かされている。
詳しくは⇒レオパルドン(スパイダーマン)の項目にて
のはずだったが…
後のスパイダーバースおよびスパイダーゲドンへの客演に際して瞬殺の理由が後付けされるが、
なんとコズミックパワーをチャージしており、名前を叫び投げてしまえば因果を超えて悪を滅ぼすというとんでもないインフレを起こすことになる。
コズミックパワーとはマーベルユニバースに登場するエネルギー…というより概念そのものであり、宇宙を構成し通常の物理法則すら無視出来る純粋な「パワー」そのものである。
そんなものを扱うレオパルドンを建造したスパイダー星を滅ぼしたモンスター教授、実はとても恐ろしいのでは?(※1)
一方、一度ソードビッカーを発動するとチャージタイムが必要になるという弱点も判明した。(東映版の発動ペースから見ると約1週間)
※1コズミックパワーの起源は大きく分けて二つある。宇宙魔神ギャラクタスやヘラルド達の力からの形成や奪取、若しくは宇宙意思エニグマからその宇宙で最も優れた戦士への付与である。正史世界本家(アース-616)のスパイダーマン(ピーター・パーカー)はエニグマ系統、つまり本家ピーターは宇宙からマーベル界で最も優れた戦士として過去に認められたのであるが、もし、スパイダー星がエニグマにその宇宙内では最強だと認められていたなら、同宇宙内のモンスター教授に倒された事に矛盾が出来る。ギャラクタス達から奪い取ったのであれば星くらい元に戻せる為これも有り得ない。だが、コズミックパワーは時に事故により、生物、非生物問わずあらゆる物体に宿る可能性もコミックで言及されている。つまり、今のところスパイダー星が滅んだ後に事故でソードビッカー限定でコズミックパワーが宿ったという見方が妥当であろう。つまりモンスター教授にコズミックパワーに比肩する力などない可能性の方が高い。そもそもコズミックパワーを扱える技術力を持つ星を滅ぼせるのにレオパルドンに負ける事がおかしいのだから。
剣の投擲
剣の投擲を必殺技に使う流れは『バトルフィーバーJ』最終話にてバトルフィーバーロボの必殺技『電光剣ロケッター』として受け継がれ、サタンエゴスに引導を渡している。
投げやすい短剣だとか槍ならいざ知らず、剣や刀は近接武器なのであって投擲武器ではないという意見も聞かれるが、『るろうに剣心』で間合いの外から飛飯綱で攻撃してくる石動雷十太に対して、緋村剣心が雷十太が技を仕掛けてくるタイミングに合わせてカウンターで飛龍閃を発動して逆刃刀を飛ばし、刀の柄尻を額にぶち当てて倒したように、実は投擲も剣術の闘法の一つとして存在する。
そもそも刃物というものは薄くすれば切れ味が良くなる一方で、固いものと打ち合った時に折れやすいという弱点がある為、(ただし、凄まじい投擲力を要求されるが)ある程度の重さを持つ刀を投擲するのは真面目に斬り合うよりも有効な手段と言える(詳しくはこちらも参照)。
マーベラーやバトルフィーバーロボなど特撮に登場するロボットの類は人を遥かに上回る怪力とその巨大さに見合った質量を持つ武器があり、これに剣にエネルギーを与える能力が加わることで破壊力はべらぼうに高くなる事は想像に難くない。そう考えると結構合理的な必殺技なのかもしれない(もっとも、避けられたら、武器が失われるリスクがあるだろうけど)。
関連タグ
突き穿つ死翔の槍:狙った敵に必ず命中する魔槍、この名前の時は投げて使う。(というか投げる時はこの名前)ソードビッカーと同じく因果に干渉する武器だが、刺す時の「既に当たっている」と異なり避けても延々と追尾してくる。
リボルケイン:似たような武器。こちらは相手に突き刺し、エネルギーを送り込んで爆発させる。
スパイラルバレード:こちらもソードビッカーのように相手に投げて敵を倒す
火炎将軍剣:巨大ロボの必殺武器を等身大戦で使った前例。(但しサイズを合わせてある)