「なにか悩みがあるなら言ってよ。兄さん」
プロフィール
名前 | 影山 律 |
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呼び名 | 律、弟くん、影山君、律君 |
年齢 | 13歳 |
誕生日 | 7月2日 |
血液型 | B型 |
干支 | 卯年 |
星座 | 蟹座 |
身長 | 159.4cm |
体重 | 45.0kg |
長所 | 真面目な方だと思う |
短所 | 少し神経質かもしれない |
特技 | 短距離走 |
趣味 | 日記をつけること |
好きな食べ物 | 豚の角煮、豆腐 |
嫌いな食べ物 | 豚足 |
苦手な人 | 高嶺ツボミ※アニメでの律の発言から、幼少期かくれんぼの途中で自分と兄を置いて勝手に帰るような人のため苦手だと言っていたため |
好きな音楽 | あまり聴く機会がない |
好きな映画 | ヒューマンドラマ系 |
座右の銘 | 為せば成る |
最近ハマっていること | スプーンを曲げたり直したり |
CV | 入野自由 |
ドラマ版キャスト | 望月歩 |
舞台版キャスト | 松本岳 |
概要
1年3組。主人公・影山茂夫ことモブの弟。
頭脳明晰、運動神経抜群で、塩中の生徒会役員を務める。自分には無い超能力を持つ兄に憧れていたが、後に自身も覚醒する。(公式ファンブックより)
人物
兄のモブとは対照的に、顔が良く成績優秀かつスポーツ万能。加えて1年生にして生徒会(書記を担当)に所属しており、女子生徒からの人気も高い。
しっかり者で兄を案じる心優しい弟だが、その胸の内には鬱屈した感情を抱えていた。
本人曰く、兄の超能力を例外とすれば、勉強でもスポーツでも今まで誰にも負けた事が無かったらしく、意外と負けず嫌い。
兄との関係
上述の通りの優等生で通っているが、幼い頃から兄の超能力を目の当たりにしてきた彼にとって「兄は世界の基本」、そして超能力は「自分もいつか使えるはずのもの」となっていた。
それ故に中学生になっても未だに超能力を使えない事実が強いコンプレックスとして根付いており、兄に対して羨望とも嫉妬とも言える複雑な思いを抱いていた。
人目を避けて自室でスプーン曲げの練習をしたり、優秀な学校生活を送る中でもあまり目立たない様に振る舞っている点を副会長の徳川に「兄の模倣」だと指摘される。
幼少期にモブが使った超能力の巻き添えで頭から血を流して倒れるほどの怪我を負った過去がある。律を不良から守るための行動であり、兄には「気にすることじゃない」と伝えているが、内心ではいつ暴走するか分からない兄に怯えてもいた。
日頃から兄を気遣い、学校生活を指揮する立場にある生徒会で活動するのも、そうした恐怖心の延長にあった態度と言える。
『爪』との戦い以降は、超能力にまつわる苦悩を共有したことで、これまでの屈託を捨てる。超能力に頼らず努力する兄の生き方を尊敬し、超能力に溺れる『爪』幹部の島崎から組織加入の誘いを受けた際にははっきりと拒否した。
物語の終盤では暴走するモブを「もう1人の兄さん」と受け入れる。高嶺ツボミに危害が及ばぬよう、もう一度自分が傷つくことでモブを止めようと考えるが、自分の役割は兄をトラウマで縛ることではなく本気でぶつかり合える弟になることと決意することで100%の力を出せるようになった。
作中での動向
「何故僕には超能力がないんだ」「兄さんの弟なのに…」と苦悩を抱え、様々なことを試すが(スプーン曲げをしてみたり、思い付く限り超能力の使えそうなポーズをしてみたり[※アニメの次回予告(1期5話終わり)と本編(1期6話)にてその場面が見られる。])力が使えない自分と絶大な力の持ち主である兄を比べてコンプレックスを募らせてしまう。
その後、兄と間違われたのをきっかけに、『超能力者覚醒ラボ』に出入りする様になった律は、兄以外の超能力者との繋がりを持つ様になる。
また、学校では、校内の素行不良を一掃しようと画策する生徒会長の神室真司に唆され、不良生徒を罠にはめて不登校にまで追い込んでしまったことで強い《罪悪感》と《背徳感》に襲われる。
このことがきっかけとなり、そのストレスから遂に眠っていた超能力者としての才能が開花。
ある人物の協力を経てその力を成長させていくが、急激な力を得た事による万能感と今までの複雑な心境からの屈折した心から一時暴走してしまう。
それを止めたのが兄の茂夫であった。
「僕を突き放そうとしても無駄だよ、僕達は兄弟なんだから」
そう言って真っ直ぐに自分を見てくる兄の言葉に心を突き動かされる。
律の言ったことの中に含まれる嘘と真実に気付いた茂夫の行動とその後襲って来た敵から自分を守ろうと戦う兄の姿に根本にある兄への想いに気付いた時、初めて闇落ちが解けたのだった。
しかしその後、茂夫と間違って超能力者組織『爪』によって誘拐され、救出にきた茂夫達と共に『爪』の幹部と交戦。
兄の自分に対する尊敬と真心を感じた事で、虚勢による対抗心をむき出しにしていた自分を反省し、わだかまりは解消された。
この一件で『爪』への対抗戦力チームのリーダー鈴木将に目をかけられ戦力として半ば強引に引き抜かれた
ことで茂夫とのすれ違いに繋がってしまうが、超能力を振るい世界征服を企む父を止めるべく戦う鈴木の話を聞いて、大切な人が世界を壊すのを止めたいと願う気持ちに自分の兄に対するものと同じものを感じて力を貸した。
兄への尊敬が確たるものに変わってからは、超能力に対する考え方においても強い影響を受けており、力に溺れて他の事を蔑ろにするような態度には毅然とした拒否の意志を示すなど、1人の少年としても超能力者としても目覚しい成長を遂げている。
爪との決着後、兄との確執が消え、向き合えるようになってからは1期EDでは兄、茂夫が誤って食事中に曲げてしまったスプーンを自身の超能力で直し、
「はい、兄さん」と手渡して兄に微笑みかけていたり下校中に兄の姿を見かけると嬉しそうに駆け寄ってきて一緒に帰りたそうにするなど二人の間にあった心の壁がなくなり、気を使わず何でも言い合える兄弟へとなっていった。
茂夫もそんな弟 律をかわいがり大切にしていて、2期のボス戦で力を暴走させて破壊衝動に飲まれそうになったが、その際に律の姿を見つけた途端に誰も傷付けたくないという本来の優しい気持ちを取り戻し理性を取り戻す等、兄にとっても弟は重要な立ち位置になっている。
1期冒頭では家族の一人として登場し、メインに大幅に登場するのは6話からだが兄への思いとコンプレックスから闇落ちしてしまったり、シーズンごとに拐われることが多く、また3期では本人の意志に反して文化祭でメイド服を着せられてしまってとても嫌そうにしていた。
登場シーンは僅かだが、その場面を戦いを経て友人となったショウに見られ、何とも言えない顔をしている。
(『爪』との一件の後も鈴木からは度々連絡が来ていて、
文化祭ではクラスのメイド喫茶で給仕する姿を目撃されている。ファンブックによると誘った訳ではなく、鈴木が聞きつけて遊びに来た模様。)
1期では兄、茂夫が『霊とか相談所』の依頼で聖ハイソ女学園への潜入のため、霊幻と共に女生徒の制服姿で女装することになってしまったことに続き、今度は3期で弟である律がクラスでメイド喫茶をすることとなってしまいメイド服を着させられ女装することになってしまって、結果的に期を挟んで兄弟二人とも不本意ながら公式で女装をさせられてしまうシーンが存在することとなってしまった。
この際の反応は兄の茂夫については不満ではあるものの照れや嫌悪感は特に面には出ていないが、律は明らかに声がいつもよりワントーン下がり嫌悪感を全面に出しながら目のハイライトも落ちているので(生徒会会議で必死に中止にさせるよう働きかけ阻止しようとするが上手く行かずに悔しがっていた所からも察せられるように)相当嫌がっていることがうかがえる。
なお、アプリゲーム『モブサイコ100~サイキックパズル~』ではモブ、律、テル、霊幻の女装メイド衣装が存在し、兄弟揃っての女装メイド姿が見られる。
こちらでは髪型も変わってツインテールになる等アニメの文化祭での衣装よりも更に完成度の高いメイド姿になっている。
能力
周囲にある物を利用して戦う応用力に長け、他の超能力者との連携も卒なくこなす。
作中ではその特技を活かし、『爪』の第七支部に誘拐・監禁された際には覚醒ラボの面々と協力して脱出を果たし、『爪』本部との決戦における島崎との戦いでは、テルや第七支部の元幹部達と共闘している。
おまけ漫画24ではテルと2人で霊幻の手伝いに呼ばれたことがある。あの人が来客し早急に部屋の隅に隠れた。始終部屋の隅で慌てふためいていたため、テルと違い接客スキルは未確認。
おまけ漫画20ではモブの代役を務めたが、バリアが薄く、霊幻の腕に霊の歯形が残った。
本人曰く、『臆病で経験不足』のため、
「目の前で霊幻さんが何度も襲われれば、僕も仕事を覚えられるかと」とのことだった。
原作では暴走したモブを上回る力を発揮。
アニメでは一歩及ばない描写ではあるものの、兄と同等の能力をもつ。
周りの人物への呼び方、呼ばれ方
呼び方 | 呼ばれ方 | |
影山茂夫 | 兄さん、あなた(突き放す様な時に) | 律 |
霊幻新隆 | 霊幻さん、霊幻(余裕のない時、ムカついた時など) | モブの弟(1期でのおもな呼びかけ)、弟(3期で茂夫に律の話をした時)、律 |
花沢輝気 | テルさん | 弟くん/ドラマ版:律くん |
芹沢克也 | 芹沢さん | 律くん |
鈴木将 | 鈴木 | 律 |
高嶺ツボミ | 高嶺さん/ドラマ版:ツボミちゃん | 律くん |
余談
イベント告知漫画などでは台詞に兄の活躍を念押しする内容を述べるなど、なかなか公式でもブラコンである。
…が、兄の茂夫もいつもは基本的に超能力は人に向けてはいけないと自制しているのに反して、弟が拐われたり危害を加えられた際にはその相手に対しその決まりを反故にしてまでリミッターを外して超能力を爆発させたり、弟のためにあらかじめ方々に謝りに行っておくなどまた別のベクトルでブラコンであり、律のブラコンのほうが注目されやすいが実は影山兄弟は相互ブラコンである。
ドラマ版
放送枠 | 木ドラ25(※) |
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放送時間帯 | 毎週金曜1:00 - 1:30 |
放送期間 | 2018年1月19日未明(18日深夜)〜4月6日(5日深夜) |
(※Netflixとテレビ東京がタッグを組み、テレビ東京にて新設されたドラマ枠)
「裏サンデー」連載作品のテレビドラマ化の初となった作品。
原作との相違点
- ビジュアル
律の髪のはね具合が原作よりも大分大人しめになっている。アニメ、漫画ともに髪の癖から上にはね気味の癖っ毛だったが、ドラマ版ではあまり上にははねておらず控えめ。
- 両親の反応
原作ではあからさまに兄弟二人を比較するような発言はなかったがドラマ版では「律はしっかりしているのに茂夫はダメだ」というような発言を繰り返している。
- 律の登場シーン
原作・アニメでは本来そこにはいなかったのにドラマでは居たりと出番が増えている。
(例)
・脳感電波部に生徒会として来た際に部長の暗田トメから兄のことをだしに交渉を迫られる
・兄の茂夫がエクボが作った宗教団体(笑)に勧誘され、連れて行かれるのを目撃した律が兄の身を心配してあとを追ったことで律も催眠の被害に遭ってしまい、それにより意思に反して無理矢理笑わされてしまうが、そんな中でも『無理に笑わなくてもいい』と、あの異様な空間の中でずっと、唯一茂夫のことを思いやり、味方で居続けた。
・脳感電波部部長のトメから声をかけられた際に「おばあちゃんと同じ名前だ」と言ったことで「兄貴と同じ返し!」と言われている。
・脳感電波部にまた偵察に来た際に、部長のトメから事情を聞き、兄が騙されて他校のケンカに巻き込まれたことを知った律が慌てて黒酢中に向かい、そこで茂夫と花沢輝気が戦っているところを見てしまう。(アニメではこの時、律は兄が呼び出されていたことを知らなかったので二人の戦いを見ることはなかった。)
その後、茂夫は超能力により輝気に勝利するが、また大きな力を振るってしまったことを後悔する兄に、「兄さんは悪くない」「兄さんが過ごしやすい世界を作る」と発言していて、ここでもどこまでも兄の味方でありより強い兄への思いが現れている
- 脳感電波部の部員が部長のトメしかいない
原作では廃部寸前ではあったものの、他にも数名部員がいたが、ドラマではその部員たちの存在が全抹消されてしまっている。
- ツボミちゃんの性格から思慮深さが消え、全体的にアホになっている
原作では茂夫の超能力に対して忌憚無い意見を言ったり、告白に対しても考えた上で断っているが、ドラマ版では日常的に間違った言葉を使っては茂夫に間違いを指摘されると「こっちのほうが良いから別にいい」「余計なお世話」と逆ギレしたり、律のことが好きなようだがその理由が「足が速いから」と小学生女児並の価値観だったりと全体的に知力が落ちている。
最終局面で『爪』から逃げようとしていた律達を見つけて、緊迫した空気を一切読まずに律がいることにテンションが上がって普通に話しかけてくるなど、絶望的な空気の読めなさに加え、実際に『爪』のメンバーが攻撃してくるのを見ても何が起こっているのか一切理解できていないようだった。
- 超能力ラボのメンバーが拉致される場所や展開
原作では途中で脱走しても外に逃げるような描写はなかったが、ドラマ版では外に逃げた上で学校が交戦場所になっている