キャラクター
ザレムの地上監察局によって、主人公ガリィの外見・能力・戦闘データをコピーして作られたアンドロイド(GRシリーズ)の6番目の個体。
このため本来は識別番号「GR-6」で特に名前というものはなく、額に「6」の刻印がある。
しかし、地上監察局の崩壊によって指揮命令系統を失い、自分の任務と存在意義を失ってしまう。
GR-6は自らの識別番号から「ゼクス」(Sechs、ドイツ語の6)を名乗り、戦いに自分の存在意義を見出して11、12番目(エルフ、ツヴェルフ)以外の残存GRシリーズに挑み、全てを撃破。
その後、ディスティ・ノヴァのボディガードとしてザレムに同行し、オリジナルのガリィに勝負を挑むが敗北。
その後はガリィに同行しつつ、真の戦士に必要な条件を求め、更なる戦いに身を投じていく。
「俺はただのコピーなのか。否。本当の強さを手に入れ、真の戦士として独り立ちすることができれば、俺は俺として存在する価値がある」
というのが彼のアイデンティティと行動原理となっており、数多の戦いを通じて成長していく『LastOrder』の副主人公的な存在である。
元々ガリィのコピーとして作られていながら、自らを男性と自認しており、ガリィの好戦的な一面がそのまま人格を持ったような存在である。その一方でこの世に出てから2年しかたってないためか、人生経験の部分で他者に圧倒されることが多く、同時に人生の先輩との戦いを経て人間のように成長している。
戦闘スタイルはTUNED機甲術+オレ流。
ガリィの戦闘技術をサンプリングした機甲術のほか、独自にあみだした第六攻撃(ゼクスト・アングリフス)という戦法を持ち、結晶模様化チタニウムで作られた両剣「ティタンブレード」を武器とする。また、プラズマを用いたオリジナル技や、フィジロイ体の特性を活かした技なども後に増えていった。
登場当時は量産型TUNEDの女性型ボディで、左腕は変形するとソレノイド・クエンチガンとなる。目覚めたばかりのガリィに戦いを挑むが体が大破し、後にフィジロイ体の男性型ボディを得て戻ってくる。「フィジロイ体」は柔軟な表面素材の内部に、特殊なポリテインゾルを高圧で詰め込んだ特殊ボディで、ボディのバランスを一時的に崩すことでズームパンチなど伸縮自在の攻撃を繰り出すことができる。
また、量産型TUNEDボディの大破時に一時的に本体となっていた小型のゼクス人形(インタラクティヴ・インターフェース、ぷちゼクス)はサブユニットとして本体とコードでつながれ、非常時にはバックアップとして機能する。
続編にあたる『銃夢火星戦記』では、エルフ&ツヴェルフをザレムに残し、火星へ亡命した星の保育園協会の元に転がり込んだ事が語られている。
関連イラスト
初期(改造TUNED制式ボディ、女性型)
中期以降(フィジロイ体、男性型)