「どこ?人の意識、その根源よ!」
CV:戸田恵子
概要
戦士の国ジルクスタン王国の聖神官を務める王女。弟のシャリオが軍事を担当し、彼女は神事を担当している。
長い金髪と豊満な肉体の美女で、不自由な身体でありながらKMFで戦って傷つくシャリオを愛しており、入浴時に不自由な身体のシャリオを洗ってあげるほどに深い愛情を向け、シャリオもまたそんな姉を守ろうとしている。そうした関係から、二人は親子とも男女とも取れるような関係である。
ギアス嚮団との関わりはジルクスタン内では彼女が最も深く、彼女自身もギアスユーザーである。彼女がギアスユーザーである事はシャリオを始め、側近や側付きの兵士達の皆が知っている。
ジルクスタンを支えた予言
ジルクスタンがブリタニアをも退けたのは彼女の予言の力によるものが大きく、それによってジルクスタンは常勝無敗の「戦士の国」としてその地位と経済を確立し、ブリタニアの侵攻が行われていた情勢でも平和を保っていた。
予言はおそらく、ギアスによるものと思われる。
しかし、あくまで神官という立場上軍事能力が高くないのは本人も自覚しており、表の軍事をシャリオとボルボナ・フォーグナーと彼の息子である自身の親衛隊長シェスタール・フォーグナーが、暗殺や表沙汰に出来ない行動はスウェイル・クジャパット率いる暗殺部隊とベルク・バトゥム・ビトゥルら山賊あがりの兵隊が行い、シャムナの予言でその勝利を確実なものとしている。
困窮する祖国と弟への愛
ゼロレクイエムによって世界の紛争が激減したことでジルクスタンは経済が傾き、徐々に困窮していった。
シャムナは戦争しか経済を支える術を持たない祖国と最愛の弟、そして民を救うべくある計画を練る事となる。
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予言の正体 ネタバレにつき注意
「また、私の人生だけが6時間リセットされたか。」
彼女はギアスユーザーにしてコードユーザーでもある。コードがあるにもかかわらずギアスが使用できるのはルルーシュがCの世界で神を殺したことでその法則が乱れ、完全な継承に失敗したため。これによりギアスへの耐性や不老不死といった効果は得られず、彼女が本来所有していた先読みのギアスも消失するのではなく変質した。なお彼女のコードはなんと鼠蹊部中央と、かなり際どい位置にある。
「このシャムナは、死ぬ度に人生をやり直す定め。」
彼女が新たに得た「無限新生」のギアスは自分が死ぬことにより発動し、6時間前に意識が遡るタイムリープ能力の一種になると共に擬似的な不死身にもなる。これによってシャムナは自軍が不利になる度に自害することで6時間前に遡り、その経験をシャリオ達に伝えている。つまり、予言とは6時間後に死んだ自分の経験の積み重ねによるものである。
この「予言」の本当の恐ろしさはシャムナの意識にしか作用しないため、コードを持つC.C.でも防ぐことが出来ないという点。そして、6時間後の自分が経験したことを遡ったシャムナが予言として正確に伝えるので、ジルクスタンの軍は確実に先手を取ることが出来る。綿密な策を練るルルーシュにとっては、前もって完全に対策を取られるので思考を読むギアスの更に上をいく天敵中の天敵になる。
シャリオを始め、幹部達の死を回避するためにも有効だが遡れる時間が6時間と短すぎるため、死んでから6時間を過ぎてしまえばもうその死を回避することは出来ない。作中ではシェスタールの死をビトゥルから聞いた時点で既に6時間過ぎていたため、シェスタールの死を阻止することは不可能となってしまった。
特に言及されていないが、上記のシェスタールの件から推察するに効果の重ねがけ(例えば二回続けて使うことで12時間戻る等)は出来ないようである。
とは言え、本編中でのシャムナは『6時間前の状況』や『犠牲者の死からの経過時間』は気にしても『前回のギアス使用からの経過時間』を気にした様子はなく、何かあると躊躇いなく自害している事から再び使用可能になるまで6時間必要なわけではないようである。
おそらくは6時間経過を待たずに死亡した場合は最後に6時間分戻れた時点に戻るのではないかと推測される。
要はギアスを使い6時間前に戻った後、その5分後にシャムナが死亡した場合は実質5分しか時間は戻れない(6時間経たないとリスポーンポイントが更新されない)のではないか?という事である。
本編中の描写から発動時の細かい制御は効かず、戻れる最大時間分を強制的に戻されていると思われる為、仮に死に戻りを繰り返して目標とする問題を一応解決できたとしても解決時点から6時間経過して結果が確定するまでの間を無事に乗り切らねばならないと言うことになる。
そのため、目先の一手を弄れば先の展開が様相を大きく変え、イレギュラーも数多く発生するような戦闘、戦争で完全なる勝利を達成するために使用するには本来凄まじく向いていないギアスであると言える。
逆に言えば、犠牲を厭わずただ勝つだけで良いのであれば無限に駒を使い捨ててシミュレーションをして、本番でベターな結果を引いたら妥協すればよいので相当に有用であろう。
本来は荒事を避けて交渉事を有利に進めたり、戦争に使うのであれば暴君向けの能力と言えるのだろうが、寄りにもよって傭兵で生計を立てる戦士の国の国民思いの為政者に与えられたのは皮肉としか言いようがない。
シャムナの目的はCの世界の根源たる「最初の人間」を探し出し手中に収めることで、この無限新生ギアスの時間制限を無くし、「人の世そのもののやり直し」によって大切な人全てを救うことであった。そのためにコード継承に失敗したシャルル・ジ・ブリタニアの娘であり近い波長を持つナナリー・ヴィ・ブリタニアを誘拐し、神殿内の思考干渉システムに生体パーツとして組み込むことでCの世界へのアクセスに成功し根源を捜索するも、ルルーシュの策によってギアスの内容を見破られ手詰まりとなってしまった。
コード継承が不完全でギアスへの耐性がなかったシャムナは、対面したルルーシュの絶対遵守のギアスによって「永久に眠る」命令を受けてそのまま眠りに落ち、無限新生の効果範囲外である10時間後に神殿ごと爆殺されたことで、6時間眠ったのちそのまま死ぬという最期を繰り返すという文字通りの無間地獄に落とされることになってしまった。
現実世界では完全に活動を停止しながらも、限定的に残ったコードの効果かCの世界側のシャムナは残っており、そこで訪れたC.C.と邂逅・対話、C.C.からは集合無意識側に送ることも提案されたが「ここに居れば、死んでいった皆に逢える」とそれを拒否し、永遠にCの世界に留まることとなった。その後はCの世界からギアスの欠片を現実世界にばらまくという行動に出ているが、時間の概念のないCの世界で過ごした彼女が壊れてしまったゆえか、といった真意は不明。