札返し

ふだがえし

札返しとは、所謂「魔除けのお札」を様々な手練手管で生きている人間によって剝がさせようとする幽霊の事である。

概要

幽霊(特に悪霊の類)は経文や祝詞、はたまた神仏の絵姿を書いた「お札」に滅法弱く、触れる事さえ出来ない。

そこで、事情を知らない生者を脅迫したり、賄賂を贈ったりなどしてお札を剥がすように仕向ける幽霊の事を「お札を無効化しようとする者」と云う意味で札返しと呼ぶ。

小泉八雲の著書・「化けものの歌」によると「牡丹灯籠」に登場するお露もまた、想いを寄せる男が彼女を恐れて家中に貼りまくったお札を隣家の者に剝がさせようとする描写がある事から、彼女も札返しであると云う。

PIXIVに於いては、ブラウザゲーム・式姫の庭に登場する「札返し」を描いたイラストが殆どである。

関連タグ

幽霊 悪霊 怨霊 妖怪

登場作品

式姫の庭…そのものズバリ、「札返し」が登場する。

牡丹灯籠…前述の通り、お露が隣家の者にお札を剥がすように仕向ける描写がある。

手裏剣戦隊ニンニンジャー…この幽霊の伝承を受け継いだ、と称する妖怪フダガエシが登場。