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切法師

きりほうし

『切法師』は、週刊少年ジャンプにおいて連載されていた、中島諭宇樹による漫画作品である。
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概要編集

週刊少年ジャンプにおいて、2005年の26号から44号まで連載されていた、中島諭宇樹先生のファンタジーアクション漫画である。

あらゆるものに取り憑き操る妖怪『』の退治を生業とする僧の一族『切法師』の一人である主人公・鼓倫太郎が、日本全国を行脚して鬼に苦しめられる人々と出会いながら、彼らを守るために鬼との戦いに身を投じていく。

中島先生にとって初の連載作品であり、多くの伏線が敷かれていながらも残念なことに打ち切りとなってしまったが、作品の完成度は非常に高く、隠れた名作として根強いファンがいたりする。


あらすじ編集

時は戦国の世。古来より森羅万象に取り憑き操る妖怪『鬼』の退治を生業とする武僧『切法師』の一族に生まれた少年・鼓倫太郎は、両親を亡くした後の親代わりであり師でもある切法師・生駒狛一郎の下で、一人前の切法師となるべく修業の日々を送っていた。

しかし、内心では慕っていながらも中々自分を認めてくれない狛一郎に早く認められたいがため、倫太郎は義姉の命に協力をお願いして狛一郎の鬼を斬ることができる霊剣『切鬼剣』を、勝手に結界の外へ持ち出してしまう。

これが原因で剣の霊力を嗅ぎつけた野良鬼に襲われた二人は、なんとか鬼を倒したものの本体である霊体『業煤徒』に取り憑かれかけた倫太郎を救うために、駆けつけた狛一郎は片腕を失ってしまった。

自身の過ちと未熟さを痛感した倫太郎は、彼の片腕が守るはずだった人々を守れるようになるために、何年でも修業して立派な切法師なることを師に誓う。

それから五年後、遂に一人前の切法師と認められ免状を得た倫太郎は、鬼を討滅し最初の切法師が残した七つの霊剣『七刀』を見つけ出すため、まだ見ぬ世界へと旅立っていく…。


登場人物編集

  • 鼓倫太郎(つつみ りんたろう)

本作の主人公。切法師としてはまだ新米だが、中々の実力と高い資質を持つ。幼少時代は悪戯をしたりすることもあったが成長後は真面目になり、もとより心優しい性格で、それ故に重度のお人好しでもある。また、修業を終えるまで法師の里から出たことが無かったために、世間知らずな面もある。


  • 生駒狛一郎(いこま こまいちろう)

倫太郎と彼の両親の師である名高き切法師で、幼くして父母を亡くした倫太郎の親代わりでもある人物。倫太郎を実の息子・孫のように大切に想い、それ故に厳しく修業を付けてきたが、基本的には飄々としたお茶目な性格の好々爺。五年ごとに髪が一本ずつ抜けているらしく、現在は残り三本で十五年後が危ぶまれている


  • 命(みこと)

倫太郎の義姉で、共に狛一郎の下で暮らしていた。義弟と同じく切法師ではあるが、生まれつき視力が弱いことなど、とある事情から旅には出ていない模様。おっとりした穏やかな性格だが、鬼に襲われた際にある拍子で胸が小さいことを倫太郎に指摘され傷つく一面も。ちなみに糸目


余談編集

本作の登場キャラクターや登場予定だったキャラクター・一部の設定などが、後に中島先生がVジャンプで連載を開始する、ゲーム『ドラゴンクエストⅩ』を題材とした漫画『ドラゴンクエスト -蒼天のソウラ-』に引き継がれている。


関連タグ編集

時代劇 ファンタジー

妖怪

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