ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

モスラVSバガン

もすらたいばがん

「モスラVSバガン」とは、平成ゴジラシリーズ時に執筆された、検討用台本である。
目次 [非表示]

概要

「モスラVSバガン」とは、平成ゴジラシリーズ時に執筆された、検討用台本である。

当時、84ゴジラの準備稿台本ゴジラの復活に登場していた、ゴジラの対戦怪獣バガン」を、設定変更したうえで、当時はまだ復活していなかったモスラと共演・対戦させた内容である。


1991年公開「ゴジラVSキングギドラ」の大森一樹監督が、同作のクランクアップ後に、検討用として台本を描き下ろしている。


あらすじ

ヒマラヤで雪崩が発生。麓に居る住民たちの中に「この雪崩は、バガンが起こした」と言う者がいた。

バガンは、「国が乱れ、世界が汚れ、人々の心に悪があふれた時、地底から現れる」伝説の魔獣だという。


同じ頃。地球環境会議のスタッフである手塚雅子は、衛星軌道上からの撮影で、ボルネオ島奥地に巨大な卵らしきものを発見する。

雅子とTVディレクターの安東、現地スタッフの南垣らは、ボルネオ島へと向かう。

近隣の村の村長は、卵の衛星写真を見て「森の守り神・モスラ」の卵だと言う。そして安東たちは、モスラの卵を発見した。

が、卵の近くでは、小美人が歌を歌っていた。現れた現地人たちに凄まれ「卵が孵化するから帰れ」と言われ、安東たちは引き下がる。しかし安東は、小美人をこっそりと連れ去ってしまった。

安東が戻る途中、二つある卵の片方が孵化し、モスラが誕生した。


シンガポールへ、小美人を追い現れる幼虫モスラ。国軍が対処するが、モスラの糸の前に全滅する。市内へと入り込んだモスラは、小美人の姿を求め暴れまわり、やがて繭を作り自身を包み込んだ。

メーサー戦車で繭を攻撃するが、繭から成虫モスラが羽化。バンコク方面へと向かっていった。


バンコクに向かう列車には、南垣が乗っていた。それを追うモスラだったが、バガンが出現。角からの光線で暴れまわるバガン。

モスラはバガンと対戦し、プリズム光線で海に追い払う。

この戦いに巻き込まれ、南垣は死ぬが、安東が小美人を奪い取り、バンコクへと運んでいった。彼は日本のTV局に、小美人を売り込む魂胆だったのだ。

そして、バンコクに出現するモスラ。


バンコクで暴れまわるモスラを止めるべく、雅子は安東に追いつき、彼から小美人を救い出す。

小美人は言う「モスラはもう暴れません。ですが、森の守り神であるモスラは、闇の神バガンと戦わねばなりません」。

モスラは太古の時代、バガンと戦いヒマラヤに封印していた。が、昨今の森林伐採や自然破壊によって、封印が解け蘇ってしまったのだ。


小美人を待つモスラに、バガンが復活。羽根を裂き、光線で焦がす。が、モスラの毒鱗粉で悶絶する。

しかしモスラは、戦うたびにその寿命を消耗する。死が近い事を悟ったモスラは、もう一つの卵から生まれた、もう一匹の幼虫モスラが待つボルネオ島へ、バガンを抱えて向かっていった。


ボルネオ島で待つ幼虫モスラの糸を受け、成虫モスラからもプリズム光線を受け、バガンは光線で対抗。

成虫モスラは最後の力で、バガンに毒鱗粉攻撃を仕掛ける。そして幼虫モスラの糸が、バガンを完全に包み込んで繭にしてしまった。

静かになったバガンの繭を、成虫モスラは抱え、海底深くに封じるために飛んでいった。

バガンの最後を見届けた成虫モスラは、そのまま息絶え、舞う様に水面に落下。そのまま、静かに沈んでいった。


登場怪獣

本稿のモスラは、小美人が巫女的な存在として登場する点は同じだが、故郷はインファント島ではなくボルネオ島に変更。舞台も東南アジア(シンガポール、バンコク)となっている。

没の憂き目となった本稿ではあるが、モスラに関する部分は、92年公開の「ゴジラVSモスラ」に活用された。

成虫モスラは、プリズム光線を放ち、戦いに用いる事ができる。また、従来のモスラ同様に毒鱗粉も有する。


本作のバガンは、三形態への変身能力は持たず、単なる怪獣として設定変更されている。光線を放つ能力を持つ。

かつてモスラにヒマラヤに封じられたが、近年の自然破壊の影響で復活したという設定。


余談

本作は、モスラの単独の復活劇として用意されている。

加えて、平成ゴジラシリーズと同一の世界観を想定していたらしく、ラストでは「モスラとバガンとの戦いの影響で、ラストで抗核バクテリアで眠っているゴジラが復活する」というシーンも考えられていた。

つまり、本作で怪獣キャラとしてのモスラを復活させ、ゴジラシリーズに次回以降登場、世界観自体も広げようと予定していたらしい。

言い方を変えれば、「本作でモスラを平成の世にデビューさせた後、平成ゴジラシリーズに参戦させる」予定だったらしい。


また、本作のバガンは、本作と同時期に書かれた企画「ゴジラVSギガモス」登場の怪獣「ギガモス」の設定と統合され、後に「バトラ」となり、「ゴジラVSモスラ」に登場している。バトラの持つプリズム光線などの能力や特徴は、本作のバガンやギガモスからの流用である。


そして2022年、『ゴジばん』においてとうとう『モスラVSバガン』が内容を変更して映像化される事になった。


関連タグ

バガン

モスラ

ゴジラVSギガモス

関連記事

親記事

バガン ばがん

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 69

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました