曖昧さ回避
- 漫画『ハーメルンのバイオリン弾き』の登場キャラクター。 ⇒ 本項で解説
- 漫画『ウイングマン』の登場キャラクター。 ⇒ 帝王ライエル
- ゲーム『グローランサー』の登場キャラクター。 ⇒ アーネスト・ライエル
概要
『ハーメルンのバイオリン弾き』の登場人物。
ハーメルの幼馴染で親友。金に汚いハーメルとは逆に無報酬で魔物を退治する『愛の勇者』。年齢は18歳。名前は手回しオルガンのライエルが由来であり、特技は鼻から食べたプリンを目から出す事。
純度100%の音色を奏でる純金製の巨大ピアノ(※計500kg)を背負っており、魔曲で何千にも及ぶ人間を操ったり火の鳥くんや水竜などの精霊を召喚して戦う。
SOシリーズのアイテムであるピアノの解説に、「こんなもの背負って旅するのは、どこぞの愛の勇者だけと思ってたけど…」と書かれている。
制作会社が同じということで、十中八九ライエルのことだろう。
人物
元々はアンセムという町の領主の息子であり、幼い頃迫害されていたハーメルを庇って以来ハーメルとは「ハーちゃん」「ライちゃん」と呼び合う親友だった。また、彼の魔曲使いの腕前は才能ある音楽家だったハーメルの母・パンドラの指導によるもの。
しかし、14年前に村人とグルになった魔族にパンドラをさらわれて魔族化したハーメルが村人を皆殺しにする『アンセムの悲劇』が起こり、両親もまた犠牲となった。
ハーメルの命を狙って一行の前に現れ、フルートを操ってハーメルを殺させようとするが、彼女の涙に良心を揺さぶられ敗北。ハーメル自身が深い罪の意識を感じている事も理解しており、その後は彼の良き理解者としてパーティに加わった。
今ではハーメルには逆にいじめられるようになってしまい、帽子に「チンチン仮面」と書かれたり、鼻からプリンを食べさせられたり、昔の恥ずかしい思い出をバラされたりしている。
心優しい博愛主義者でパーティの良心だが、女性への免疫はない。
近寄られただけで大量の鼻血を噴き失血死しかけたり、勝手にいかがわしい妄想に浸っては出血多量で死にかけ、
ピアノの下敷きになって潰されたり、自分で呼び出した火の鳥くんの熱にピアノが溶け出し服が燃えて大火傷を負ったりするパーフェクトなギャグキャラである。
また、幼少期にライエルに告白した女の子は彼の大量の鼻血を浴びてしまった事がトラウマとなり、寝たきりの生活を余儀なくされ二度と笑わなくなってしまった。
この事件は後に「ライエル地獄のハンバーガーヒル事件」、「ハニーフラッシュ・噴出するわよ事件」、「ライエルの地獄の黙示録」などと呼ばれ、ライエルのあだ名は「逆足長おじさん」、「つぶし屋ライエル」となってしまった。
魔界軍王の一人である妖鳳王サイザーに一目惚れし、一昔前の少女漫画のような激しい妄想癖がプラスされた。
サイザーが仲間になると彼女の精霊であるワルキューレに危機感を持ったのか、フルートのパンチラにもびくともしないネオライエルに進化した。
しかしサイザー相手ではやはり出血多量でぶっ倒れる。
劇場版では空気。
ライ子ちゃん
読者から「フルートよりライエルの方がかわいい」というお便りが来ており、スフォルツェンド編でハーメルに女装させられた時はあまりに似合っていたので一同は閉口。
フルートそっちのけでタンス売りの美少女をやらされ、パンチラまでさせられた。
アニメ版
原作ではベートーベンのピアノ協奏曲第5番『皇帝』を多用するが、アニメ版ではチャイコフスキー『白鳥の湖』を使用する。
ハーメルへの態度が原作とで逆転している。
当初はハーメルに友好的だったが、『アンセムの悲劇』で両親を殺害した『三本角の魔物』がハーメルではないかという疑惑を持ち始め、確信に至るとフルートを操りハーメルを殺そうとした。
しかし結局はハーメルへの親愛を捨てきれず、感情の整理も和解する猶予も与えられないまま、ハーメルとの永遠の別れが訪れるのをただ見ていることしか出来なかった。
第二期OP『未完成協奏曲』はライエル視点からハーメルに充てた曲である。
またサイザーには一目惚れすることもなく、最初から最後まで彼女を敵としか見ていなかった。