概要
鳥月日和。社会人。
勤務先は、ごくありふれた妖怪園。
妖怪医師・陸奥吾郎の指導のもと、妖怪の飼育を手掛けることになるのだが・・・?
登場人物
鳥月日和(とりつき ひより)
新卒の妖怪飼育員一年生。マイペースな性格であり妖怪の知識が微妙に足らなかったりする。が、不思議と妖怪に好かれやすいというか、感性がどくとくなのか気難しい妖怪に気に入られたりすることがある。仕事中は耳あてとツノ付きのニット帽を愛用している。鳥取県出身。
ヴィンテージ古着の収集が趣味。
陸奥吾郎(むつ ごろう)
西東京妖怪公園付きの妖怪医師。目の下の濃い隈とドレッドロックスが特徴。
妖怪の生態について豊富な知識を持つ。園にいる妖怪たちの診療や手術を行うほか、原因不明の人間の病気にも意見を求められることがある。
平木なおり(ひらき なおり)
飼育員。女王様気質。建築業を営む父親を持つ。いい所のお嬢様で、プライドが高い。黒子という執事を連れている。大学では妖怪の勉強をしていた。
度々余計なことをして大事に発展させるトラブルメーカーでもあり、他の職員からはあまり頼りにされていない。
猪飼遥(いかい よう)
飼育員。眼鏡っ娘。弱気な性格で胃痛持ち。しばしば妖怪との関係で悩んで思い詰める。
大源壮悟(たいげん そうご)
飼育員。人間の女性よりも妖怪の女性を好み、園内外の女性妖怪にアプローチする。身体は丈夫で大きな怪我や病気とは縁がなく、生半可なことでは死なないので体を張る危険な仕事を任されることも多々ある。気が多く、園内のほとんどの女妖から言動を気味悪がられる。妖怪なら老婆や明らかな人外まで愛せるが子供は恋愛の対象外で、見た目が幼い妖怪には手を出さない。嫉妬深いつらら女の寒梅にしばしば刺されている。女性妖怪への異常な偏愛を除けば、仕事ぶり自体はいたって真面目である。
亞 心五郎(つぐる しんごろう)
即戦力として雇われたアルバイト。正体は人間に化けた魔王・神野悪五郎。
妖怪
岡山県に生息する犬に近い妖怪。体をのばして動いているものにまとわりつく習性があり、夜道を歩く人間の足をこすり歩きにくくする。性質はおとなしく、基本的に臆病。
鳥月が初めて担当を任された妖怪。ふれあい広場が主な公開エリアだが、どこにでも(園の外にでも)鳥月にくっついて回っていることも多い。
固有名は寒菊(かんぎく)。一人称が「わらわ」など古風な口調で話す。契約によって園で生活しているタイプであり、勝手に園外へ出かけることもある。園内トップクラスの人気者。東京都の青梅出身。
気温が上がると常温で溶けて水になり、さらに高温では気化する。そのため活動期間は冬季(11月 - 3月)のみ。休業中は冷凍庫で過ごしており、夏場の外出にはドライアイスが必須でかき氷の湯船につかる。園で有数の実力者でもあり、鳥月には「強いんじゃなくてヤバイ」「台風や竜巻に立ち向かうようなもの」と評されている。
固有名は青北風(あをぎた)。主に関東や信州に生息する日本古来の天狗。人間とは比較にならないほど長命であり、剣術の達人で、知能も高く、空を飛び、神通力も持つ。気位が高いので、人間を相手にしないことも多い。またの名を「鞍馬山僧正坊」といい、茶の花や神野悪五郎からは「鞍馬山」の通称で呼ばれる。剣術の達人で、普段は長い寿命を活用して書や剣術の修練をしている。自分よりアホな人間が運営する妖怪園に留まっているのは、人間が身の回りのことをやってくれるので作業に集中できるからではないかと言われているが、真偽は不明。職員を無視して作業に没頭することもあるが、愚かで短命な人間に対して寛容であり、客から無礼があっても見逃す。
固有名は寒梅(かんばい)。言葉に東北訛りがある。活動期間は寒菊と同じく冬季(11月〜3月)のみ。
嫉妬深く浮気な男を嫌う性格。当初は軽薄な大源にも素っ気なかったものの、身体を張って自分を助けてみせた大源を気に入り交際を始める。大源の浮気性から短期間で破局したが、その後もなにかと気にかけ続けており、2人で外出することもある模様。
寒菊と同じく相当な実力者で、つららに姿を変えて刺すだけでなく、指をつららにして発射する、膝からつららを発射するなどの攻撃手段を持っている。好物は焼きイモ。
固有名は色鳥(いろとり)。見た目はおかっぱ頭をした9・10歳くらいの童女だが、雄略天皇との面識があり、逆算すると最低でも1600歳は超えている。
家を繁栄させ幸運をもたらす力を持ち、四方のある空間内にいる者をあらゆる災厄から守ることができるが、発動後にしっぺ返しがある。感覚に作用して他人から気にされなくなる術や、頭のアホ毛で妖気を探知する力も持っている。
固有名は茶の花(ちゃのはな)。老人の姿をした、正体不明で捉えどころの無い妖怪。勝手に人の家に上がり込む、妖怪の総大将といった話は俗説であり、生息地も不明。
茶道に通じており、「宗匠」と呼ばれている。青北風とは茶飲み友達で、鳥月にも茶道の作法を指導した。人をからかうのが大好きというお茶目な面もある。西東京妖怪公園で有数の識者でもあり、青北風の相談相手にもなる。
「稲生物怪録」に名前の出てくる魔物の王の一柱。真野・神ン野とも。明確な意思を持つ魔としては異質な存在。魔の長としてはまだ歳若く、すぐにカッとなるのが欠点。
海外の妖怪による日本侵攻に備えて、青北風が茶の花を通して協力を依頼する。500年前から青北風とは折り合いが悪く、依頼は物別れに終わりそうになったが、自身の感性を正確に理解してみせた鳥月に興味を抱き、彼女個人を対象に支援を行うことを決めて、餓者髑髏を貸し与える。
その後、山本五郎左衛門(神野と同じ魔王の一柱)から人間に対する理解、考察の不足を指摘されたため、力を大幅に削いで人間・亞 心五郎(つぐる しんごろう)として、西東京妖怪公園のアルバイトを行うようになる。なお、青北風らには正体はバレているものの、口外しないように頼んでいる。出自の関係から妖怪や魔物に詳しいので、飼育員たちからも頼りにされている。
- べとべとさん
- 刑天
- 太歳
- 餓者髑髏
- 岩魚坊主
- 子育て幽霊
- 舞首
- どうもこうも
- 垢嘗
- 片輪車
- 単眼族
- ぬっへっほふ
- 海座頭
- お菊
- 姣龍
- 後神
- ちんちろり
- 砂かけ婆
- 遣ろか水
- 海御前
- 煙々羅
- 石妖
- 片耳豚
- 柿の精
- 震々
- 吸血鬼
- 金霊
- ひだる神
- 奪衣婆
- 三吉鬼
- 高女
- デュラハン
- 日本貘
- 白うねり
- 猫南瓜
- 十時坊主
- 幽谷響
- 波小僧
- 化け猫
- 片耳豚
- やまこ
- 疱瘡婆
- 山精
- 蝦蟇
- 清姫
- ナメクジラ
- 百々爺
- 産女
- 手の目
- 毛羽毛現
- こそこそ岩
- 夜釜焚
- 札返し
- 枕返し
- ふくろさげ
- 天井下がり
- トイレの花子さん
- 二宮金次郎
- 麻布の大猫
- 牛魔王
- 魔女
- 迷い家
関連リンク
https://kuragebunch.com/episode/10834108156628843958