曖昧さ回避
- 全身が毛に包まれた妖怪。※この項で説明
- 上記の妖怪を自画像とする漫画家。→毛羽毛現(漫画家・薬剤師)
妖怪の毛羽毛現
毛羽毛現は、鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』に記された妖怪の一種。「希有希見」・「希有希現」(希にしか見ることが無いという意味)とも表記される。姿は毛むくじゃらで、その正体・目的は不明。
石燕による解説文には、秦が滅びた後に山に逃れた宮女の一人が、170年間松葉を食べ続けて空を飛べるほど身が軽く毛深い「毛女」という仙人になったことが書かれており、その毛女のような姿かたちであるという説明である。
当時日本に入ってきた毛むくじゃらの洋犬をモデルに描かれたという説もある。
近年の妖怪図鑑などでは、床下や湿った場所におり、家に住みつかれると病人が出るという疫病神的な性質をもたされている。
創作での扱い
水木しげる作品
声 - 永井一郎(第1作)、大竹宏(第3作)、八奈見乗児(第4作)、村松康雄(第5作)
『ゲゲゲの鬼太郎』では大の文明嫌いとして描かれており、第1期と第3期では大きな鶏姿の妖怪自動車ふらり火で子供をさらい、その魂で太古の恐竜を復活させて現代文明を破壊しようと企んでいた。しかし鬼太郎と戦い敗れ、子供の魂を戻して山奥に去っていった。
第4期では森に道路を作って森を汚した人間に激怒し、がしゃどくろを操って人間を襲っていたが、鬼太郎に説得され、違法に道路を作った人間を懲らしめたので落ち着いた。
第5期では妖怪の森で行き倒れていたところを目玉の親父に助けられ介抱される。その後目玉の親父と友人関係になるが、人間世界と大して変わらない妖怪横丁を窮屈に思い鬼太郎や妖怪横丁の住人達を恐竜に変えた。しかし最後は鬼太郎に敗れ、妖怪横丁から去っていった。
ちなみに6期は未登場。
忍者戦隊カクレンジャー
第14話「俺は貴公子だ!!」で、病気を流行らせようとする医者に化けた妖怪軍団・ケウケゲンとして登場。正体は毛むくじゃらの身体に南洋風の仮面をいくつもつけた姿だった。
朧村正
鬼助を主人公とすると尾張の「魔窟・疫病神」に登場する。毛目玉を飛ばしたり、毒ガス、放電攻撃をしてくる。倒すと「檜の数珠」が入手できる。
女神転生シリーズ
PCで発売された『偽典・女神転生』に”妖魔”ケウケゲンとして登場。見た目はまるで灰色のイエティのようである。
機動警察パトレイバー
TV版第4話の「魔の山へ行けっ!」に登場した謎の巨大生物を泉野明がこう呼んでいた。
同じく謎の怪物が登場する第19話「ジオフロントの影」においても、正体の一つとして言及されている。
妖魔夜行
人間社会で美容室セーラを経営する、お話し好きな神谷聖良が登場。人間の髪に触れないと力を失うので仕事が実益を兼ねている。