ふくろさげ
ふくろさげ
『ゲゲゲの鬼太郎』の「ふくろさげ」の回に登場した妖怪。
伝承では狸の化けた怪異だが、原作では人魂のような姿の存在。(目玉おやじの技「逆モチ殺し」の流用)
サトイモの葉を頭にかぶった赤目の狸妖怪が袋を担いだ姿は、水木しげる本人による児童書『妖怪おもしろ大図解』『妖怪なんでも入門』において、白徳利・徳利転がしの別名である毒持ち妖怪という設定の解剖図で紹介されたものを元に、アニメ版3期でキャラクター化されたものである。
サングラスとハゲ二人組の泥棒と偶然温泉で出会ったねずみ男が、特異な服装で360年生きていると口走ったためにインドの聖者と煽てられ、さらに彼らが持っていた宝の地図に書いてあった妖怪語を読むことができたことから、滝の裏の壺の中に封印されていた「ふくろさげ」を復活させてしまう。
ふくろさげは妖怪エネルギーを吸収することで、人の願いを叶える力を得る人魂のような姿の存在で、半妖怪であったねずみ男は半分を吸われただけで助かったが、泥棒達は棚ぼたで銀行地下に穴を掘ってもらい大金を盗むことに成功した。
ふくろさげはもっと多くの妖怪エネルギーを欲したので、ねずみ男は泥棒達から1億円とひきかえに鬼太郎を呼び出したが、鬼太郎からは吸収しきれず破裂して滅び泥棒は逮捕、いつものようにねずみ男は「ビビビビビビビン」としばかれた。
アニメ2期
第20話「ふくろさげ」に登場。※第2期は第1期の延長線という設定である
前科36犯である泥棒コンビはふくろさげの力で銀行から大金を得るが、ふくろさげは鬼太郎の体内電池エネルギーを吸いきれずに逃げ出したところを、ちゃんちゃんこで捕らえられ再封印された。
泥棒達は仲間割れし、重要参考人であるねずみ男はパトカーで連れ去られた。
アニメ3期
(CV:青野武)
第27話「妖怪ふくろさげ」に登場。※メイン画像
ふくろさげの姿が、肩に袋を担いだ狸妖怪として描かれた記念碑的作品。
妖怪エネルギーを吸われたねずみ男は、身体の縦半分が水色になって萎びた姿として描写された。
鬼太郎ファミリーの面々も次々と襲われ萎びてしまったが、地獄のエンマ大王から妖怪エネルギーを借り受けた鬼太郎からは吸いきれずに破裂し退治された。
アニメ4期
(CV:徳丸完)
第88話「妖怪ふくろさげの罠」に登場。
生物の願望や欲望を吸収して自身のエネルギーに変えるという設定の袋の姿の妖怪で、街へ現れて直接欲望を持つ人々を吸収しはじめたために鬼太郎が戦いをいどむが、「ふくろさげを倒したい」という願望を持っていたために吸収されてしまう。
吸収されてしまった鬼太郎たちであったが、同じく吸収されたぬりかべが巨大化することで物理的に袋を破裂させて退治した。
正体は古狸(アニメ3期とは全く違う姿)の玉袋が独立したものであり、狸本体が中華風の甲冑と矛で武装して鬼太郎から新しい袋を奪うために戦いを挑んできたが、最後は残った妖力をちゃんちゃんこで吸収されて豆狸まで戻され、無害な存在となったので山に還された。