「民は僕のために、僕は民のために。」
CV:村瀬歩
概要
戦士の国ジルクスタン王国を治める若き国王で、神事を担当する姉シャムナと共に軍事を統括する。年齢は不明だが、おそらくルルーシュ・ランペルージや枢木スザク、紅月カレンより一つか二つ年下と思われる。
文字通りの真っ白な肌と髪の美少年だが、足が不自由で車椅子での生活を余儀なくされる。更に、視界にも障害を持っているためにゴーグルを着用している。しかし、スザクと渡り合うだけの高いKMFの操縦技能を誇り、自身もKMFの搭乗を好んでいる。
専用機であるナギド・シュ・メインは第10世代に相当する機体であり、名実ともにジルクスタンで最強の機体とパイロットである。
不自由な身体の自分を案じる姉のシャムナと国を守ることを強く誓っている。不自由な身体を押して戦い、傷つくシャリオをシャムナもまた深く愛しており、国家と互いの存在という重責を背負っている分、二人の仲は境遇が似通っているルルーシュとナナリーよりも深く、男女とも親子とも取れるような関係である。
「戦士の国の王」としての責任感
上述通り「民は僕のために、僕は民のために」という信念を掲げ、不自由な自分の身体を更に傷つけるのはひとえに姉と国のためであり、普段からシャムナや王宮の者達の手助けを受けて生活しているシャリオにとってはKMFで戦う事こそがそれに対する感謝である。
そのために最強の戦士である事に強い執着を持ち、かつてブリタニア最強の騎士だったビスマルク・ヴァルトシュタインをも破ったスザクに遭遇して以来、彼に執着するようになる。
「戦士の国の王」の戦い
作中のネタバレにつき注意
ゼロのナナリー奪還作戦ではシャムナの予言の助力を得てスザクを翻弄するが、ゼロに敗れたシャムナが予言をできなくなってしまったことで形勢が徐々に不利に傾いていき、ナギド・シュ・メインのコクピットに搭載された薬物で身体への過剰な負荷を厭わずに戦い続ける。
ナナリーを奪い、ルルーシュが残した平和を乱したシャリオへの怒りをぶつけるスザクに対し、シャリオもまた王であるが故の怒りをぶつける。
「罪?罪だって?」
「ジルクスタンに戦い以外、何があるというんだ!?」
シャリオにとってスザクの言い分は、所詮は潤沢なサクラダイト鉱脈で潤っている日本出身者の傲慢にしか聞こえない。ブリタニアを退けたと言っても、水脈やエナジーフィラーでさえ事欠くジルクスタン王国は戦争を利用した交易でそれらを全て賄うしかないのだから。
ギアスの呪いを使ったスザクにも食い下がるが、遂に追い詰められたシャリオは降伏を迫られるが、負けを認めないシャリオは更に薬物を投与した。
「着いちゃいない!この国を背負う姉さんのためにも!!僕は最強の戦士になるんだぁぁ!!」
「引き分けなら、負けにはならない!!」
奥の手の六本の腕でランスロットを捕まえ、スザクを道連れにしようとするがハーケンで距離を取られ、エナジーウィングの砲撃でバラバラになったナギド・シュ・メインの爆発に巻き込まれた。
死の間際、自分の身体を維持するために大勢が傷ついたことを知っているシャリオはその人達に報い、自分にとっても国にとっても母であったシャムナのために最強の戦士であろうとしたが、遂に敗れた。自分が間違っていたのならば、どうすればよかったのかを姉に問いながらシャリオは爆発に呑まれた。
その後、二人の指導者を喪ったジルクスタンはフォーグナーを代表に『黒の騎士団』との講和条約を締結した。