概要
スメール(極一部地域だが璃月やフォンテーヌでも)で活動している傭兵団。
砂漠の民を祖としており、報酬次第でどんな勢力にも与する。野伏衆や宝盗団以上にまとまりのない組織で、内部に多数の派閥を抱えており、派閥によっては旅人の敵にも味方にもなるという本作では珍しい立ち位置の組織。
派閥の中には、「三十人団」をはじめとした都市の警備を教令院から任されるほどの信用を勝ち得ている精鋭もいれば、目的のためには手段を選ばないゴロツキ紛いの過激派、果ては盗賊も同然のならず者も存在する。スメールの郊外で襲いかかってくるのは十中八九後者2つのほうだろう。
なお、過激派やならず者達の方は雇われているのか、あるいは利害の一致で手を組んでいるのか宝盗団やファデュイと行動を共にしていることもある。
拠点や野営地では彼らの生活を垣間見る事ができる。酒を飲んでゴロゴロ寝転んでいたり、楽器を演奏していたり、カードゲーム(七聖召喚)で遊んでいたりなど、かなり自由に過ごしている。
ディシア曰く、「勝手にエルマイト旅団を名乗る傭兵もいる」とのことであり、シナリオの中では派閥同士の争いなども描かれている。
そう言ったことから
「『エルマイト旅団』の中に様々な派閥・組織がある」
と言うよりも、
「様々な派閥・組織の総称が『エルマイト旅団』」
と言った方がニュアンスとしては近い模様。事実、旅団と呼ばれている割には、組織そのものを統括する存在が少なくとも劇中では確認できていない(上記の三十人団は、あくまで有力派閥の一つ)。
劇中登場する主なメンバー
病弱なフーマイ家令嬢ドニアザードの護衛を務める。魔神任務第三章では、旅人の心強い味方となる。
- アスファンド
スメールシティ・レグザー庁に本部を置く「三十人団」の顧問。ディシアからは「おじい」の愛称で呼ばれ、彼女とは互いに砕けた口調で話せる親しい間柄。
- ラフマン
ディシアと旧知である一派閥のリーダー。
すでに亡き砂漠の神"キングデシェレト"を強く信仰し、草神を敵視していたが(これは、彼に限った話ではないが)、旅人たちと関わったことでそれが誤解と気付き猛省。
以降は旅人たちと手を組み、自分に賛同した部下たちと共に教令院に立ち向かう事となる。
- ジェブライラ、ジェイド
世界任務「黄金の眠り」シリーズに登場する傭兵親子。
父のジェブライラは寡黙な性格。娘のジェイドは反対に社交的で、父のフォローをよく行っている。
遺跡探索をしている学者のティルザードの護衛をしており、わがままな依頼主に頭を悩ませながらも、まじめに仕事をこなしていくのだが……。
Ver3.4で追加された「ビルキースの哀歌」(黄金の眠りシリーズの続編)ではとある場所でジェイドと再会できるのだが、旅人との会話シーンは空と蛍で内容がかなり違っている。自分が選んだ方と違う旅人を知りたい場合はネットを検索すると良いだろう。
- ハニヤー
Ver3.2の限定イベント「ワンダフルキノコンピック」に登場する女性のキノコンテイマー。外見は旅団メンバーだが、現在は旅団そのものからは脱退している。
グルグル炎キノコンの「炎1」を相方にしてテイムしたキノコンを対戦させる「サウマラタ蓮杯」に参加するが、あることが切っ掛けでキノコンを強く敵視している。その一方で冷淡に扱っているのに炎1が自分に懐いていることに複雑な思いを抱いている。
最終的に彼女がキノコンを敵視することになった原因である「キノコンに襲われた」という先祖の記録が、ある薬剤により狂暴化したキノコンが起こしたもので全ては誤解であることが判明。彼女も炎1との絆を認める。
その後は、ポコポコビーニー達キノコンを預かることになり、炎1改め「喜炎(きえん)」と共に去って行った。
現在は彼らの世話をしながら、「サウマラタ蓮杯」の再開のために活動しているが、諸事情でその目途が立たないため、Ver3.5のイベント「チエキノコン布陣」で同名のボードゲームを普及させようとしている。
Ver4.2での続編イベント「ちびチエキノコン大合戦」では、喜炎やポコポコビーニー達とともにフォンテーヌ廷に出張。その際、フォンテーヌ風のロングドレス姿になっており、旅人たちを驚かさせた。
エネミーとしての分類
一般兵
- アックス
「ハッ、遊んであげようか?」
斧を持った女戦士。砂を投げて目潰しを仕掛ける事もある。時折ウードを弾いているが敵対するとわざわざ膝でへし折ってから襲って来る。
- クロスボウ
「蔓延せよ!」
名の通りクロスボウを持つ戦士。中距離では最大5点バーストの射撃、遠距離では草元素の破裂弾を迫撃砲のようにして放ってくる。
- ベクドコルバン
「依頼されたからには、最善を尽くそう」
ベクドコルバンを得物とする戦士。槍での刺突だけでなく、飛びかかって斬撃を仕掛けてくる事もある。
- ラインブレイカー
「サンドバッグが歩いて来るとはな!」
ジャマダハルを身に着けた格闘戦士。なお、本来ジャマダハルは刺突に特化した武器であるが、後述のサンドウォーターも含めて何故か腕を振り回しての斬撃しか仕掛けてこない。しかも分かりやすい溜め攻撃ばかりなので対処も簡単である。
- ソードダンサー
「この速さに付いて来れるか!」
シャムシールに似た湾曲刀を持つ剣士。時折「万策尽きたかぁ?」「来いよ臆病者!」とノリノリで煽ってくるが、この隙に弓で攻撃を加えるとアチーブを取得できる。
精鋭
エルマイト旅団の中でも精鋭クラスのエネミーで、曰く付きの武器を扱う。共通して何故か目隠しをしている他、一定のダメージ(目安としてHP7割~半分)を受けると「魔化状態」に移行する。この状態では戦闘力が大幅に上がるが、一定時間経過か特定の行動で状態が解除されるとしばらくの間ダウンする。
ここでは便宜上「精鋭」と区別しているものの、ゲーム内では他の旅団エネミーとは区別されておらず「普通エネミー」に分類される。
「あれれ~?お客さんが来たみたい!」
大きなジャマダハルを持った女戦士。武器に水元素を付与して戦う。どっかの執行官とかどっかの使徒に似ているとか言ってはいけない。
魔化状態では百裂攻撃を仕掛ける。
拠点ではふしぎなおどりを披露する姿も見られる。
- サンフロスト
「また仕事か…」
両手に湾曲刀を持った二刀流剣士。氷元素による斬撃を繰り出してくる。元素反応の仕様上、特にサンドウォーターとの組み合わせは脅威である為セットで登場したら優先的に倒していきたい。
魔化状態では攻撃の手数が増え、剣を連結させて飛び道具として投げてくる。
拠点では剣舞を披露する姿も。
- デイサンダー
「招かれざる客か…」
大きな戦斧を担ぐ巨漢。雷元素の重い一撃を繰り出し、距離が離れていると飛びかかって斧を振り回す範囲攻撃を仕掛けてくる。
魔化状態では特に範囲攻撃が強化され、雷元素の爆発を伴った強烈な一撃を喰らわせてくる。
「鷹よ、砂塵を起こせ!」
大弓を持った女戦士。スメールの砂漠地域で登場。風の矢を放ち、吸い寄せてからの狙い撃ちの他、矢を使っての近接攻撃もこなすオールラウンダー。
魔化状態では「風の魔鳶」と呼ばれる鷹に似た使い魔を召喚する。使い魔も同じく強力なエネミーであり、使い魔を倒さない限り魔化状態が解除されないので注意。主を先に倒すと使い魔も同時に消滅し、以下のエネミーも同様の特徴を持つ。
- ストーンエンチャンター
「貴様の旅はここまでだ…!」
シールドを兼ねた巨大なパイルバンカーを装着した巨漢。スメールの砂漠地域で出現。シールドでのガードの他、岩元素を纏った刺突攻撃や薙ぎ払いを仕掛けてくる。
魔化状態では「岩の魔蜥」と呼ばれるワニに似た使い魔を召喚する。強力な範囲攻撃を連発するので脅威になる。
「あなたも一緒に踊りたいの~?」
乾坤圏のようなリング状の武器を装備した女戦士兼踊り子。Ver3.4から登場。リングによる草元素の斬撃やチャクラムのように投げる遠距離攻撃の他、某新人シェフの如く周囲に回転するリングを纏わせて連続攻撃をお見舞いする。
魔化状態では蛇型の使い魔「草の魔蛇」を召喚する。同じく範囲攻撃を連発するので厄介になる。
「あなたの訪れは神託が示していた」
法器を操る巫女。Ver3.4から登場。複数個の炎弾を飛ばし、また高威力の炎元素のビームを放ってくる。
魔化状態ではサソリ型の悪霊「炎の魔蠍」を召喚する。範囲攻撃の他に炎の大棘を飛ばしてくる。