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概要編集

室町時代からこの妖怪は存在しており、「百鬼夜行絵巻」にその姿は書かれている。

その姿は、藁の手足を持つ草履の妖怪が、藁の甲冑を身にまとい、トカゲ状の馬にまたがったというもの。


創作の化け草履編集

ゲゲゲの鬼太郎編集

声 - 田中康郎(第3作)、橋本晃一(第4作)、諏訪部順一(第5作)、菊池こころ(第6作)、立川志の輔(実写映画版)

水木しげるの描く化け草履は、大きな草履に手足が生え、鼻緒の付近に目玉が一つと、その下に口がある付喪神というもの(メイン画像参考)。

九十九年使われた草履に魂が宿り、百年目に妖怪と化したとされる。ゲゲゲの鬼太郎にも登場しており、アニメの第3期と第5期は草履に近いサイズだが、第4期はねずみ男より大きいサイズとなっている。


第5期では履き物を粗末に扱う人間達に復讐するべく、ねずみ男白山坊が主催する妖怪の見世物展に入り込む。

ぬりかべよりも大きなサイズに巨大化し、さらに目から放つ怪光線を浴びた履き物を操る妖術も使い、鬼太郎のリモコン下駄が敵として襲いかかってくるという衝撃の展開も見られた。

最終的に髪の毛針で作り出した槍によって鼻緒を切り取られてリモコン下駄は無力化され、さらに化け草履も撃退されそうになったが、自らの意思で彼を庇ったリモコン下駄の説得(通訳は目玉おやじ)によって「やっぱり誰にも履いてもらえないと寂しい」と大泣きし、和解した。


6期では41話に登場。

元は長らく続いていた人間の世界の靴屋の店主イサオが父親の代よりお守りとして大事にしていた古い一足の草履だった。

店を畳む際、本来ならイサオの知人に引き取ってもらうはずだったが、不手際で捨てられてしまった際に他の放置された道具達と一緒に妖怪化した。

自分達が捨てられたという現状を信じられずにいた所、そこに現れたねずみ男に「人間は何でも欲しがる物欲の塊だが飽きるのも早い、すぐに捨てる」と人間の負の部分を語られた上で人間に一泡吹かせようとそそのかされ、仲間達はこれに賛同。化け草履も人間の本質を見抜くため、やむなくねずみ男の元に居着く。

それからしばらくは元の道具に化けた妖怪達が買い手の元に届く→届いた後に隙を見て家から逃げ出してねずみ男の元に戻るというフリーマーケットサイトを利用した悪徳商売に加担し続けていたが、大事に使ってくれる人間の元に届いた事で仲間の数がどんどん減っていく。

化け草履の決意も揺らぎ始めてきた中、自身を100万円で買い取るという前衛アーティスト・ロドリエの元へ行く事に。

しかしこのロドリエ、妖怪を信じているオカルトオタクでもあり、さらに彼の部屋には犠牲となった無数の道具妖怪達の亡骸が積み重ねられているというある意味妖怪よりも遥かに恐ろしい男だった。

ロドリエに無慈悲な言葉を突き付けられた末、怒りと悲しみで暴走した化け草履は「お前にイサオの何が分かる!!」と激昂、巨大化してロドリエのアトリエを破壊し、ちょうど店に戻ってきていたいさおの息子夫婦に襲いかかる。

しかし、それより少し前に妖怪ポストへの投函で異変を調査していた鬼太郎とねこ娘が駆け付け、呆気なく鎮圧される。

その後、事の真相を息子夫婦から聞かされた化け草履は余命幾ばくもなくなったイサオと再会、彼から「自分がいなくなった後も心から必要としてくれる人の所で過ごしてほしかった」と本心を聞かされ、彼の最期に寄り添った。

後日、元の草履へと戻った化け草履は歴史博物館の展示物となり、他の道具妖怪達もそれぞれ無事に引き取られる事となった。



妖怪ウォッチ編集

古典妖怪として登場。

詳細は化け草履(妖怪ウォッチ)へ。


関連タグ編集

妖怪 草履

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