概要
日系アメリカ人のFBI捜査官。元同僚である南空ナオミと婚約している。
キラ事件の捜査のため日本に入国したFBI捜査官の一人。
捜査本部の内部情報を得ていることをキラが示したことで、日本警察関係者を疑ったLからFBI長官が依頼を受けて派遣された。捜査本部長の家族である夜神家などの内偵調査にあたる。
犯罪者やそれに類する悪人以外で夜神月に殺された最初の人物。最初に月が殺害しようとしたのはLであるが替え玉の死刑囚だったため未遂。キラに敵対し、その目的を妨げる人間は悪と同じく排除するという、月の信条を改めて明確にしたキーマンとも言える。実際、レイの死を皮切りに月は自分にとっての邪魔者を殺害することに抵抗が無くなっていった印象が強い。
密かに夜神月を尾行するが、死神リュークに見られたことで月に知られ、殺害される。真面目な高校生にすぎない月をキラ事件とは無関係と感じており、凶悪事件に巻き込まれた際月や被害者らを守るためFBIの身分証を出してしまう。その後も即時報告を上げることはなく、妹の監視までは不要と判断して内偵を打ち切る。
デスノートに操られキラと直接接触しており、月の脅迫によって「目にした人間を全て殺せる」と思い込み、不可解な要求に従う。
この結果、潜入中の捜査官全員が同じ行動を取って死亡する。
尾行はリュークが言わなければ月に気づかれることはなく、バスジャックにも冷静な対応を見せ、一般市民が殺されるのを見過ごせないなど正義感も強く、一概に無能と言える人物ではないが、常識的で固定観念が強く、思慮の浅い面が多い。FBI捜査官殺害事件はLにも責任が多く、相手が相手だけに死を免れるのは難しかったかもしれないが、捜査官という身分の割には少し人が良すぎた所もあり、潜入捜査には向かない人物だったのかもしれない......。
「さよなら、レイ・ペンバー」
死の間際、キラが夜神月であることを知った…。
実写映画版
俳優の都合上、名前は「レイ・イワマツ」に、日系アメリカ人という設定に変更されている。地下鉄に忘れ物を届けに来たナオミが偶然同乗していたため、列車から降りた直後の死をナオミは眼前で目撃してしまうこととなる。
ドラマ版(ネタバレ注意)
レイ・ペンバーは偽名であり、本名は「Mark Dwellton(マーク・ドウェルトン)」。そのため、凶悪事件の際に月に提示したFBIの身分証は偽物であり、彼に本名を知られることはなかった。
しかし、婚約者の顔と名前をキラに知られ、事実上彼女を人質にされてしまったため、原作同様に不可解な要求に応じざるを得なくなり、潜入中の他の捜査官全員が死亡する結果となる。そして自身も原作同様の末路を辿った…
…と思いきや、咄嗟の機転で逆にキラを追い詰め、その正体が「夜神月」であることをLよりいち早く突き止める。
最愛の婚約者を守るため、Lや日本警察に引き渡さず、その場で月を射殺する決断をし、容赦なく銃口を向けるが、近くで様子を覗っていた別のキラによって心臓麻痺で死亡した。
結果的に死亡するものの、最後までキラに本名を知られることはなく、さらに終盤でLより先にキラを追い詰めるという、これまで活躍に恵まれなかった原作・実写映画版を大きく上回る快挙を成し遂げた。
余談
原作では月が米訛りを指摘するシーンがあるが、映像化作品では流暢な日本語になっている。
DSゲーム版一作目、キラゲームでは捜査本部に向かう展開がある。