「殲滅しろ!」
CV:斉藤壮馬
概要
アインベルクのシュヴァルツリッター「黒のナイト(シュヴァルツ・ナイト)」。
ノーランドに心酔している参謀役。キャサリンからは「アー君」と呼ばれている。
愛用のナイトメアフレームは「ヴァルプニル」。背部にシールドユニットを装備したサブアーム3基が接続されており、それらが敵の攻撃をオートで感知・防御を行うことでコックピットを保護している。
容姿
青い髪に橙色の瞳を持つ美青年。
余談
CVを担当する斉藤氏は『コードギアス 霧京のアーサー』(アプリゲーム『コードギアスGenesic Re;CODE』内のシナリオ)にて、主人公のアーサー・ホームズを担当していた。
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第一幕ネタバレにつき注意!
「私のナイトメアは鉄壁だ!!」
ネオ・ブリタニアに仇名す者には容赦しないプライドが高い騎士。
ナナシの傭兵にカークウェイン兄弟が討たれたことを受け、アバシリ強制収容所に収監されている黒戸剣成をはじめとした七煌星団の団員たちの奪還を警戒して出向。
そこで案の定侵入したアッシュの駆るZi-アポロを倒して武功を挙げようと、直属部隊を率いて出撃。戦闘の最中、アポロの挙動から敵の正体がかつての同僚であるアッシュ・フェニックスと確信。昔の雪辱を晴らさんとばかりに応戦するが、剣を奪われた挙句アポロの高機動形態の猛攻によりシールドも突破され、がら空きになったコックピットブロックを機体背後から貫かれる。最後まで敗北を受け入れられないまま、爆発する機体と運命をともにした。
なおアッシュからは「お前はすぐに物に頼ろうとする。自分の技術を信じていたらこんな結果にならなかった」と機体性能に依存していることを批判された。
アッシュのことは彼がノーランドに引き取られ、軍に入隊して間もない訓練生時代から敵視していた…といっても、元々ノーランドに心酔していたところへ養子になったアッシュをアーノルドが一方的に目の敵にしていたに過ぎなかったが、アッシュにはほとんど相手にされていなかった。
しかし…、
アーッシュ・フェニックス! 再会の宴だあ! 貴様の醜態! 見せてもらうぞ!!
なんとあの状況から生き延びていた。
機体が爆散する前にどうにか脱出が間に合ったのか、それとも運よく爆死を免れたのかは不明だがどうやら命だけは助かった模様。
その後クリストフに密かに回収され、瀕死の肉体を帝国由来のサイバネ技術をもって治療。
さらにバトレーが生前行っていたギアス研究の資料をもとにジェレミア同様のギアスキャンセラーを両目に宿して再生。
こうして死の淵から蘇ったアーノルドは新たに用意された新型KMFローエングリンを駆り戦線復帰を果たした。
しかし一度死にかけたことよるものか、それとも改造の弊害かは不明だが精神が半ば破綻しているようで、元々抱いていた自尊心がさらに肥大し、アッシュに「道具への依存」を批判され敗北したことへの反論として「自分自身が道具になった」と開き直っている。
その言葉通りヴァルプニルから全てがバージョンアップしたローエングリンの性能もさることながら、生体改造を施されたアーノルド自身が機体と搭載された高度な感知センサーとリンクしているらしくアッシュの急所を狙う挙動にも完全に対応するなど反応速度は改造前と比べ物にならない。
まさに人機一体を体現した戦闘力を獲得している。
おまけに髪の色がまるで抜け落ちたかのような白さや、ローエングリンの禍々しさなどかつての騎士然とした容姿とは大きくかけ離れている。
上述の大幅に底上げされた戦闘力や本来の弟のことを言及したことでアッシュの精神を乱したこともあり彼を圧倒。コクピットから引きずり出しギアスキャンセラーによりアッシュにかけられたギアスを解除。本来の弟を忘れていた事実に愕然とする彼を容赦なく銃殺しようとするが、物部により阻止される。
その後は七煌星団を追いつめ、東の暁旅団と北狼軍の特攻もありながらもその戦力をほぼ瓦解させた。
帰還後にはノーランドに喜々として戦果を報告し残るアッシュや七煌星団の残党を殲滅することを誓う。
最終幕のネタバレにつき注意
ノーランドの計画が最終段階に突入した頃、皇帝救出にやってきたロゼとアッシュの前に現れる。もはやアーノルドはノーランドの目的さえ眼中になく、あるのは憎きアッシュを殺すことだけ。
かつてノーランドがニコルを殺した剣で一対一の殺し合いを挑んだ。
最後に勝った方が勝者だ!!
積年の恨みを狂気に変えて斬りかかるアーノルドだったが、アッシュによって放り上げられて皇宮内のオブジェが身体に突き刺さり、そのまま瓦礫に押しつぶされて死亡した。
結局、KMFでも生身でもアーノルドはアッシュに勝つことができず、ノーランドに体のいい道具として使われ続け、怨敵のアッシュにも存在を認知されながらも最初から最後まで相手にされない道化としての人生で終わった。
余談
上記の通り、ジェレミアのセルフオマージュ要素が見られるが、「自分が尽くすに値する主への忠義のために戦う騎士」である彼に対し、アーノルドは「主の腹の中を理解したつもりになって、己が有能であることを誇示する未熟者」であり、両者の人生経験の差もあってか内面は真逆である。