三吉鬼
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さんきちおに
秋田県に伝わる鬼の一種。
秋田県に伝わる鬼の一種で、江戸時代の女流文学者である只野真葛の著書『むかしばなし』に記録が残っており、好物の酒を飲みに酒屋に現れ、代金を踏み倒して去っていく。ここだけ見れば迷惑な妖怪に思えるが、その本質は代金の10倍の薪をくれたり、力仕事を手伝ってくれる親切な存在である。つまり、お互いにwinwinの関係が成立しているので代金を要求するのはタブーだとされる。
秋田県の太平山には三吉霊神(みよしおおかみ)という土着神を祀った太平山三吉神社が存在し、力仕事を手伝うという三吉鬼の性質は力や勝負事を司る三吉霊神の性質と酷似しており、三吉鬼は三吉霊神の一側面なのかもしれない。
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