概要
初登場時にはアシュラマンが主人公キン肉マンのキン肉バスターを元に開発した必殺技で「トリプルキン肉バスター」の別名を持つ。
王位争奪編では子供の頃にサムソンティーチャーから教わった技と言う設定が追加された。
なお、サムソンティーチャーは4本腕なので阿修羅バスターそのものは使用できず、代わりにクアドラプルバスターを使用していた。
前提条件として、キン肉バスターは
- 相手をさかさまにして首を肩に載せて着地することによる首折り。
- 両腿を掴んで着地することによる股裂き。
- 相手の身体を大きく折り曲げて着地することによる背骨折り。
が要となっている。
しかし、キン肉バスターは完全に相手の身体を拘束する事は出来ないため、体勢を崩されやすい技でもであった。
その結果、バッファローマンの考案した、拘束されていない脚の反動を利用して体を捻り体勢を入れ替えるキン肉バスター返し(リベンジバスター)、キン肉バスターの使い手キン肉マン当人の考案した、開いている両腕を利用して自分の体を相手の体もろとも高速回転させて上昇気流を起こし天井に相手を叩きつける新(ネオ)キン肉バスター、そしてアシュラマン当人の考案した、両腕で相手より先に着地し衝撃を和らげるキン肉バスター破りなど、「バスター破り」が様々に考案されることとなった。
そこでアシュラマンは腕が6本あるという自らの特性を活かし、独自にキン肉バスターを改良し阿修羅バスターを会得した。
阿修羅バスターは六本の腕を上から順に
- 通常のキン肉バスター同様、相手の両腿を掴む。
- 相手の足首を掴み、キン肉バスター返しの使用を封じる。
- 相手の両手首を掴み、新キン肉バスターの使用を封じる。
という複雑な行程を踏み、キン肉バスターの首折り・股裂き・背骨折りに足首折りとチキンウィングアームロックを加え威力を激増させている。
作中ではアシュラマンのほかに息子のシバも使用している。
まさにキン肉バスターを凌駕する超必殺技だったが、キン肉バスター同様首の拘束が甘いと言う弱点を突かれキン肉マンに破られてしまった。
派生技
改良阿修羅バスター
「夢の超人タッグ編」で初登場した阿修羅バスターの改良技。
首の拘束が甘かった阿修羅バスターの弱点を克服し、相手の首を鋭く尖った冠の上に置き最上段の腕で相手の首根っこを固定して放つ。
阿修羅バスターと違って劇中で破られることはなかったが、『キン肉マンⅡ世』では相手の頭を固定する事に意識を集中するあまり威力が落ちてしまうと解説された。
その為全体的なフックが甘くなり、ジャスティスマンに破られた。
アルティメット阿修羅バスター
『キン肉マンⅡ世』で再生(リボーン)アシュラマンが使用。
自身の必殺技である阿修羅バスターとスカーフェイスの必殺技であるアルティメットバスターという2大アンチキン肉バスター技を複合させた荒業。
通常阿修羅バスターと同じく6本の腕で相手を固定した上で自身の上体を大きく曲げ、相手の首に両脚を絡ませた状態で着地する。
首の拘束が甘い通常阿修羅バスターの欠点を補うのみならず、並大抵の超人ならば即死してしまう威力を持つ。
脱出不可能な技に思われたが、万太郎との戦闘にいては長期戦の中でアシュラマンの精神状態の乱れに加え、万太郎が周囲からのアドバイスにより、敢えて両脚のフックに身体をねじ入れることで首を抜く隙間を作り出したために脱出された。
ブラッドユニット阿修羅バスター
ジャスティスマン戦に使用。相手の頭部のみを固定した上2本の腕を、残りの4本の腕で支えるようにし、技の威力を全て脳天に集中させる阿修羅バスター。ジャスティスマンにより改良阿修羅バスターを破られた際、とっさに繰り出した。
両手両脚のフックを敢えて捨てて放ったものの、ジャスティスマンの強固な頭部には通用しなかった。
阿修羅バスター(悪魔六騎士の腕)
ザ・バーザーカー戦に使用。左上からジャンクマン、スニゲーター、ザ・ニンジャ、右上からサンシャイン、アシュラマン、プラネットマンの腕を使った阿修羅バスター。相手の手足首を掴むのは阿修羅バスターと変わらないがそこに、ジャンクマンの左手で足を固定しつつ鋲を喉元に刺し、サンシャインの右手で頭を固定、これにより首の体勢で技が外れることがない完璧な阿修羅バスターとなる。
余談
『銀魂』での「大江戸キン肉バスター痴漢事件」(原作18巻、アニメ94~95話)においては弁護士の坂田さんがこの技を引き合いに出し、「アシュラマンが使用した際には阿修羅バスターと呼称しているので、被告長谷川泰三の行為は長谷川バスターと呼称すべき」と発言している。
阿修羅バスターはキン肉バスターそのものではないので、微妙に筋が通っていない。