概要
『コードギアス』世界の日本が、神聖ブリタニア帝国の侵略戦争に敗北、属領とされた際に付けられた名称のこと。11番目の植民地を意味する。
この戦争自体は、『極東事変』(※)と呼ばれており、この戦争が起こった背景には、『コードギアス』世界の日本が世界有数のサクラダイト産出国だったことで、その利権を巡る対立があった。事変の前には、留学という形でブリタニア皇族のヴィ兄妹が訪日しているが、実質的な扱いは人質であった。
(※)両交戦国は宣戦布告を経ているので「事変」ではなく「戦争」の筈なのだが、劇中、関連メディア共に、その理由は特に説明されていない。
ブリタニア人が住む整備された「租界」とイレヴンが住む治安の乱れたスラム「ゲットー」に分かれている。
日本人は「イレヴン」と呼ばれ弾圧を受けており、それに反発するレジスタンスが数多存在するため、植民地化された国の中でも特に反抗とそれに対する弾圧が酷い地となっている。
コードギアス 反逆のルルーシュ
初代総督はクロヴィス・ラ・ブリタニア。
政治家の才が余りなく、芸術家肌だったため、部下である軍部に任せきりなことが多く、純血派の台頭もあり、弾圧はかなり厳しめであったが、それでも一応、「途上エリア」であった。
彼の発したシンジュクゲットー掃討作戦がルルーシュがC.C.と出逢い、「絶対遵守のギアス」を得る切っ掛けとなった。
クロヴィス暗殺後は、『ブリタニアの魔女』と云われるコーネリア・リ・ブリタニアが総督に、その妹・ユーフェミアが副総督に赴任。
武人であるコーネリアの元、更に弾圧とは厳しくなった。
ユーフェミアの融和政策である「行政特区・日本」が施行されようとしたが……。
コードギアス 反逆のルルーシュR2
ブラック・リベリオンの鎮圧後、新たにカラレスが総督に赴任。
本来、総督は皇族かナイト・オブ・ワンの特権でしか就任出来ないが、そのどちらでもない彼が選ばれた理由は、「エリア11は多くの皇族が死んだ地であるため“皇族には忌まわしい”から」とのこと。
ブラック・リベリオンが起こったために、イレヴンへの弾圧は更に厳しくなっており、「矯正エリア」に下がっている。
カラレスの死後は、ナナリー・ヴィ・ブリタニアが総督に赴任。ユーフェミアが行おうとした特区日本を再編しようとしたが……。
『コードギアス』世界の日本
架空のレアメタル・サクラダイト(KMF開発に必要)の世界最大の産出国であり、その市場割合は実に7割を占めていた。
現実世界の日本とほぼ同様であるが、中立国として首相を首班とする議院内閣制が採られていた。
大きな違いとしては、自衛隊ではなく、日本軍が存在すること。(そのため、階級は一佐、二佐…ではなく、大佐、中佐…)
また、「日本」という字の読みは「にっぽん」で統一されているらしく、「にほん」という呼称はイレヴン=日本人側の人間であっても一切使用しない。
スパロボシリーズにおいて
スパロボの日本はいわゆる「スーパー系」作品の舞台になっていることが多く、そのため必然的にマジンガーを始めとするスーパーロボット軍団がそれぞれの敵と鎬を削る魔境である。
このため「ブリタニアがスパロボの日本を侵略するのは無理なのでは?」と長らく言われており、コードギアスの参戦時にどうしても必要なエリア11をどうするのかという問題があったが、Zシリーズでは「並行世界の日本だったが、時空震動で世界が合一する際に光子力で弾かれ、太平洋に丸ごと出現した」という形になり、結果的に日本列島が二つあるという予想の斜め上をいく形で解決されている。……海流とか大丈夫なのだろうか?
CCでは「一時的に関東をブリタニアが制圧したが押し返し、戦争中」という扱いであり、DDでは並行世界の日本として登場。
そして「30」では原作通り侵略戦争を仕掛けたが、日本のスーパーロボット軍団と、当時日本に押し寄せていた侵略者たちに返り討ちにされたという多くのユーザーがかつて予想したオチとなり、内政干渉を行っていたに留まるという設定になっている。