概要
山田鐘人原作・アベツカサ作画の漫画『葬送のフリーレン』に登場する魔族幹部「七崩賢」の一人、断頭台のアウラが使用する魔法である。
「服従の天秤」という天秤に自身と対象の魂を乗せて互いの魔力を測り、魔力が大きい方が相手を半永久的に操れるようにする魔法。
最大値ではなく現在値が参照されるため、対象の魔力を消耗させてから使うことで確実性を高められる。
操られた側が意思の強い者だった場合、魔法の影響下でも一時的に抵抗することができるが、アウラは対象の首を早々に切り落としアンデッドにすることでこのリスクを回避している。これが彼女の異名である「断頭台」の由来である。
無論、人間だけでなく同じ魔族相手でも使用可能であるが、魔族は死ぬと塵になってしまうため、魔族を不死の軍団に加える場合は可能な限り頭付きのままで使役している。
当然、相手が自身を上回る魔力を持っていた場合、逆に自分自身が操られてしまうハイリスクハイリターンな魔法でもある。
彼女自身も自分の魔力に絶対的な自信を持つ一方でこの危険性をよく理解しており、“魔族の中では”かなり慎重に立ち回る方だったが、「魔族を欺いて不意を突く」ことに特化したフリーレン相手には分が悪かった。
なお、過去に勇者一行と戦った際にも使用する機会があったことがフリーレンの回想シーンで描かれているが、この時は魔法が発動する直前にヒンメルが超スピードでアウラに肉薄し、天秤を持った側の腕を肩から切りつけられ一撃で瀕死の重傷を負わされたことから未遂に終わっている。
前日譚小説『放浪する天秤』ではその時の状況をより詳細に描いており、アウラが天秤を出した瞬間にフリーレンが魔法の狙撃でそれを撃ち落とし、同時にヒンメルが切りつける連携攻撃だったことが明らかにされている。
タグとして
本編では即座に自害させられたアウラに、他の命令を出すといった形の二次創作の作品につけられている。
また、別作品のキャラクターが何故か「服従の天秤」を手にいれてしまったパロディイラストも。
おそらくこの天秤は魔法の媒体(魔法使いが振るう杖にあたるもの)であってそれ自体に特別な効力はないと思われるが…。