- プロ野球の福岡ソフトバンクホークスに所属する選手、柳田悠岐の愛称(あだな)である。詳細は本人のページにて
- 「ハーメルンのバイオリン弾き」に登場するキャラクター。本項目で解説。
- 「けいおん!」に登場するギター、ギー太の表記揺れ。
- 「戦姫絶唱シンフォギアXD」期間限定イベント「雪山に宿る魂」に登場するゲストキャラクター。
概要
同作における魔王軍の最高幹部たる「魔界軍王」のNo.4。
超獣王ギータとも呼ばれており、超獣王は原作ではウォーリア・キングと読む。
上半身はイヌ型の獣人で、下半身はイヌ丸1頭分の形を成している(ただし足の先が馬の蹄になっているなど、下半身も純粋なイヌではない)
魔界一の剣客だが、格上相手にはへつらうような、格下相手にはバカにするような丁寧口調で喋る、慇懃無礼な性格。
前記の通り魔王軍幹部「魔界軍王」の一人であるが、その中では最弱であり、本人もそれを自認している。魔界一の剣客となったのも「魔族としての力の低さを補うために剣技を磨いたから」という、何気に努力家であり苦労人。
そのためか大変に屈折しており、剣技を磨いた理由について本人は
「自身の純粋な魔力は他よりも劣るものの、そこに剣士という技量が上乗せすることでどんなに強い相手でももがき苦しむさまを眺めることができるから」
と語っている。
ただし一方で紛れもなく彼自身が努力して研鑽したスキルでもあるためか、人類側で最強の剣士として名高かったダル・セーニョ王と立ち会う機会がなかったことを残念がるなど、剣士としてのプライドも本人なりに持ち合わせてはいる。
もっとも本質はあくまで「残虐非道な魔族」であり、修行で剣を磨いた達人キャラであるにもかかわらず「高潔な武人」のような性質は一切なく、人間をいたぶることに喜びを見出し、勝利のためには卑劣な手も厭わない外道である。
また剣を極めた理由と同じく「自分は弱い」という自認から魔王軍随一の策略家でもあり、普段の強者に媚びへつらう三下のような振る舞いも、あくまで処世術である。
自分より強大な他の魔王軍幹部のことも隙あらば寝首をかいて取って代わろうと狙っており、実際に作中では幻竜王ドラム、妖鳳王サイザー、罪人ヴォーカルを手にかけている。
相手にとどめを刺すときなどは、普段の軽薄な態度とは打って変わった冷酷で獰猛な表情を見せる。その本性の凄みは、同じく魔王軍の策士であるオル・ゴールを怯えさせるほど。
その下克上のキーとなるのが「他者の血を舐めることで、能力を取り込んで使用できる」という異能であり、二つ名である「超獣王」の真の意味もそこから来ている。
魔剣コレクター
趣味と実益を兼ねて様々な魔剣を収集しており、「魔界一の剣客」と呼ばれる戦闘力の少なからぬ部分を、これら魔剣の能力に頼っている。
これは「剣技だけいくら極めても、他の大魔族との差は埋めがたい」という非情な現実も関係していると見られ、実際に人類側最強の剣士であったダル・セーニョ王は、魔界軍王No1の冥法王ベースによって剣技を発揮する余地もなく瞬殺されている。
基本的には実用品として集めているためか、魔剣を使い捨てることにもためらいが無い一方で、戦いながら魔剣の能力を楽し気に解説してくれるというコレクターぶりも見せている。
真の姿
彼の真の姿はケルベロス。
普段の獣人型の上半身、犬型の下半身は本性に戻った時のそれぞれの首であり、双頭の巨犬の姿になる(つまり、実際の外見としてはオルトロスの方が近い)
劇中で初めて、その姿を見せた際には、前記した異能によりこれまで得た血(幻竜王ドラム、妖鳳王サイザー、ヴォーカル)の能力も発現し、ケルベロスをベースとしたキメラと化していた。
しかしハーメル一行に敗北して逃げ帰った際、大魔王ケストラーに一度聖杯にされてこの強化分の魔力を吸い取られてしまい、以降はこの姿になることはなかった。
作中での動向
魔界軍王の一人として登場するも、当初は魔界軍王No2・幻竜王ドラムの腰巾着のような立ち位置で一緒に登場することが多く、しばしばパワハラを受けていた。
ドラムと共に第二次スフォルツェンド大戦に参加し、自身はパンドラの箱を開けるための鍵を入手するために活動。フルートの持つ十字架こそが鍵であることに気づき、一度は手に入れるもサイザーに左腕を切断され、鍵を横取りされてしまう。
と、ここまでは魔界軍王最弱、いいところのない三下とみえたギータだったが、大戦終了直後に冷酷な野心家の本性をあらわして虫の息のドラムを暗殺。その能力を吸収する。
スラー共和国において、裏切りを行ったサイザー粛清のために冥法王ベースに現地に派遣され、パンドラの水晶を用いることでサイザーの動きを封じて勝利するもハーメルとライエルに敗北。それでも箱だけは手に入れながらもベースの怒りを買い、処刑されかけるがオル・ゴールに助けられて生存。
傷を癒し、戦列復帰した際にはベースにお仕置きされているオル・ゴールを助けることで借りを返し、ハーメルに対抗するためにヴォーカルの復活も提案する。ヴォーカルのおかげでルビー剣は完成し、パンドラの箱の箱錠を壊すことにも成功した後、弱体化したヴォーカルを暗殺し、ルビー剣を自らのものとした。
ヴォーカルの反魂の法で操られている反魂サイザーをケストラーの聖杯にするために活動した際、ルビー剣内のサイザーの魂をライエルに奪還され、ルビー剣が使用不能になってしまう。真の姿となることで再び優位に立ち、オカリナの血も得るがオカリナの命と引き換えの鳳凰千破で敗北。撤退後、ケストラーの手で聖杯に変えられてしまうが左足が再生したことで機嫌を良くしたケストラーに吐き出され、弱体化しながらも復活。この件でケストラーへの恐怖と敬意はある目的に変わっていくのだった。
最終決戦
スフォルツェンド公国から因縁が生じたトロン・ボーンとの一騎打ちの末に三刀流で胴体を切断されて、最期を迎えた…と思いきや実は上半身と下半身で命を1つずつ持っていたために生存。
ケストラーとの戦いを終えて、ハーメルたちが凱旋したのと入れ替わりに活動を再開するとケストラーの血痕を舐めることでその力を取り込み、ついに究極の下克上を達成。
ケストラーに酷似した大魔王ギータとして復活を果たすが、ひょっこり出てきたコル・ネッドの必殺技「聖母殺人伝説(ジェノサイドエクストリーム」でギャグ的に瞬殺されるという、物語序盤から登場しつづけてきた敵側大幹部とはおもえない悲惨な最期を遂げた。
なおシリアスとギャグを超高速で往復する本作だが「直接的な死亡シーンがギャグで描かれたキャラ」というのは意外に少なく、主要キャラにおいてはギータのみである。
またギャグ演出とはいえ、本物のケストラーであれば耐えたであろう一撃で跡形もなく完全消滅してしまっていることから、仮にここで死ななかったとしても、彼の野望はそう長くは続かなかったと思われる。
余談ながら、この件は彼の魂に深く刻み込まれたトラウマとなっており、続編で登場した「この歴史を経なかったIF」の設定で作り出されたギータも、邂逅した記憶がないにも関わらずコルネットの姿をみるや蕁麻疹を発症して戦闘不能になるという醜態をさらしている。
アニメ版
上半身を下半身に収納することで犬そのものに擬態する能力も披露。
最終的にはベースに反逆した後、ドラムの力を用いるも自身の中で生き延びていたドラムに道連れにされてしまう。
余談
- 続編の『続ハーメルンのバイオリン弾き』においては部下からの人望が厚く、部下たちはギータのためなら平気で盾になるほどでギータも同族に対しては仲間意識が強く、強さに対する執念は虐げられた同族に報いるためだったことが描かれた。
- 仲間意識に関しては無印においても同族ではないが策士同士からオル・ゴールには親し気であり、助けてくれた借りを返す辺り、完全なキャラ変更というわけではない。大魔族の中では珍しく部下に無闇なパワハラをせず、旗下の軍団にも無駄な犠牲を強いる策をとらないなど、他の魔界軍王に比べて部下想いな一面はさり気なく描かれている。
- コミカル描写では主にハーメルから(犬の頭部分を指して)チ◯コ丸出しの変態呼ばわりされており、その影響でpixivに投稿されている彼のイラストの中にはノーマルな内容にもかかわらず投稿者がR18カテゴリに指定している物もある。やめてやれ。
- SNSにおいては、ウソかマコトか「犬の頭を出した状態にしたらセンシティブ判定にされた(ので、構図を修正した)」という話すら見かけられる。ネタであって欲しい。
関連イラスト
関連タグ
骨川スネ夫:原作者からはドラムとの組み合わせにおけるポジションに称されている。