ブレイド・オブ・アルカナシリーズは、日本製のヒロイックファンタジーTRPG。
作者は鈴吹太郎。発売元はエンターブレイン、サプリメントはゲーム・フィールドから発売。1999年に初版が、2001年にThe 2nd Edition、2006年にはThe 3rd Editionが発売され、現在は第4版に当たるブレイド・オブ・アルカナ リインカーネイション(BAR)が展開されている。
概要
神話の上に成り立つ、夜空に星のない世界にある大陸「ハイデルランド」を舞台とするヒロイックファンタジーTRPG。
「ハイデルランドの夜は暗い」とうたわれるように、かつて唯一神アーの遣わした22の使徒と闇に堕ちた魔神たちによる神話上の戦いの末に星々がその輝きを失い、また太陽も破壊されてしまったため、昼間でも暗いという世界観になっている。
プレイヤーキャラクターは「刻まれし者」(エングレイヴド)と呼ばれ、闇の鎖によって散っていった使徒の欠片である聖痕(特殊な形をした痣)を身体や装備品などに持つ「聖痕者」として、運命に従い、時には抗い、時には切り開きながら、同じ「聖痕者」でありながら人間としての尊厳を失った「殺戮者」(マローダー)との終わりの見えない戦いを続ける。
だが闇の鎖は,常に聖痕者を捕らえようとしている。プレイヤーキャラクターであっても、アクトの状況によっては人の心を失い殺戮者となってしまう危険が待ち受けている。
殺戮者となった聖痕者はこう言い放ち、かつての仲間からさらなる聖痕を奪おうとするだろう。「捧げよ聖痕!今宵は殺戮の宴なり!!」
仕様
ゲームに使用する物は20面体・10面体のダイスと大アルカナ。
全ての版を通して、ルールブックにはブレイド・オブ・アルカナ専用(通常の大アルカナとしての使用も可能)の大アルカナが付属している。
奇跡
同社のトーキョーN◎VAにおける神業の様に、各アルカナには奇跡と呼ばれる必殺技の様なモノを持つ。奇跡は3rdでは「逆位置」というもう一つの使用法が追加され、BARではルールを整理した結果、戦闘中に使用した場合の効果「バトル効果」とそれ以外の状況で使用した場合の「ドラマ効果」に分かれるようになった。
時代設定
この世界で使用されている暦は西方暦と言う。初版と2ndは西方暦1060年代を、3rdは1060年~1070年を、BARはそれより約100年過ぎた1166年を主な舞台としている。
アルカナ
ウェントス
旅人、吟遊詩人など、一か所に留まることが無い人々。
エフェクトス
元力と呼ばれる火や風と言った自然現象を操る魔法使い。
クレアータ
人造人間。他にもカラクリを自分の身体に移植したものなどもこれに含まれる。
マーテル
聖職者。特に真教と呼ばれる一神教の聖職者を表す。
コロナ
王侯貴族。
フィニス
永生者と呼ばれる不老不死のもの。直接的な暴力にさらされない限り死ぬことは無い。
エルス
ファミリアと呼ばれる「魂の伴侶」(たいていは動物)と共にある者。ファミリア自身をキャラクターにすることもできる。
アダマス
騎士。
アルドール
戦士。同じく戦士であるグラディウスと比べると重戦士、闘士といった意味合いが強い
ファンタスマ
幻術師。言霊を操り人の心を操る。交渉人や詐欺師には自分でも気づかずにこの力を使っている者がいるらしい。
アクシス
魔術師。他の魔法使い系と違い「学問としての魔法」を使う魔法使い。
レクス
賞金稼ぎ。
アクア
格闘家や修行僧。己の肉体を武器にするもの。
グラディウス
戦士。同じく戦士であるアルドールと比べると軽戦士、剣士といった意味合いが強い
アングルス
少年/少女。純粋さや無垢な心を失わないもの。
ディアボルス
魔器と呼ばれる魔法の武器や鎧を持つ者。魔器が本体といったキャラクターを作るもできる。
フルキフェル
人間以外の「ことばを話す種族」を表す。エルフやドワーフなど。
ステラ
英雄の介添人。
ルナ
盗賊や暗殺者など。
デクストラ
錬金術師。他の魔法使い系と違い「技術としての魔法」を使うもの。
イグニス
射手。
オービス
秘儀魔術と呼ばれるアルカナの力の一部を引き出す古代魔法の使い手。