人物
カルメラ焼きの屋台を生業としているチンピラ2人組みで、通称の「カルメラ兄弟」もテツが命名したもの。実の兄弟ではないが、カルメラ弟とカルメラ兄それぞれが、百合根の使用人お丸についてきた双子の女性と結婚したことで本当の兄弟(兄の相手は妹の恵子、弟の相手は姉の良子)となった。
テツと目を合わせては小銭をゆすり取られたりするなど不幸に遭うことが多いが、話が進むにつれてカタギ家業に鞍替えして、なんだかんだでテツを慕っている場面も多くなる(テツからは子分扱いされることも多いが)。そのせいか、竹本家の人間とも親しい。
後にカルメラ屋からラーメン屋を営むようになり、二人とも妻帯者(百合根の実家《有馬の大旅館》で働いてた双子の姉妹)となり、同じ日に子供を儲けている。また、同じマンション(花井邸の裏)の別室に住んでいる。
カルメラ兄
カルメラ1号とも。本名「菊崎健二」。一人称は「ワシ」。坊主刈りに傷跡がある、いかにもな風貌。生まれは北九州の小倉で、貧しい家庭の育ちだったため、高校へは行かせてくれなかった。その後はキックボクサーとして「アラクラン菊崎」というリングネームを持ち西日本チャンピオンにまでなったが、日本一を賭けたマッチで、オーナーの無茶な減量に突き合わされ試合はボロボロ。その時の罵声「お前みたいなやつはカルメラでも焼いてろ」がきっかけで、弟が激昂しオーナーをボコボコにしたことで、終止符を打つ。その後はカルメラ屋を始めるが、登場当初は堅気屋にたかったりと、まさしくチンピラそのものだった。弟が一時的に帰郷したのをきっかけに中華料理屋でバイトする。弟と違って手先は器用で、紆余曲折の末にカルメラ亭オーナー兼麺打ちや餃子担当となる。ギターの心得もあり、飲み屋街で流しをしていたこともある。
カルメラ弟
カルメラ2号とも。本名「山下勘一」。一人称は「ワシ」。リーゼントが特徴で、こちらもいかにもな風貌。生まれは徳島で実家はミカン農家。元はチンピラで憂さ晴らしにジムを訪れるも、菊崎に返り討ちされるとともに彼の強さに惚れ込みトレーナーとなって今に至る。カルメラ屋を始めた後、堺の中華料理屋で修行を積み、ラーメン屋カルメラ亭のラーメン担当となる。手先は不器用で、カルメラをうまく膨らませられなく、それで毎回菊崎にどつかれていた一方で、兄より味覚は確かで根気強いため、ソースやスープの仕込みは得意。