概要
天才的なサイボーグ空手家。顔の横まで伸びた複眼とドレッドヘアーのような頭部のチューブが特徴。
超電磁空手の創始者呑破(ドンファー)とは共に火星で古式唐手を学んだライバル同士。
その戦闘力は作中でもトップクラスであり、正拳突きで2キロメートル先のヘリを破壊(遠当てと呼ばれる)できる。
超電磁空手の刀耳(トージ)からLADDER(太陽系条約調停議会)が主催する「森羅天頂武闘大会(Zenith Of Things Tournament、略してZOTT)」に「宇宙空手連合」のメンバーとして参加要請を受ける。最初は参加者のレベルが低いと無視していたが、自分と同じ「フィジロイ体」を持つゼクスに興味を抱き参加した。
圧倒的な実力で水星のナノマシン生命体アノーマリーや金星代表チーム「ゲノム王国」を倒し決勝でガリィ率いる「宇宙天使隊(スペース・エンジェルス)」と戦う。死闘の末にゼクスを倒すが、かつて破壊した筈の呑破が出現。
決着を付けるべく戦いを挑むが、右腕を失い奥義「是空掌」により月面に強制的にワープさせられた。
※フィジロイ体
柔軟な素材に高密度の流体を充填した特殊なサイボーグ体。
打撃への耐性に加え、絶火が編み出した応用により常軌を逸した馬力と瞬発力を実現している。
性格
戦いに無邪気なまでに喜びを見出し、「素手による惑星破壊」を目指すなど「漢のロマン」を追求し続ける単純かつ傍若無人な人物。
激昂すると空手を忘れ喧嘩殺法に走る癖があるが「欠点があっても無敵」という漢のロマンのため治す気は無い。
また、バスト80以下の女は相手にしない。
必殺技
遠当て
2km先を破壊する打撃。
実は凄い速さで伸び縮みしているだけでゼクスのエキスパンドパンチと同じ技。
発火突き(イグニッションブロウ)
若い頃より「いかに衝撃波を出さずに超音速の突きを当て、いかに相手の体内で衝撃を発生させるか」を突き詰めた末に身に付けた打撃。喰らった相手は衝撃が足から地面へ伝わることでロケットのように垂直に打ち上がる。
大道芸
掌で瞬間的に力を加えることで物質を変形させる技。
これで作った手形はテガタイトと呼ばれオークションで高く売れる。
握力や拳圧でも可能で、頭を潰して即死させたり殴った箇所の柔軟性を無くし破壊するなど攻撃技としても強力。
この技と発火突きの存在により絶火の拳は一発一発が内部破壊と部位破壊を兼ねた恐るべき攻撃となっている。
屠龍破骨
「屠龍の技を完成させよ」という師の遺言に従い作り出した奥義。
牽制から始まる連続攻撃を指す名前だが、大抵の相手はその牽制で絶命してしまうため、フルコンボを受けきれるのはライバルの呑破のみ。
そのとどめは、腹部の「丹田炉心」により生成した反物質を込めた右正拳突きというトンデモ技。しかも反物質を制御している訳ではないので打ったが最後、惑星すら消滅させかねない究極の自爆技。
曰く「男子一生を賭した漢の浪漫」
漢の名言録
- 「漢のロマンとはつまるところ、環境破壊!!」
絶火が語るロマンの定義。
- 「空手に能書きはいらねぇ、戦え!!」
この一言を合図に宇宙空手連合の補充要員の枠を賭けたサイボーグ空手家同士の大乱戦、カラテ大戦争が勃発した。
- 「お前ら、誰よりもニンゲンらしかったぜ!!」
vsゲノム王国のクライマックス。
自身の分身でもある生体兵器オムデュフーへかけた手向けの言葉。
悲恋の末に植物の魔神と化した獣は大輪の桜を咲かせた。
- 「みんな俺の浪漫のために死んでくれい!!」
vs呑破。最強のライバルへ最凶の一撃を叩き込む一世一代の機会に狂喜する絶火。
浪漫の為なら観衆や己自身すら巻き込まんとする有り様にガリィから「なんて迷惑なロマンなんだ!!」と渾身のツッコミが入った。