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「ヤーッ!」

概要編集

テイワット大陸の各地に生息する魔物の種族。知能は低いが独自の言語(ヒルチャール語)と文化を持つ。

おおまかな姿形は人間によく似ているが、皮膚は黒く、角を生やし、皆一様に仮面を被っている。旅人アビスの魔術師同様、神の目に頼らずに元素を操る種族でもある。

1000年以上前から存在している種族だが、本編の500年前に起きた天変地異「暗黒の災い」以来テイワット大陸中に生息するようになった。

他のRPGで言うところのいわゆるゴブリン的存在であり、デイリーミッションなどで討伐する機会は多い。


討伐時の注意点編集

下記のように様々な種類のヒルチャールが徒党を組んで襲ってくるので雑魚と思って舐めてかかると苦戦することも。

その一方で、カナヅチという弱点があり、吹き飛ばし効果のある一部の重撃や元素スキルで足の付かない深さの水に落とすともれなく溺れ死ぬ。戦場の近くに水辺があるときは上手く活用しよう。ただし暴徒や王者のような体格が大きい個体は普通のヒルチャールが溺れるくらいの水深でも普通に立っているので注意(そもそも水中に吹き飛ばすことが難しい)。

※ヒルチャール以外の敵も、大ボスや水スライム以外は概ね水に全身が沈むと即死する。


また、彼らの周囲に木箱や樽などの破壊可能なオブジェが設置されていることが多いが、中には破壊すると爆発する赤い樽が紛れ込んでいることがある。弓などで遠くから爆発させれば先制攻撃できるが、気付かずに接近戦を挑めば大概戦闘中に爆発に巻き込まれるのでそこも注意しよう。


さらには、これはこのゲームの敵のほぼすべてに共通するが、「冒険ランク」が一定量以上になり「世界ランク」も上昇すると、敵のレベルも一気に上がり強化されてしまう。キャラの強化そっちのけでデイリーミッションや宝箱探しにうつつを抜かしていたら、いつの間にか普通のヒルチャールのレベルがこちらを上回っている、なんてことも……。

そうならないよう、キャラや武器のレベル上げやレベル上限の突破もしっかり行おう(もしもそうなっても行動パターンなどは変わらないので、落ち着いて対処すればある程度は何とかなる)。


種類編集

非常に種類が多い。基本的にただの雑魚だが、後述のシャーマンと属性付きの射手によるコンボ等、厄介な攻撃で思わぬ苦戦をすることもあるので注意。

ヒルチャール編集

Hilichurl sketch

一般的なヒルチャール。引っ掻きと投石攻撃を行う。


戦士

棍棒で攻撃してくる。


突進

火の付いた棍棒を振り回し、バーサーカーの如く怯まずに突っ込んでくる。


射手/氷矢/雷矢/炎矢

弩(クロスボウ)による正確な遠距離攻撃をしてくる。

物理だけでなく、氷、雷、炎元素が付与された者もいる。

一部コンテンツでは5本のボルトを扇状に放ってくる。


木盾/岩盾/氷盾

木の盾(人間から奪った鍋の蓋らしい)、岩の盾、氷の盾を持つ者がいる。

対応した属性(木盾→炎、岩盾→岩or両手剣or爆発、氷盾→炎or雷)で盾を破壊するか、

盾を構えることを忘れる攻撃モーション中に返り討ちにしよう。


爆弾/氷弾/雷弾

着弾と同時に爆発する炎スライムを地面から掘り出して投げつけてくる。

ドラゴンスパインには氷スライムを、稲妻には雷スライムを投げてくる者もいる。


ヒルチャールシャーマン編集

ヒルチャールシャーマン・水

呪文を唱えて各元素を使った攻撃をしてくる、小柄なヒルチャール。

どれも放置すると面倒なので優先的に倒したい。本人の能力は低いので叩けばすぐに倒せる。

また、近づくと杖を振るって攻撃するが、自分も転んでしまうので大きな隙が出来る。

エリア内に雨を降らせて湿潤状態を付与し、味方のHPを回復する。大体氷矢が一緒にいる。
茨を生やして妨害してくる。また、エリア内の燃焼ダメージを大幅に強化する。大体突進か炎矢が一緒にいる。
竜巻を起こして攻撃する他、吸い込み効果のあるエリアを生成し移動を阻害してくる。
雷のトーテムを設置し、それを基点に強力な雷元素攻撃を放ってくる。
自身と味方のボウガン持ちの足元に岩の足場を生成して防御しつつ、地面から岩を生やしてくる。
自身と味方のボウガン持ちの足元に氷の足場を生成して防御しつつ、地面から氷柱を生やしてくる。

ヒルチャール暴徒編集

ヒルチャール

図体のでかいヒルチャール。見た目通りタフ。


炎斧/雷斧

巨大な斧を持つヒルチャール暴徒。ただでさえ攻撃力が高いのに特殊行動で斧に元素を付与し強化状態になり更に威力を増加させてくるので、直撃を受けると大ダメージは免れない。幸い防御は脆いので遠距離から叩いたり、両手剣で怯ませ続けるなどして倒すのがいい。

強化状態になり斧が元素を纏うまではどちらのタイプかを目視で判断するのは困難。炎斧には水元素、雷斧には氷か炎元素を何発も浴びせれば強化状態が解除されるので多少は楽ができる。


木盾

主にモンドにいる木の大盾を持つヒルチャール暴徒。見た目通り正面からの物理攻撃を悉く跳ね返す。盾を構えての突進や盾殴りを頻繁に繰り出してくるが、回避は容易で攻撃力も高くない。

木の盾は炎元素攻撃を当てれば燃焼し、耐久力が急速に減少して燃え尽きる(両手剣でも壊せるが時間がかかるため非推奨)。消火行動をとることがあるが、攻撃を当て続ければ妨害できる。

ただし破壊してもしばらくすると修復されてしまうので、その前に高火力を叩き込んで押し切りたい。

炎元素持ちがいない時は元素反応を意識したい。水+氷で凍結させて後ろから叩いたり、水+雷で遠距離から感電させてじわじわ削るなど色々な倒し方が考えられる。

雨が降っている場面では特にこれらの方法が重要。(雨によって盾がすぐに消火してしまうため)


岩盾

主に璃月にいる岩の盾を持つヒルチャール暴徒。

基本的な行動は木盾と変わらないが、盾に攻撃し続けるとプレイヤーキャラを怯ませて反撃してくることがある。

岩の盾は両手剣、岩元素、爆発などの「鈍撃」以外では破壊することが難しい。両手剣持ちがいるならゴリ押しで破壊して、いないなら木盾と同じ戦法で。

ただ、こちらは木盾とは違い、一度破壊すれば岩の盾は修復されないので、破壊さえできれば木盾よりは楽に戦える。


氷盾

主にドラゴンスパインにいる氷の盾を持つヒルチャール暴徒。基本的な行動は岩盾と変わらない。氷の盾は炎元素が特攻、次点で雷元素で割ることが出来るが、それ以外で破壊するのは困難。また、時間をかけていると盾の耐久度が回復してしまうという特性を持つ。

こちらも一度破壊すれば盾は再生しないので、一気に破壊して弱体化させたい。


ヒルチャール王者編集

Giant Hilichurl

暴徒よりさらに巨大なヒルチャール。遺跡守衛などと同格の精鋭級のフィールドモンスター。

堅さと火力は暴徒の比ではなく、元素を纏って強化状態になると手がつけられなくなる。幸い取り巻きを引き連れていない事が多いため、慌てず立ち回れば攻撃パターンを見る余裕は作れる。的確に回避し、弱点元素を叩き込んで強化状態を解除して行こう。


岩兜の王

主に璃月で見かける、全身に岩を纏ったヒルチャール王者。攻撃も多彩で、地響きを起こして岩盤を隆起させる攻撃や連続でジャンプして踏みつける攻撃など攻撃速度や攻撃範囲がかなり強化されていてとても厄介。凍結やデコイで安全に戦うか腕に自信があるなら懐に潜り込んで一気に片を付けたい。幸い攻撃は大振りなので慣れている人なら回避は容易いが、まともに喰らえば即死も珍しくない。

身にまとう岩の節々が光っている時は強化状態。両手剣、岩元素、爆発などの「鈍撃」でのゴリ押しで解除出来るので、意識して解除を狙うと楽ができる。ただしこれを解除しないまま倒す事で得られるアチーブメントもあるので、一度は最初から最後まで本気の岩兜の王に挑むと良いだろう。強化状態では物理耐性が非常に高いが、元素攻撃は通じる。


霜鎧の王

主にドラゴンスパインで見かける、氷元素を纏うヒルチャール王者。おおむね岩兜の王の氷版と思って良い。強化状態を解除するためには炎元素か雷元素で攻撃して強化ゲージを削り切るか、時間経過でも勝手にゲージが減少していく。岩兜の王と同様の苛烈な攻撃に加えて一部攻撃には氷元素も付与されている上、ドラゴンスパインの極寒環境がプレイヤー側のHP回復をさらに阻害する。持久戦になればなるほどこちらが不利になるため、炎元素や雷元素を短時間で一気に叩き込み片を付けたい。

こちらのアチーブメントは普通に戦っていると取得が難しいのだが、倒す直前に再強化してもらっても達成できる。


雷兜の王

主に稲妻で見かける、雷元素を纏うヒルチャール王者。おおむね岩兜の王の雷版と思って良い。強化状態を解除するためには氷元素か炎元素で攻撃して強化ゲージを削り切る必要がある。

雷に関連する過負荷反応、超電導反応はどちらも火力の大幅増加に寄与するため、ダメージの与えやすさだけでいうならヒルチャール王者の中で一番なのだが、攻撃が苛烈である上に感電反応が誘発される水辺に陣取っている事が多いためダメージの受けやすさも一番。少しでも隙を見せればあっという間にパーティ壊滅という事にもなりかねないので、他2種以上の短期決戦を心がけたい。


ヒルチャールレンジャー編集

【原魔】风带走了何人曾珍视之花

スメールの砂漠奥地「蒼漠の囿土」で活動している流浪のヒルチャール。(ver3.6の実装時点では)水と風が確認できる。それぞれ短剣と大鎌を装備している。スライムを召喚し猛攻を仕掛けるが、その最中のスライムを撃破できればダウンを奪える。


変わったヒルチャール編集

🌟

ボロボロの背広と縦縞のトランクスに身を包み、鞄を持ったヒルチャール。プレイヤーが近づいても警戒せず、攻撃して初めて戦闘状態に突入する。戦闘では鞄からmiHoYoの前作「崩壊3rd」のキャラ、ホムを投げて攻撃し、撃破するとほんの少しの冒険ランク経験値とキャベツをドロップし、虹色に輝く鞄の中に逃走する。


実は、同社の社長である劉偉をモチーフに作られたキャラで、声を担当しているのもなんと劉偉本人。仮面に描かれている赤い模様(文字)は劉偉の苗字の「伟」(偉の簡体字)である。日本の旅人たちからは「変チャール」「社長チャール」などと呼ばれる。なお、社長自ら「何かあったときはそっと報告した後にこいつを殴って憂さ晴らしして下さい(要約)」と語っている。


2021年5月27日に、「三矢の結盟」と銘打った、ヒルチャールとコミュニケーションを取ってこの変わったヒルチャールを探し出し、討伐するというイベントが開催された。


七聖召喚編集

七聖召喚にも岩兜の王がキャラカードで登場。

通常攻撃岩1/無色2物理ダメージを2与える。
元素スキル岩3物理ダメージを3与える。
元素爆発岩3/チャージ2物理ダメージを5与える。
固有スキル魔化・岩兜戦闘開始時、岩兜と堅岩の力が付与される。

天賦カード

鋳直し・岩兜岩4/チャージ2味方の出撃キャラがヒルチャール・岩兜の王の時のみ、使用可能。ヒルチャール・岩兜の王がこのカードを装備したとき、直ちに元素爆発を発動する。このカードを装備したヒルチャール・岩兜の王が敵を倒した後、再び、岩兜と堅岩の力が付与される。

ヒルチャール所属の魔物カード。被弾を減らしたり一撃火力を補助して出場時間を少なくして、固有のバフを温存する立ち回りのキャラ。固有バフの岩兜はダメージを1相殺する効果を持ち最大3回、岩元素ダメージを受けると1多く消費してしまう。もう一方のバフ、堅岩の力を物理ダメージを岩元素ダメージへ変化させ、各ラウンドで最初の1回目のダメージを+1する。この堅岩の力が本キャラの強みであり、準備無しに岩元素ダメージを押し付けられる。その一方で岩元素は付着が出来ず、他キャラで元素反応の下地を整える必要がある他、岩兜を使い切ったときに同時に堅岩の力も解除されてしまう。

他キャラと異なり、HP上限が8と少ないが、岩兜のおかげで耐久はあまり問題ない。

天賦カードはバフの復活。このキャラでとどめを刺せば岩元素付与と被ダメージ減少が復活するが、元素爆発がトリガーのため、発動させることが難しい。効果は強力なので、群玉閣や岩共鳴でダイス面をカバーしたいところ。


余談編集

独自の言語を持つヒルチャールだが、彼らとコミュニケーションを取ろうとしているエラ・マスクという少女がモンドにいる。彼女の手伝いをする任務や上述のイベントでは普通にコミュニケーションがとれて友好的なヒルチャールの姿を垣間見ることもできる。

他にもフィールドで焚火を囲っている姿や、ふしぎなおどりを踊っている姿など、陽気で社会性も持ち合わせていることが窺える。



魔神任務やサブイベントで登場する幽霊少女の「冥ちゃん」や、胡桃

「ヒルチャールのお兄さんが病気になった。ヒルチャールのお姉さんが看病して……」

と歌う場面があり、どうやら童謡の題材にもなっている模様。ただし、冥ちゃんと胡桃では歌詞は同じでもメロディーは全く違う。

また、冥ちゃんはイベントで一度歌うだけだが、胡桃は待機モーションで歌うので彼女を入手していれば頻繁に聞くことができる。身振り手振りを交えながら陽気に歌う姿にツボにはまる旅人が続出しているとか。

実はこの歌、中国の十只兔子という童謡がモデルらしいが、内容はかなり残酷だったりする。興味があれば調べてみよう。

なお、上述の胡桃だが、この童謡が背景にあるからか、中国版CVと日本版CV(高橋李依女史が担当)でも歌い方が異なるとか。これもまた気になる人は、CVを変更して聞いてみてもいいかもしれない。


公式宣伝動画で、ウェンティ(村瀬歩)と俳優山田孝之氏が共演したプレイ動画にて、コメント欄に「ヒルチャールのものまねするのかな」「ヒルチャールのものまね期待してます」と書き込まれた結果、第2回のラストで山田氏が「昼寝中に襲撃を察知するもそこからの反応が遅いヒルチャール」のものまねをノリノリで演じてくれる出血大サービスをやってくれた。証拠物件

これにはあまりの豪華さにウェンティも思わず困惑。ウェ「山田ァ!(汗)」


関連タグ編集

原神 スライム(原神) アビスの魔術師

































※注意!この先、ver2.6追加の魔神任務第二章第四幕のネタバレが含まれます。








































500年前にカーンルイアで起こった暗黒の災い。その際に呪いを受けて変質してしまった元人間である。この呪いはダインスレイヴアビスの魔術師にかけられた物と同質で不死の呪いとされる。


ヒルチャールが仮面をつけている理由は、人間だった時代の顔と比べて変質して醜くなった顔を恐れ、見たくないからである。


テイワットの世界では永く生きれば生きるほど魂と肉体は摩耗する。長寿の岩王帝君である鍾離がこれに苦しみ、永遠と反する摩耗を恐れた雷電影が一心浄土に引きこもったように、七神ですら例外ではない。


摩耗し切ったヒルチャール達は光を嫌う。最期を悟った彼らは本能的に暗がりを求め、数百年の苦しみに別れを告げ、灰となって土へ還る。層岩巨淵の地下鉱区は、永久の苦しみに終止符を打ちたいヒルチャールが過ごしている。


アビスの魔術師や使徒、シャドウハスクは元カーンルイア人であることが確定しているが、ヒルチャールに関しては不明。ドラゴンスパインには、人間からヒルチャールに変質したフィンドニール人が存在するため、500年前の暗黒の災いで何があって、誰が、どうしてヒルチャールになってしまったのかは今後の旅で明らかになるだろう。(ただし、上記にもあるように1000年以上前からヒルチャールそのものの存在が確認されており、500年前の災い後に増えたと記録にあるためカーンルイアと同じような目にあった文明が以前あったのか、それとも人間から変異していないヒルチャールがいるのかは不明)

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