CV:黒田崇矢
概要
七煌星団の団長。左目に傷を持つ歴戦の勇士であり、団員からも尊敬されている。
かつては日本解放戦線のメンバーかつ近衛隊の隊長でもあり、ホッカイドウブロック領主・皇重護の警護であった。そのため、皇サクヤとも面識がある。
尚、ナタリア・ルクセンブルグ、ヴァルター・リントシュテットとの面識の有無は不明。
人物像
黒に近い灰色の短髪に左の額から目にかけて大きな傷がある偉丈夫。実直かつ忠義心が強く重護がネオ・ブリタニアに囚われた時には何としても救出せんと尽力していた。
サッポロ事変以降は七煌星団を結成しネオ・ブリタニアへのレジスタンス活動を行った。
指揮能力だけでなくナイトメアフレームの操縦技術も相当に高いらしく、特に槍の扱いにかけては右に出る者はないと言われた腕前で小田からも蛍雪に乗ることを望まれたほどだが、戦闘時は偽装した指揮車両にてオペレーターやエンジニアと共に作戦指揮を行う。
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以下、物語のネタバレ注意!
「御意!」
作中初期では自身もネオ・ブリタニアに多くの団員ともども捕縛されアバシリ強制収容所に収監されていた。そこで処刑を待つ身であったが、ギアスで収容所を掌握し、ロゼの変装を解いたサクヤに助けられる。彼女から父への忠義を感謝されホッカイドウブロックと影武者として囚われているサクラを救い出すことを告げられ、そのための助力要請に迷うことなく首肯した。
その後は強奪したカムデンで副官の物部をはじめとした七煌星団と合流し脱出。
以後、その指揮能力で組織を支える。
また、サクヤの安否を黒の騎士団に伝えつつも、現場においては本人の意向に従い表面上はロゼとして接しつつ、さり気なく彼女の意向を尊重している。
極東事変からの現役日本軍人に相応しく、卓越した指揮能力でダモクレス攻略を成し遂げるとともにキャサリンとアーノルドのハコダテ急襲も東の暁旅団、北狼軍の犠牲もあったが生き残りを纏め上げた。その後、ロキの対処も特別区の危機を救ったのち、前宮電力復旧作戦を物部の犠牲やヴァルター率いるネオ・ブリタニア軍の加勢もあって生き延びた。
衝撃のネタバレにつき注意
「母さんとは何を話したんだ?」
ハルカ「お父さんには内緒。」
なんと、七煌星団のエース琉高ハルカは実の娘。つまり、ハルカがカークウェイン兄弟に家族を殺されたというのは母親をという意味であった。
余りに唐突だが、カークウェイン兄弟に家族を殺された時も両親とは明言しておらず、アバシリ収容所襲撃前の気合の入り方や救出直後の黒戸と距離を置く素振り、蛍雪を任された時の嬉しそうな顔、キャサリンに圧されるハルカを黒戸が案じるなどそれらしい伏線は張られていた。しかし、明確に親子だと明言されたのは最終話の直前という終盤ギリギリまで引っ張られていた。
ノーランドが倒れた後、七煌星団を解散してハルカと共に妻の墓参りを行い、今後は再びサクヤに仕えるようになったと思われる。
「なんだ、想い人でもできたのか?」
ハルカ「ちょっ、想い人っていつの言葉よ!」
「……そうなのか。」
軍人としては申し分のない能力の持ち主だが、家庭人としては不器用で古風な言い回しを娘に突っ込まれる、微笑ましいやり取りをして妻の墓前を去っていった。
余談
片瀬が率いていた主流派の日本解放戦線が硬直姿勢であったのに対し、黒戸は片瀬とは別口のグループで抵抗を続けていたようで、団員の台詞から当時のブリタニア軍を苦戦させていたらしい。
KMFの操縦技術もあるが、戦闘指揮に能力が特化して実直な軍人、親子関係は悪くないが父親としては不器用な姿はさながら藤堂鏡志朗を一家の主とイメージしたセルフオマージュを思わせる。
養子ながら大勢の孤児の父親になっているアンドレアス・ダールトンとは違う父親の姿とも言える。