アントニオJr.
あんとにおじゅにあ
CV:太田淑子
首に赤いスカーフを巻いている。アニメでは第9話のラストに初登場した。
アントニオの息子で、風のふく日の夜に百合根光三が営んでいる『堅気屋』を訪れ、最初はアントニオの剥製を通して、チエを驚かすが、テツは彼女では埒があかないと知り、小鉄のほうに矛先を変え、Jr.は百合根と共にテツに丸め込まれて、父が小鉄のタマつぶしの所為で死んだことを知り、小鉄への復讐を誓う。
しかし、百合根の頼みを聞いた小鉄の説得(このとき小鉄は一切手を出さず勿論タマつぶしも使用しなかった)により、心を改めて、百合根の新たな飼い猫となり、彼と仲良くなる。
若さゆえか生来のものかは不明だが、後述のスカーフの由来が示す通り一本気で生真面目な熱血漢である。
『堅気屋』に居付いた当初、チエの「恥ずかしい写真(と言っても『授業中の居眠り』とか『ケンカを吹っ掛けて来た時の顔』とかであるが。)」をポラロイドカメラで撮って
脅迫しようとしたマサルから写真諸共カメラを「男なら実力で勝負せんかい」とばかりに没収し、「アントニオの息子は意外に女に優しい」とチエに評されるくだりからも判るように義侠心にも溢れており、『堅気屋』の看板猫として周囲の人間達とも概ね良好な関係を構築している。
飼い主である百合根の事は、舐め回さんばかりの溺愛ぶりに若干引きつつも「オヤジ」と呼んで懐いている。
季節の変わり目(主に春先)には『ノイローゼ』と称して中二病気味のポエマーと化し、小鉄を呆れさせるのは年中行事。
なお本編内でチエ達がいつまでたっても進級しないことや、作中に産まれた花井渉の息子が成長して出てきたことなどの矛盾(いわゆるサザエさん時空)について明確に指摘しているが、その度小鉄の「それ言うたらややこしなる」というツッコミが返される。
自身曰く、父を訪ねて『堅気屋』に来る以前は淀川辺りの野良猫達の良き兄貴分であったとの事。
しかし、日頃から野良猫の大規模駆除を主張していた町会長(注:人間)により仲間達を皆殺しにされ、復讐の為に町会長と彼の飼っていたマスチフ犬を半殺しの目に遭わせた際に「闇討ちにしたと思われるのが嫌」と言う良くも悪くも若者らしい理由で町会長の着ていたガウンの裾を毟り取り、「俺はここに居るから文句があるならいつでもかかって来い」と言う意味を込めた目印として首元に巻いた事実に由来する。
なお、後に本編内で箕面の猿集団と喧嘩になった際に、ボロボロになり、以降は百合根が百貨店で同じのを購入してつけているようである。
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