概要
かつて神聖ブリタニア帝国の侵攻を打ち破った軍事国家「ジルクスタン」がルルーシュの政策によって職を失った各国のKMF技術者をスカウトし、国王シャリオ専用機として開発した第10世代とも噂される最新鋭KMF。
全体的な構造はブリタニア製KMFに類似するが、鶏冠状の頭部ブレードアンテナとコクピット側面から肩側へ伸びた円形状のシールドが特徴的で、重KMFに近い体形になっている。
また、ジルクスタン製KMFに共通するホバーユニットを内蔵したランドスピナーと各種関節部に防塵布が巻かれている。
コクピットブロック部は身体的ハンデを持つシャリオに合わせた特別な仕様になっており、コクピットシートの役割を持つ外骨格状のユニットを装着し、コクピット下面からユニットごとウィンチで吊り上げられコクピットへ収容される。
ゲド・バッカなどに導入されてるVRゴーグル技術も視覚障害を持つシャリオに合わせて改良され、彼が普段着用しているゴーグルを内部の機器に接続する事により、外部情報だけでなく通信回線を直接表示する事が可能である。
機体各部にフロートユニットの近似装置が内蔵されており、飛行能力だけでなく質量軽減による運動性能も大幅に向上している。更には破損した部位のみを的確にパージするブロック機構によって被弾時における機能低下を抑えている。
また、機体各所のユニットを同時起動する「メギストスオメガモード」時には金色の装甲部分が発光、機体質量を最小限にすることで多重の残像を残す超高速機動を可能とし、第9世代KMFのエナジーウィングを凌駕しうる程の機動力を発揮する。
しかし、この機能はパイロットへの負担も大きく、シャリオは薬物投与による強化処置を受けながら本機を操縦している。
武装
- 曲刀
一部のジルクスタン製KMFが使用するKMFサイズの曲刀。MVS系武装と切り結べるだけの強度に加え、本機の物はブレード部分が伸縮・複数本に分かれる事で装甲を剥ぎ取る等の変則的な攻撃を可能としている。非使用時は腰部に巻かれたベルトに鞘ごと懸架される。
- ライフル
一部のジルクスタン製KMFが使用する実弾のライフル。非使用時はコクピット下のマウントラッチに懸架される。
- シールド
コクピット側面から片側に伸びた円形状のシールド。ブレイズルミナスとフロートユニットの近似装置が搭載されており、シールドの縁にブレイズルミナスを形成することで切断能力も獲得している。アームとの連結部にはワイヤーが配され、スラッシュハーケンのような使い方も可能。
- スラッシュハーケン
両腕部の六角形状のパーツに内蔵され、使用時にはバタフライナイフの様に刀身が展開する。また、ハーケン基部にはブレイスルミナスによるシールド機能も備わっている。
- 隠し腕
胴体側面の簡易的な三本爪のものを有し、展開時にはシールドのアーム部分も合わせて六本腕の異形を形成する。