「龍神の弓、天馬の矢、戦いの嵐を鎮めよ!」
概要
バトルスピリッツに登場する赤のXレアであり、TVシリーズバトルスピリッツ ブレイヴにおいて馬神弾が扱う終盤の切り札。ファンからの通称は「サッポロ」。
太陽神龍が月光神龍と相討ちになり、白羊樹神セフィロ・アリエスの再生力で12宮Xレアの一柱として転生した姿である。
ブレイヴ作中では大昔の宇宙開発に倣い、旧宇宙ステーション「HOPE」の守り神として安置されており、ダンの手に渡った。
弾はこれを召喚したバトルでは一度も負けたことがなく(後に弾がバトルスピリッツ サーガブレイヴにて、リメイクカードの「光龍騎神サジット・アポロドラゴンX」を召喚したバトルでも同様)、勝利フラグそのものとも云えるスピリットである。専用BGMである「宇宙を駆ける光龍騎神」は、その壮大な曲調も併せて処刑用BGMとして名高い。
主な武装は弓であるが、従来のアポロ・ドラゴン同様にブレス攻撃や近接格闘も得意。
よく描かれる姿は赤のブレイヴ「輝竜シャイン・ブレイザー」と青のブレイヴ「トレス・ベルーガ」をダブルブレイヴさせた姿で、シャイン・ブレイザーをブレイヴさせてアタックした後に、マジック「バーニングサン」でトレス・ベルーガを手札からノーコスト召喚させてブレイヴさせるというコンボを取る事が多く、攻撃の際には弓が剣に変形したり、翼が分離し、ビームを放つといった攻撃をするのが特徴。
また、ダブルブレイヴ時には弾のバトルフォームが黄金から漆黒に染まり、凄まじい表情になるのもポイント。
後発作品では、バトルスピリッツソードアイズでブリンガーが使用。
最強銀河究極ゼロではこのカードのアルティメット版であるアルティメット・サジット・アポロドラゴンが登場し、「究極宮ボイド」の海底にこのスピリットの立像が置かれていたほか、このカード自体も流れ星のキリガがファーリーにトレードで渡しており、ファーリーがこのカードを握りしめてキリガの無事を祈るシーンもあった。
ゲストキャラが使う事も多い為、客演はかなり多いものの、逆を言えばブレイヴ外の作品では勝率はかなり低い。
まあ、バトルスピリッツのアニメシリーズでは、以前の作品で登場したキャラクターのキースピリットが後発作品のキャラクター(ゲストキャラ・メインキャラ問わず)に使われることが多く、そうしたカードやその使用者が、(その当時における)現行作品のキャラクターと最新のスピリットやアルティメットに敗れるのはよくあることなので、この扱いはサジット・アポロドラゴンに限った話ではないのだが…。
(むしろ、ブリンガーが使用して一度はガルドス・ランダルに勝利し、なおかつ「ダブルブレイヴを使うドロイドはブリンガーのみ」という特別な意味を持たせていた『ソードアイズ』での扱いの方が珍しく優遇されているタイプだったりする。しかも、サジット・アポロドラゴンが客演でのバトル内でダブルブレイヴを披露しているのはこの時のみである。
似たような優遇をされたカードとしては、バトルスピリッツ烈火魂で大六天魔王が使用し、烈火幸村との初戦では彼のキースピリット登場までの間をつなぎ、群青早雲とのバトルでは彼女の闘志を砕いた龍の覇王ジーク・ヤマト・フリードが挙げられるだろうか。(ジーク・ヤマト・フリードの初登場はバトルスピリッツ覇王))
背景世界
星座編では八星龍の1体太陽龍ジーク・アポロドラゴンが昼しか存在しない世界を作るため、夜しか存在しない世界を作ろうとする月光龍ストライク・ジークヴルムと争っていた。
これら2体は戦争の最中に太陽神龍ライジング・アポロドラゴンと月光神龍ルナテック・ストライクヴルムに進化し、旅団の摩天楼にて直接対決に至る。
世界が昼と夜に二分され、互いに太陽と月に変貌し激突。
両者は相打ちになり、周囲に大爆発が起き、一部の世界やそこに生きるスピリットたちも大爆発に呑まれ消滅していった。
その後天文学者リリアの働きにより、リリア・太陽神龍・月光神龍の三者が邂逅。
リリアは太陽と月が共存する世界、すなわち昼と夜で一日とする世界の創造に賛同し、お互い和解するのであれば、再び命を与え十二宮の神として復活させると2体に提案。
2体は互いの力を認め、この提案を承諾し、白羊樹神セフィロ・アリエスを中心とした10体の光導スピリットの力により、光龍騎神サジット・アポロドラゴンと獅機龍神ストライクヴルム・レオとして生まれ変わった。
12体の光導スピリットが揃ったことでマザーコアが出現し、世界の再生が始まった。
間もなく世界には太陽と月がそれぞれ姿を現す世界になり、光導スピリットたちは長い眠りについた。
アルティメットバトル編では光龍騎神サジット・アポロドラゴン自体は登場しないが、封印されていた蛇皇神帝アスクレピオーズが蛇帝星鎧ブレイヴピオーズとして封印から抜け出し、このスピリットの力を奪ったことで、裏12宮ブレイヴの1体射手星鎧ブレイヴサジタリアスが生まれ、世界を脅かす立場として暴れまわった。
なお、逆転大陸に登場するアルティメット・アポロドラゴンやアルティメット・サジット・アポロドラゴンはそっくりさんだが、このスピリットとは直接的に関係ない。
神煌臨編では魔星神ゾディアック・デスペリアを倒すべく、創界神となったリリアが12宮スピリットの力を集めていたことで、天星12宮 炎星竜サジタリアス・ドラゴンに転生した。
また、集められた12宮スピリットの力によって新たに超神光龍サジットヴルム・ノヴァが誕生し、経緯は不明だが超龍騎神グランサジット・ノヴァに超煌臨し、ついに魔星神ゾディアック・デスペリアを倒した。
カード性能
バトスピ界で初めての、1体のスピリットに2つのブレイヴを【合体】させることができるダブルブレイヴ能力の持ち主。ただでさえ高いBPが更に跳ね上がる上、ブレイヴの選択次第で【重装甲】やバースト封じ等の強力な効果をまとめて付与できる。さらにブレイヴが毎弾増える度、その選択肢が増える。
補助のマジック、ネクサスにも非常に恵まれており、連続アタックでごっそりライフを削り取ることも容易である。
環境が進むにつれ大型スピリットの召喚の隙がなかなか作れなくなって来てはいるが、展開さえできれば現状の環境でも十分猛威を振るってくれる。まさに「切り札」と形容するに相応しいカードである。
なお、系統:光導を持つスピリットは召喚コストの軽減の恩恵を受けやすい系統であり、LV2〜LV3の効果で手札の光導のコストを5にするピクシスリザード、メインステップ時に疲労させる事で光導を持つスピリットの軽減コストを踏み倒す「エリダヌス・ドラゴン」、場に置くだけで「ピクシス・リザード」と同じ効果を発揮するネクサス「光り輝く大銀河」など噛み合わせのいいカードが非常に多い。また、同じ光導持ちの金牛龍神ドラゴニック・タウラスのレベル3効果の対象になっており、場にいるだけでも影響力の大きいスピリットとなっている。
相性のいいブレイヴは指定した色のスピリットにブロックされ続ける限り、回復できる「武槍鳥スピニード・ハヤト」とBPを比べて相手を破壊した際にライフを二つ砕く「刃狼ベオ・ウルフ」(リバイバル前)など。
余談
作品自体の人気もあって現在でも多くのカードバトラーに愛されるスピリットであり、2012年の「好きなイラストカード投票」では三位、2013年の「冬のスピリット&アルティメット人気投票カッコイイ部門」では二位を獲得している(どちらも当然ブレイヴよりも後の人気投票)。そのため、イラスト違いや仕様違いのカードが現在でも登場している。
『スーパーロボット大戦X-Ω』では『バトルスピリッツブレイヴ』代表として参戦。同時参戦した我が友は白属性なのでともかく、どうしてロボットでないサッポロが選ばれたのかは不明。(一応、シャイン・ブレイザーが系統:機竜なので間違っているとも言い難いが。そもそもロボットならジェイとかブリンガー呼べば良かったのではというのは禁句である。)
関連イラスト
関連タグ
断罪の滅龍ジャッジメント・ドラゴニス:裁きの神剣リ・ジェネシス合体状態の造形が酷似している。