原子熱線砲
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げんしねっせんほう
特撮映画『モスラ』に登場した光線兵器。
映画『モスラ』終盤にて、東京タワーに繭を張ったモスラを攻撃するために、ロリシカ国から貸与された兵器。
ボンネット型の6輪式の牽引車とパラボラ型の旋回式放射機を有する32輪の装置車で構成される。
装置車に搭載された原子炉内蔵のパラボラ型放射機から高出力の熱線を発射する。熱線は強烈な光を発するためか、発射時に付近の人間はサングラスを掛けている。
劇中ではモスラの繭を焼くことは出来たが、中のモスラ自身には効果は無く作戦は失敗に終わった。
その後の作品での登場は無いが、『ゴジラ×メカゴジラ』ではこの原子熱線砲のデータをもとにメーサー殺獣光線車を開発したとされている。
また未制作に終わった『モスラVSバガン』では西川伸司デザインによる新型の原子熱線砲が登場する構想だった。この原子熱線砲のデザイン案は『ゴジラVSモスラ』の93式自走高射メーサー砲の原案を経て『ゴジラVSデストロイア』の95式冷凍レーザータンクに至った。
東宝特撮映画におけるパラボラ型の光線兵器は『地球防衛軍』のマーカライトファープ、『宇宙大戦争』の熱線放射機に次いで3機目となる。
牽引車の撮影用模型は『世界大戦争』のICBM牽引車に流用されたほか、パラボラ型放射機は『怪獣大戦争』でX星人の電磁波解除装置に流用された。パラボラ型放射機は『ゴジラ対ヘドラ』撮影時に処分されたようでゴミ置き場に放置されていたのが確認されている。
装置車の車体部分は1984年頃まで現存しており、『ゴジラ』撮影後に処分される予定だったところを樋口真嗣が持ち出しゼネラルプロダクツの知人が回収したとされているがその後の消息は不明である。
そのほか小サイズの模型が1990年代前半頃まで現存が確認されていた。
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