概要
空中都市ザレムによる地上支配に反抗する過激派集団「バージャック」(馬借)の首領。
身長10メートル近い巨大サイボーグであり、ケンタウロスと鎧武者を掛け合わせたような外見が特徴。その巨体に合わせた巨大な刀や槍を武器とする。
ラジオスターでサイコメトラーのケイオスとは深い因縁がある模様。
本編での動向
第7巻で登場。勝負を挑んできたクズ鉄町闘技場のチャンピオンのヴァネドーを一騎打ちで下す。
ザレムの命令で動いていたガリィと遭遇し、ザレムを地上に落とすというその目的に危険を感じたガリィと戦う。特殊支援システムTUNED(チューンド)の力で劣勢に陥るも、彼の思想に感化されたガリィの友人コヨミが間に入った事によりその場は水入りとなる。
その後、完成した巨大列車砲「ヘング」でザレムを砲撃するが圧倒的な兵力によりヘングは破壊された。ラジオを通じ各地のバージャックに解散命令を出し、彼自身はコヨミと共にファクトリーへの特攻を掛ける。
防衛システムによる砲撃を浴びながらも突き進み、コヨミを養父の元に帰した後、ザレムと地上をつなぐパイプラインの一本に刀を叩きつけ力尽きる。
正体
その正体はケイオスの精神に生じたもう一つの人格である。
生い立ち
ケイオスの幼少期に「激烈な怒り」と共に誕生した。
周囲に己の存在を悟られないように暮らしていたが、15~16歳の時に何かの理由で父のノヴァ教授を半殺しにした事で存在が発覚。
彼の巨大な「精神的質量」に興味を持ったノヴァによりスレイブ・ユニット(ケイオスの体に取り付けたFPR通信機により操作される機械の体)と電の名を与えられ、辺境をめぐる武者修行の旅に出る。戦いを重ねるうちにザレムの破壊こそが己の天命と考えるようになった。
鳥が飛ぶ国
バージャックに同行するジャーナリスト(実は逃亡犯)のビュイックにザレム破壊後のヴィジョンを質問された際に「鳥が飛ぶ国だ」とだけ答えている。
ケイオスがクズ鉄町で暮らしていた幼少時にペットの小鳥を撃ち落とされており(飛行物体はザレムに危害を加える危険があるため全てA級犯罪とされる)、その事がこの答えやザレムへの怒りの源、ひいては電自身が生まれたきっかけとも考えられる。
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