概要
どうもこうもとは江戸時代の複数の絵巻物に描かれている妖怪。どふもこふも、とうもこうも、とうもかうも、右も左もなどの表記もある。
絵巻物には名前だけが書かれており、どのようなことをする妖怪かは分からない。
かつてどうもとこうもという二人の名医がおり、どちらも自分が日本一だと譲らなかった。
そこでお互いの腕を切って繋ぐという勝負を行ったが、二人とも継ぎ跡が残らず勝負がつかなかった。
次に互いの首を切って繋ぐという勝負を行ったが、どちらも見事に繋がった。
最後に同時に切って繋ぐという勝負を行ったが、繋ぐ者がいなくなり二人とも死んでしまった。
このことから、何もできなくなることを「どうにもこうにもならない」と言うようになった。
創作での扱い
まんが日本昔ばなし
上記の民話を脚色した「どうもこうも」という笑い話が放映されている。
地獄先生ぬ~べ~NEO
上記の民話のように死んだ医者が、人を切りつけて繋ぎ合わせる妖怪に化けたもの。鬼の手で切り裂かれても縫い合わせて治してしまう。ぬ~べ~のクラスの卯月星蘭を襲う。
ねこむすめ道草日記
標準語と関西弁の頭を持つ「妖ラジオ」のラジオパーソナリティ。
妖怪始末人トラウマ!!
魔夜峰央の妖怪漫画。「妖怪どうもこうも」の回に登場。
妖怪紳士録にはソバ好きの二面妖怪と掲載されており、研究の末に一番うまいと知った人間の子供を妖怪リズム音楽でソバに変えて喰ってしまう。
あやかし極
鎖で二つの頭がつながった少女。「縫合の神業」で2ターン相手を拘束。「毒と薬は紙一重」では毒ダメージを付与できる。
妖怪パジュズ
スゴ腕ドクター「どうも&こうも」という二人の少女妖怪が進化した光属性の妖怪。
桃太郎伝説
初出は『桃太郎伝説2』。『新桃太郎伝説』やプレイステーションでのリメイク作にも「どふもこふも」名義で登場。外見は回復救済キャラの「黄粉坊」に似るが、攻撃力が高いいやな妖怪である。