概要
CV:小清水亜美
原作では第6〜8話、アニメ版では第4話に登場。
主人公の夜神月と交際していた女性の一人で、月とは中学時代・高校時代の同級生。セミロングの黒髪をした美少女。アニメの設定資料によると、才色兼備の持ち主。
いわゆるモブキャラだが、物語のターニングポイントに立ち会っている。月に利用された女性キャラクターの1人であり、後にカムフラージュ用の彼女として扱われた。
なお、後に月が愛人として利用する弥海砂からも一応名前を挙げられており、ファンブックである13巻では「その他大勢」呼ばわりしていた。
作中でも数少ない一般人。シリアスな場面ゆえに個性がよく立っていた。
性格
月にデートという名目でテーマパーク「スペースランド」に誘われ、その道中で恐田奇一郎によるバスジャックに出くわし、恐怖のあまり終始怯えていたが、犯人の死亡後はあっけらかんとした態度を取り、デートを強行したりする豪胆で肝の据わった性格の持ち主。
また、月に対して「感じ悪ぅ~」「警察と関わりたくないし」などと言える強気でサバサバした性格でもある。
月曰く「僕とデートしたことを周りに自慢したりしない」らしく、案外義理堅い一面も持っていることがうかがえる。
秋野詩織
演:香椎由宇
実写映画版『DEATH NOTE』(前編)に登場するオリジナルキャラクター。原案はユリであるが、キャスティングが弥海砂より先でありもう1人のヒロインとも呼べるキャラ。
月の幼馴染で、通う大学の同期。
検察官を目指して法学部に入っており、キラによる殺戮には批判的な態度を崩さない。リュークから(月が)揶揄われるほど、勝ち気で論戦に強い。しかし、キラへの批判的な態度がキラ=月から切り捨てられる遠因にもなった。
終盤でキラの正体に感づいた月を追い詰める作戦に出た南空ナオミに捕まり、人質にされてしまい、サイレンの音に気を取られた隙に逃げ出そうとするがナオミに誤射され、月と口づけを躱し死亡する。
実は詩織の名は既に月によりノートに書かれており、前ページでナオミの死因を書いた後に、犯人名を匿名にして「美術館での立てこもり事件に巻き込まれ、犯人の銃撃から恋人を庇って射殺される」と死因が書かれていたのである。日本で拳銃を持っている人物など、警察以外でそうそういるはずがないので、「美術館にいる銃を持っている可能性がある人」は前ページで「(前略)拳銃自殺する」と書かれたナオミしかおらず、消去法でナオミに殺されてしまったのだ。
この作戦はデスノートのルールの穴をついた巧妙な賭けであり、少し間違えていたら月にも流れ弾が当たって「『DEATH NOTE』完」になっていた可能性もあるかなり危険な作戦であった(原作では他人を巻き込んで死なせることができないためノートに名前を書かれてない月が撃たれることはないのだが、実写版も同じルールとは限らない)。
結局のところ、詩織はデスノートに書かれるほどの悪人ですらなかったにもかかわらずデスノートを使った個人的な実験のためだけに殺されたあげく月が卒業後、キラ捜査本部に入るための踏み台にされてしまったのである。
月もリュークに「詩織の事を愛していなかったのか?」と問われ、「さぁね…。」とどうでもいいというように答えているが、一方でデートをしていた際にリュークに「キラがお前だと知ったらどう思うだろうな』と聞かれ『詩織なら、僕の考えを理解してくれる」と信じており、少なくとも後に2人目の恋人となった海砂よりは愛していたのではないかと思われる。また、上述のセリフを告げた際には何処か複雑そうな表情を見せており、内心では躊躇いの念を抱いていた可能性もあるが、どちらにせよ月の冷酷非情な本質の犠牲者であることに変わりはない。
ちなみに、よくお笑い芸人等が実写版月を演じた藤原竜也のモノマネをする際に「どォしてだよォォォォォオオオ!!」と叫ぶというネタがあるが、そのシーンは詩織の死のシーンが元ネタである。
つまり上記のシーンは「恋人の死を受けて哀しむ演技をする月の演技をする藤原竜也のモノマネ」ということになる。藤原竜也本人もさすがに擦られすぎて若干辟易している。
関連項目
レイ・ペンバー:上記のバスジャック事件の際に同席した。