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概要

今の宮城県疱瘡(天然痘ともいう)が流行した際、あまりの死者の数に領民はおびえ、

「化け物が病気をばらまいて人を殺し食おうとしている」というイメージから生まれた妖怪

ある時、村の名主の息子が死去したため、名主は「自分だけは食われてたまるか」

と、化け物退治を実行した。

はじめは何も起きなかったが、ある時、化け物を誘うために明かりを弱めたところ

土を掘る音がしたため忍び寄ったところ風のように去っていき、遺体は無事であった。

その数年後、とある老女が山を見ていたところ突然失神してしまった。

のちに介抱されて一命はとりとめたがその時の状況を話したがらない。

数年後に証言をし、その内容は「3メートルの老婆がいてそいつが疱瘡婆と思ったら怖くなった」という

余談

宮城の疱瘡というとあの人が思い浮かぶが、これは文化年間(1804年から1818)の出来事であるため

当主は伊達斉宗である。(ちなみに斉宗の没年は1819年)

ただ、兄で先代が文化6年に疱瘡で執務が取れなくなったさいは代わりにしているため

疱瘡と無縁だったわけではない。

創作での扱い

一つ目で角のある頭を持ち、二本足で立ってドクロを巻いた腰から炎を尿のように放つ、真っ黒な馬のような姿の妖怪画が描かれた。

『新編ゲゲゲの鬼太郎』では、老婆の姿で日本中の子供に伝染病を蔓延させて、病死体にはスパイスが効いているとして、妖怪画の姿に変身して墓を荒らし食い散らかしていた。

この姿の元ネタは江戸時代に描かれた『化け物尽くし』に掲載されている馬の妖怪であるが、現在ではスタンダードの姿と誤解されている(本来の伝承では怪しい老婆の姿である)。

コンプライエンス的に、「」ではなく「高齢者」に読み替えたらどうかと言われたのだが...

センシティブな作品

詳細は →疱瘡婆(呪術廻戦)

関連項目

妖怪 疱瘡 疫病神 宮城県

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