概要
日本にある自衛隊の中でも対特殊生物戦闘専門として陸海空三自衛隊と並ぶ第四の組織。正式名称は「対特殊生物自衛隊」、通称「特自」。英文表記は「JXSDF」(Japan Counter-Xenomorph Self Defence Force)
千葉県の習志野駐屯地を司令部とし、1999年時点で4072名の隊員が所属しているが、同年に4名の殉職者を出したため2004年時点では4068名。
1954年のゴジラ出現を皮切りに、次々と日本を襲う怪獣による災害が頻発した。
それまでは既存の兵器を使った作戦が展開されてきたが、1966年のガイラ出現時、かつてモスラの繭を焼き払うためにロリシカ国から貸与された原子熱線砲をベースに日本で独自開発されたメーサー殺獣光線車が陸上自衛隊に配備される。だがその性能の高さから国内では「専守防衛の範疇を越えている」という批判の声が上がった。
そのためメーサー兵器を専門に扱う部隊として発足されたのが特自の始まりであり、この理由から戦力を防衛出動時に使用する事はできないが、逆に陸海空の支援を受けることは可能である。
それ以後はメーサーを使用した兵器によって怪獣と戦ってきたが、99年に千葉県房総半島沖で初代ゴジラの骨が引き上げられた台風の夜、それまで出現しなかったゴジラの別個体が出現。
台風で威力が落ちているとはいえメーサーや通常兵器はまるで歯が立たず、陸自と合わせて10名の殉職者を出し、上陸地点の舘山に大損害を被った。
これに危機感を覚えた当時の柘植真智子内閣は99年10月「対G特殊兵器開発特別法案」を可決。諸外国からの「日本が再び軍事大国になる」という懸念の声を退け、4名の天才科学者を招集。回収したゴジラの骨を基に究極の決戦兵器開発プロジェクト「機龍プロジェクト」を発足した。
2003年。柘植内閣は解散し、新たに柘植政権下で科学庁長官を務め、機龍プロジェクトの最高責任者である五十嵐隼人が新内閣を発足。
3式機龍の完成と同時に、機龍を専門に扱う精鋭部隊「機龍隊」が新設。司令部をそれまでの習志野から八王子駐屯地(架空)に移転。ゴジラに立ち向かう事となった。
主要な装備
架空
- 66式メーサー殺獣光線車(上記の説明文より推定、劇中未登場。退役済みか?)
- 90式メーサー殺獣光線車
- 90式メーサー殺獣光線車<改>
- 73式小型車
- 3式機龍
- AC-3しらさぎ
実在
この他にも劇中で各種実在装備が登場するが、大抵は陸自と共同出動している場面が多く、陸自装備なのか特自装備なのか判別が難しい。
余談
製作の富山省吾は過去作品の前例から自衛隊の協力を得ることは難しいと考えていたが、「自衛隊内部の別組織という設定なら」と回答を受け、機龍2部作はともに自衛隊の協力を得ることが出来た。
手塚昌明は劇中で言及されている以外にも撃破した怪獣をリストアップしていたが、「ファン自身に考えてもらった方が面白い」とあえて非公開としている。
外観は陸上自衛隊富士学校。司令室のセットは各作品で新造しており『東京SOS』ではディティールアップが行われている。
機龍隊の衣装デザインは酉澤安施。パイロットスーツは釈由美子の要望もあってモノトーンのデザインになった。
関連タグ
戦略自衛隊:名前は似ているが全然違う。なお一部作品ではメーザー砲を開発、装備している。