概要
やみどうこくとはゲーニッツの超必殺技。コマンド投げ。
「お別れです!」と言いながら片手で相手の頭を掴み上げ竜巻を浴びせる技(ボスキャラクター版は竜巻を浴びせる瞬間に、隠しキャラクター版は掴んだ瞬間にセリフを言う)。
漢字表記は『闇慟哭』、キリル文字表記は『ЯМИДОКОКУ』。
ゲーム上の性能
ゲーニッツがラスボスをつとめた96では非常に強力で、ラスボスまでたどり着いた数多くのプレイヤーを葬り、みんなのトラウマ技となった。
具体的に何が強力なのかというと、
- 間合いが広い。ざっくり言うと、しゃがみ強キックが届く間合いなら吸われる。
- 威力が高い。3回投げられたらほぼアウト。
- 投げ失敗モーションがない。
- ゲーニッツには強力な牽制攻撃「よのかぜ」があり、中~遠距離ではこれを連発してくる。
- よってガードを固めたくなるが、そうすると超スピードの前ダッシュからこの「やみどうこく」を仕掛けてくる。
- 「やみどうこく」のコマンドは逆ヨガフレイム2回(6321463214+C)かつ、コマンド入力判定が厳しいために技を出せないことがあるが、CPUはそんなん関係ねぇ!とばかりに実にスムーズにダッシュ投げを決めてくる。
- KOF96の仕様上、ジャンプしてもすぐに空中判定にはならないため、ジャンプし始めを吸われる可能性がある。よって見てから跳ぶのは不可能というだけでなく、見る前に先読みで跳んでもアウトな場合がある。仮に先読みが当たったとしても、飛んだ先に「よのかぜ」が待ち構えてる場合が殆ど。
- もちろんダッシュ投げ以外でも普通に使ってくる。ジャンプ攻撃を打点高めでガードされてしまったり、スキのある技をガードされてしまったりすると「お別れです!」である。
- CPUゲーニッツはパワーゲージに関係なくいつでも超必殺技を使える。
といったところ。
CPUの特権をフルに活用しているため、プレイヤーが操作しても同じ戦法を取るのは難しい。
KOF96は先行入力の受け付け時間がかなり長いため、相手に何か技をガードさせる→技中にコマンド投げを入力しボタンを押しっぱなしにする(逆に言うと、こうでもしないと出せない)、とガード硬直が切れた瞬間に投げる事が可能。
ちなみにダメージの入り方がボスキャラ版と隠しキャラ版とで異なり、ボスキャラ版は竜巻を浴びせている時に徐々にダメージを与えていくのに対し、隠しキャラ版では竜巻を浴びせた後の投げ捨てる瞬間に一気にダメージが入る。
98UMでは投げ間合いは広いが、スカリモーションができてしまった(それなりに長い)。また、MAX版で決まると竜巻が金色になる。
隠しキャラとして登場したSVCと2002及び2002UMの家庭版は投げ間合いの縮小や威力の低下、技の後に96の勝利時の演出と同じポーズを取るため、その後の行動が制限されるなど弱体化した。
プレイヤー使用の戦法としては、よのかぜで牽制しつつ、接近して来た相手に狙えば遠近ともに隙がなく強力。また、成立すると相手との間合いを離せるので、再びよのかぜを連発できる。もちろん、転倒・ダウンされた後に相手が攻めを休まずに技を重ねてきた時の投げ返しでの反撃にも使える。
96では通常技キャンセルで連続技にできる必殺技がこの技のみで、コマンドの特殊性から難易度は高い。正面からの飛び込みからなら近距離立ち弱キック1~2発から、めくりからなら立ち強パンチからつなげるのが実戦で決まりやすい。SVC以降はしゃがみ強パンチにもキャンセルがかかり、連続技に組み込みやすくなった。
SVCでは近距離立ち強キックから繋ぐと威力が約二倍になるバグがある。このバグはコピペであるPS2版2002にも引き継がれている。