ダイの大冒険のスピンオフ「勇者アバンと獄炎の魔王」の同名の人物についてはレイラ(ダイの大冒険)を参照
概要
鳥山石燕著の妖怪画集『今昔百鬼拾遺』に記載されている女性の妖怪。
物の怪が住んでいる家の障子に月影に映された女性の影の姿として映るとされる。
また、山形県では鶴岡の城下町に住んでいる酒井吉左衛門の家に出現したとされ、彼の友人である増田と酒を飲み交わしている最中に現れる。そのまま無視して2人で会話を楽しんでいると今度は庭に出現したが、決して家の中へと入ってくることは無かったという。
創作での扱い
ゲゲゲの鬼太郎
アニメ第2期36話、4期第100話に登場。伝承通り女性の影の姿をした妖怪だが、2期と4期では姿が異なっており、2期では影に潜んでいる肌の色を除けば人間とさほど変わらない幽霊の様な姿をしているが、4期では真っ黒な影に女性の顔が付いた様な姿をしている。
2期での設定では影がある限り無敵の存在であり、伸縮自在な下半身で相手を締め上げる攻撃とあらゆる攻撃が効かない体質を最大の武器としている。
「幽霊屋敷」という名の古い洋館で静かに暮らしていたが、家を購入した人間の子供である強情な性格の少年・金太が、幽霊や妖怪などこの世に存在しないことを証明しようと犬を連れ込んできた事に怒り、見せしめに犬を殺害。更に金太に“霊石”を食べさせ生きたまま幽霊へと変えてしまう。
事情を知りやって来た鬼太郎との対決でも上述した戦法と体質で苦戦させるが、最後は目玉おやじの助言で影を作る源である日光を霊毛ちゃんちゃんこで遮られ力を失い降参。和解して金太を元へと戻した。
4期では、地獄へと送られた罪深い人間たちの祖先たちから誕生した恐るべき存在で、悪意を抱いた人間たちを影の世界へと連れ込む邪悪な妖怪という設定となっている。
かつて人間たちの悪意を集めてこの世を乗っ取ろうと目論むも、封印され行方を眩ませていたが、何かの要因で封印が解けたらしく、自分だけ良い思いをしたいという身勝手な気持ちを抱いた人間たちを影の世界へと引きずり込んで悪意の塊へと変え、その悪意を1000集めてこの世界を人間界へと広げる事で人間界を蝕もうと暗躍していた。
人気アイドルの渡辺千里を始めとする数多くの人間たちを影の世界へと引きずり込み、更にねずみ男の知らせで駆けつけた鬼太郎も影の世界に引きずり込み、悪意へと変えてしまおうとするが、脱出を許してしまう。
しかし既に1000の悪意を集め終え強大な力を得ていた影女は、人間界へと進出すると街を襲って次々に光を奪っていった。
その実態は影そのものであり、彼女を倒すためには四方八方から目を開けられない程の光を与え本体を見つけ出すしか術はなく、砂かけ婆から指摘を受けた鬼太郎はねずみ男の提案で千里のコンサート会場のライトを利用することを思いつく。
最終決戦においてコンサート会場へと誘導され、鬼太郎親子を始め、鬼太郎ファミリーを自身の影に取り込んでしまうが、間一髪で放っていたリモコン下駄に気付けなかったのが仇となり、ライトのスイッチを入れる事を許し、光を浴びて苦しみながら今まで取り込んできた人間たちや鬼太郎たちを解放して大幅に弱体化。最後は本体を霊毛ちゃんちゃんこで倒され消滅した。
イデアの日
ヘイアンの町の近くの洞窟に出現する横向きの女性のシルエット姿のモンスター。シルエットなのをいいことにどう見ても全裸にしか見えず、裏拳での物理攻撃の他、男性キャラクターを魅了し骨抜きにしてくる。
上位種に分身能力を持つ老女姿の「影婆ァ」がいる。