プロフィール
概要
『コードギアス反逆のルルーシュR2』から登場するルルーシュの「弟」。
しかし、その正体は秘密組織「ギアス嚮団」から派遣された工作員であり、皇帝シャルルのギアスによって消されたナナリーに代わる存在兼監視役として配属される。
人物像
普段は内向的でナイーブに見えるが、任務においては必要とあらば味方をも殺す冷徹さを持っており、機密情報局の同僚からは嫌われていた。
体感時間を停止させる「絶対停止」のギアスを持つが、時間を止めている間は心停止してしまう副作用がある。
ブリタニア軍から強奪したナイトメアフレーム・ヴィンセントを愛機とし、KMF戦でもギアスを併用することで高い戦闘能力を誇る。
来歴
幼少期にV.V.によって拾われギアスを発現、その能力によってギアス嚮団で暗殺を生業としていた。
ブラックリベリオン後の出来事である『コードギアス亡国のアキト』にて、ギアスの記憶改竄によってジュリアス・キングスレイに仕立て上げられていたルルーシュが錯乱状態に陥った為、再調整の為に彼とスザクを迎えに来た後、ルルーシュの監視・抹殺とC.C.捕獲の任を受け、嚮団から機密情報局に派遣される。
後にルルーシュが記憶を取り戻したことを知るも、その出自から生じた精神的弱点を突いたルルーシュの策に嵌り、見せ掛けの絆によって籠絡されることとなる。
それまで任務を果たすことだけを根幹としてきたが、弟としてルルーシュに接する中で貰った「誕生日のプレゼント」のロケットに異常なまでに固執し、籠絡されてからは自分の未来を約束したルルーシュに思慕の情を抱き尽くそうとするが、彼に対する独占欲から、ルルーシュの大切な存在であるナナリーやシャーリーには強い嫉妬心を抱き、その結果、「ルルーシュとナナリーの幸せを取り戻したい」と語ったシャーリーを衝動的に殺害し、その後はルルーシュを独占するためブラックリベリオンのどさくさに紛れてナナリーも殺そうと目論むなど、「彼女達がいなくなれば、兄の愛情は自分だけに向けられる」という都合の良い思い込みから愚行を繰り返し、ルルーシュから凄まじい怒りを買うことになる。
しかし、第二次トウキョウ決戦におけるフレイヤ爆発でナナリーは生死不明となり、それによって自棄になったルルーシュから自身への憎悪の念をぶつけられ絶望する。しかし、それでも「兄弟の絆」を捨てきれず、シュナイゼルの策によって黒の騎士団メンバーに粛清されかけたルルーシュを保護して蜃気楼を奪い逃亡し、その際追手のKMF部隊から逃れるべくギアスを酷使した結果、安全圏まで逃げ延びたところで力尽き死亡した。
ルルーシュからは、監視役としての設定からナナリーの居場所を奪い取り、後にシャーリーを殺害したことも含めて激しく憎悪され、完全な捨て駒として任務にかこつけて殺されかけたこともあったが、最期には「ルルーシュ・ランペルージの弟」として認められ、彼によって手厚く埋葬された後、墓標にはかつて贈ったロケットが捧げられた。
余談
TURN 10「神虎 輝く 刻」では、アーニャがアッシュフォード学園で撮影した写真を何枚も見せているが、そのなかの一枚はロロが男子トイレで小便器の前に立っているところを横から撮った写真であった。
写っているのは上半身だけだが、両手でアレを持つ姿勢をしており、涙目で恥ずかしがっているので、どうやら放尿している真っ最中をアーニャに見られてしまったようである。
アーニャがなぜ男子トイレに立ち入ったのかは不明だが、身の回りの出来事を常に「記録」しているアーニャにとっては、その場面を写真に撮るのも当然のことだったようで……。
周囲に対する警戒感の強いロロが、隙だらけのリアクションをしている貴重な一枚である。
本編外にて
ナイトメア・オブ・ナナリー
本作におけるブリタニア帝国の国教「エデンバイタル教団」の枢機卿、ロロ・ヴィ・ブリタニアとして登場する。
容姿はルルーシュに瓜二つな双子の弟だったが「双子の皇子は不吉」という言い伝えから、生まれてすぐにエデンバイタル教団に「出家」させられ、皇族としての地位も持たなかった。
ルルーシュとナナリーが対日戦で“戦死”したことから、皇籍に復帰。
その経緯から一時とはいえ家族の愛情を受けて育ったルルーシュとナナリーに憎悪に近い感情を抱いており、ルルーシュ自身からも「呪われし愚弟」と呼ばれている。
原作アニメとは逆にルルーシュ・ナナリー兄妹を憎悪し、後半の強敵として立ちはだかる。
しかし……終盤に魔導器ネモと「取引」したアリスが駆る「アリス・ザ・コードギアス」との戦いに敗れ、自身に反作用が起きた時、彼は自分の出生を思い出す。
実は本作のロロは、自身に忠実な剣を求めたシャルル・ジ・ブリタニアによって、彼の細胞と妻・マリアンヌの細胞、そしてC.Cの細胞を掛け合わせて生み出された『人造ワイアード』だった。
つまり、ロロの容姿がルルーシュそっくりだったのは、双子などではなく、人造ワイアードを生み出す実験の成功例として挙がったロロの外見が、ルルーシュに似ていたということになる。
シャルルは、そんなロロに『ロロ・ヴィ・ブリタニア』の名と偽りの記憶を与えたのだ。
自らの出生を知った絶望感から、ロロは筆頭騎士にして監視役でもあったアーニャに、「私を嘲笑っていたのか」と逆上しながら掴み掛かる。
だが……自分に対して悲しみに満ちた表情を向けるアーニャ、否、アーニャの姿をした何者かの真意に気付いたロロは、「貴女は私を見守っていたというのか……」と呟きながら泣き崩れ、最期は憑き物が落ちたような表情で消滅した……。
ロロの死後、彼が持っていたペンダントはアーニャからアリス、そしてナナリーの手に渡った。
そのペンダントのロケットの中には、幼い頃のルルーシュとナナリー、二人に微笑むマリアンヌの写真があった……。
ロストカラーズ
『ギアス篇』にて登場。行方不明となったルルーシュ達を探して神根島へ上陸した主人公の前に現れ、その命を狙って襲撃する。
彼にギアスを掛けようとすると、先んじてギアスを使われて殺害されるバッドエンドとなるため、他の方法で対処しなければならない。
なお、『R2』放送に先駆けての登場のため、台詞は無くギアスの内容についても明言はされていない。
Genesic Re;CODE
- 【黒の騎士団】ロロ
イベントクエスト「過去からの刺客、そして」におけるロロのIF。黒いコートを羽織っている。
本編では「ルルーシュとナナリーの平和な日々を取り戻したい」と語ったシャーリーをギアスを使って短絡的に射殺したが、こちらではしばらく話を聞いた後ギアスを使わず殺害しようとした結果、間に入ったルルーシュを撃って致命傷を負わせてしまった。
呆然とする中「シャーリーに従え」という最期のギアスをかけられ、以降はゼロを継いだシャーリーの懐刀として活躍する。
なお、このギアスはあくまで「シャーリーの命令が介在しない限りロロ自身の意思は保たれている」ものであり、シャーリーを守るのはルルーシュの遺志に従ったロロ本人がそう望んだためである。
外部出演
スーパーロボット大戦シリーズ
『第2次スーパーロボット大戦Z 再世編』から登場。ゼロレクイエムルートでは本編通りだが、黒の騎士団ルート(通称:ギアスIFルート)ではルルーシュが残留するため命を落とすこともなく、これまでの過ちを償うために以降の人生を「ゼロ」として生きる事を決意したルルーシュに対して彼から憎悪されていた事を承知の上で「弟」として支える事を決め、彼から正式に弟として受け入れられている。早い話が、ロロ雑巾にならない。
ルルーシュが二度と仮面を外さず、そして二度とギアスを使わない決意を固めていた事から、原作とは違いナナリーに素顔を見せる事もギアスをかける事ができない(そもそも周囲にスザクや和解したシュナイゼルやコーネリア、ユーフェミアもいたのでギアスをかける以前の問題だった)状況に陥った際には、ロロが機転を利かせてギアスでルルーシュと自分以外の時間を止める事でルルーシュが素顔を晒してナナリーに別れを告げられるようセッティングしている。
また、黒の騎士団ルート出現のフラグを一定量回収しておくとシャーリーが殺害される場面でロジャー達が登場して未遂に終わる。
ただし、残念ながら続編ではシャーリー共々ゼロレクイエムルートを通って死亡扱いになってしまった。
『スーパーロボット大戦DD』では、『第一期』→『亡国のアキト』/『双貌のオズ』→『R2』/『双貌のオズO2』の時系列順で原作再現が行われており、第2章の『亡国のアキト』のイベントにて初登場した後に『R2』の原作イベントに入るが、展開が劇場版設定となっており、シャーリーを手に掛けずに済んでいる。また、原作ではニアミスで終わった日向アキトと直接対面を果たす事になるが、その振る舞いから疑念を抱かれている。
関連イラスト
関連タグ
グループタグ
カップリングタグ
NL:ロロナナ
???:同シリーズの作品に登場する偽の弟。おそらくロロ(偽の兄弟という歪な関係)をセルフオマージュしている可能性が高い。
また、ギアスも使用可能。ただし、能力は兄のほうに酷似している。