経歴
デビュー時のペンネームは那智正芳(なち まさよし)で、『週刊少年サンデー超』(後の『週刊少年サンデーS』)に1998年から2002年までの間にこの名義での読み切り作品数本が掲載された。
その後、藤栄道彦(とうえい みちひこ)に改名。2003年以降は『週刊コミックバンチ』『月刊コミック@バンチ』『月刊コミックゼノン』等が主な活動の場となっている。
なお、時期は不明だが『「とうえい」だと読みにくいようなので』という理由から(参照)、苗字の読み方を「ふじえい」に変えている。
作品リスト
- コンシェルジュ:週刊コミックバンチ(新潮社)2003年11月14日号から2010年39号(最終号)まで連載。原作いしぜきひでゆき。新人・川口涼子とチーフである最上拝をはじめとするホテルマンの物語。
- コンシェルジュ プラチナム:月刊コミックゼノン(コアミックス)2010年12月号25日(創刊号)から2014年11月号まで連載。原案いしぜきひでゆき。コンシェルジュ第二弾。とある商店街の一角にあるホテル出張所を舞台に移した続編。
- 最後のレストラン:月刊コミック@バンチ(新潮社)2011年4月号(創刊2号)から2024年4月号まで連載。「現代の日本にタイムスリップしてきた偉人達が最後に食する料理とは?」藤栄道彦・完全オリジナルストーリーである。テレビドラマ化され、2016年4月26日から全8話がNHKで放送された。
- コンシェルジュ インペリアル:月刊コミックゼノン2015年1月号から2017年11月号まで連載。原案いしぜきひでゆき。コンシェルジュシリーズ第三弾。
- 妖怪の飼育員さん:くらげバンチ(新潮社。雑誌ではなくウェブコミックサイト)で2015年3月27日に配信を開始。
- アンタゴニスト:月刊コミックゼノン2018年8月号から2021年4月号まで連載。作画黒田高祥、藤栄は原作を担当。
- 流れ飯:雑誌連載ではなく芳文社のアンソロジー本に掲載されてきた食に関するエッセイ漫画をまとめたもの。
- 最後のレストランDante(ダンテ):上述した「最後のレストラン」続編となる物語。月刊コミックバンチKAI(WEBマガジン)2024年6月号より連載開始
作風
長期シリーズではよくある新旧キャラクターの対談は勿論のこと。
『コンシェルジュ』シリーズのキャラたちがほんの少し『最後のレストラン』の客としてほんの少し登場など
『コンシェルジュ』のキャラクター・藤原貴梨花が女優のためか時折TVタレントや芸能人など
円谷プロを思わせる特撮キャラクターたちが登場。
とあるさびれたドヤ街を探索する中、丹下三平らしき人物がほんの一コマ出演するなど。
『コンシェルジュ プラチナム』では連載中に「東北大震災」が起きた事により
最終回は「東北地方の農産物を商店街でアピール」という展開が行われた。
さりげなくパロディとして「中国のアレ」といった物が『最後のレストラン』作中でみられ、流行や時事には敏感な模様。
ただし、作中に盛り込まれる政治問題では、作者の思想によるバイアスがかかった表現が展開されることがあり、その点は賛否両論である。
また、改造人間を主人公とした『アンタゴニスト』には『仮面ライダー』や『人造人間キカイダー』のオマージュがこれでもかと詰め込まれており、例えばヒーローが不完全体から完全体になるまでの描写が描かれたり、登場怪人のモチーフが『仮面ライダー』(旧1号編)と全く同じ(蜘蛛、蝙蝠、サソリ、蜂、蜥蜴、サラセニア、カマキリ、カメレオン、コブラ、コンドル、ヤモリ)であったりする。
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外部リンク
新・漫画家奮闘記 - 作者ブログ
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