概要
火消婆、ふっ消し婆とも表記される鳥山石燕著の妖怪画集『今昔画図続百鬼』に記載される老婆姿の妖怪。
陰気の存在である妖怪は火などの陽気を苦手としている為、その火を消すために現れる存在とされており、風も無いのに突然に訳もなく蝋燭や行燈の火が消えるのはこの妖怪が遠くから息を吹きかけて消してしまうからだとされている。
ゲゲゲの鬼太郎
蝋燭や行燈の火を遠く離れた所から吹き消してしまう老婆姿の妖怪。
3期では火だけではなくたい焼き械のような機械を使って手相すらをも吹き消して運命を自在に改変して妖術を相手に与えるという「手相返しの術」という何気に凄い力を持っているが、専ら本人は昔ながらのやり方が性に合っているらしく、文明が発達した現代時代に取り残されてしまった感じになっており、アニメ初登場となる第3期、第8話ではだるまのビル乗っ取り計画に協力して近代化の影響で火を吹き消せなくなった事への恨み節を住人に聞かせて怖がらせていた。ちなみに普段は細々とたい焼き屋を営んでいるらしい。
その後、第80話で本格的にデビューすると、ねずみ男に唆されて女子レスラーの太鼓のドン子の運命を改変して操り彼女を勝たせて金儲けの道具に利用し続け、しまいには調子に乗り過ぎて強盗までさせた上に今後邪魔となる鬼太郎をも倒そうと画策した。
閻魔大王お墨付きの負けたら相手の言うことを聞かなければならない妖怪果たし状を叩きつけられ、ドン子を鬼太郎と決闘させる。
最終的には鬼太郎の活躍でドン子が破れた上に、妖怪果たし状の効果で逃げられなくなった為、鬼太郎の忠告通りに反省して彼女の手相を元に戻した。なお、ドン子は結果的にこの事件で自信が付いたことにより勝負に勝てるようになった。
4期では文明が進み電灯ばかりになった為に今まで通りに火を吹き消す事が出来るに欲求不満が溜まりに溜まりまくり、その不満から遊園地の遊具を吹き飛ばそうとする暴挙を働こうとしていた。ちなみにこちらの設定では美女の姿へと若返る(化ける?)事が出来るようだ。
連続放火事件の調査をしていた鬼太郎達と戦うが、真犯人の姥ヶ火が現れたため、彼女と対決することになる。しかし、所詮行灯や火鉢の火を消す程度の妖怪であるため、苦戦してしまう。
そこで、鬼太郎のちゃんちゃんこの力を借りて姥ヶ火を吹き消した事で百年分の鬱憤を晴らしてすっきりし、大満足して何処かへと去って行った。